2019年7月29日
富岡漁港の帰港式?
今週は、先日7月26日に(船が港へ帰る)“帰港式”が行われ、東日本大震災以来、8年ぶりに港に賑わいが戻った、福島県富岡町「富岡漁港」のレポートをお届けします。
![](/cms/thumbnails/b2/b2626dc5be02bce8e97aa42f606bd1af.jpg)
お話を伺ったのは、相馬双葉漁協富熊地区副代表で、遊漁船「長栄丸」の船主、石井宏和さん。
もともと富岡漁港は、カレイやヒラメなど、味がよくて形がいい“常磐もの”の拠点の一つでしたが、津波と原発事故の影響で、これまで利用できずにいました。
代々、富岡町で船を出していた石井さんは、原発沖の魚を採って放射線量を測り、安全性を継続的に調べるプロジェクト、「うみラボ」に参加していた方でもありますが、あらためてこの日ようやく母港に賑わいが戻ったことへの感慨、そして課題について、伺ってみました。
◆「より豊かになった海の資源を持続可能なものに」
「ようやくこの日を迎えられたってところですね。8年以上かかりましたけど。こっからがホントのスタートになりますね。ただどうしてもここの漁港っていうのは、福島第一原発と第二原発にはさまれた漁港で、やっぱその風評と言われてるものとは、これからも付き合っていかなければならないということは感じています。ここで“やらない”って選択をしてしまうと逆に風評を起こすのではないか?、だからここで、もう福島の海の安全性っていうのはもうわかっているので、やはりここでやり続けるっていうことが風評払しょくにつながるんじゃないかっていうのが自分の考えです。我々まあ「うみラボ」を通じて、あとはもう県のモニタリング調査を8年以上続けてるんですけど、やはり震災当初、事故当初っていうのは、やはり海が汚染されてて魚も汚染されてたんですけど、やはり長年調査を続けていくにあたって、それが科学的根拠に基づいて、安全性って言われるものは今はもう確立されてて、で、震災後、8年以上、本格的な操業を行なわなかったがために、福島の海の資源、魚の資源っていうのはものすごく増えて魚も大型化した。やはりこれからの課題っていうのは、その増えた資源を持続可能なものにしていく、それを生かしていくってことが必要になってくると思います。」
この富岡漁港の再開で、福島の10ある漁港すべてが利用可能になりました。課題の多さは変わりありませんが、福島にとっては大きな一歩となります。
豊かな海を舞台に、新しく歩み始めた富岡漁港。ただ帰港式に参加した船は、石井さんの「長栄丸」を含めて5隻と、決して多くはありません・・・
◆「再開はしたけどここを拠点に船を出すのは1隻のみ」
「うん、どうしても今、魚を水揚げする場所が、北は原釜魚市場と、磯部加工組合っていうところに魚を運ばなくてはならないので、やっぱりここから試験操業っていうのは、ちょっと今の段階では難しいですね。まあ遊漁船、釣り船なんかは、ここから出て再開してますけど、私ども1隻ですね。」
![](/cms/thumbnails/11/11cae354cd07e51330093c3f59cf3171.jpg)
新しい岸壁と施設が出来ても、まだまだ厳しいという現状が伝わってきます。
「LOVE&HOPE」、明日も相馬双葉漁協富熊地区副代表、「長栄丸」船主、石井宏和さんのお話です。
![](/cms/thumbnails/b2/b2626dc5be02bce8e97aa42f606bd1af.jpg)
お話を伺ったのは、相馬双葉漁協富熊地区副代表で、遊漁船「長栄丸」の船主、石井宏和さん。
もともと富岡漁港は、カレイやヒラメなど、味がよくて形がいい“常磐もの”の拠点の一つでしたが、津波と原発事故の影響で、これまで利用できずにいました。
代々、富岡町で船を出していた石井さんは、原発沖の魚を採って放射線量を測り、安全性を継続的に調べるプロジェクト、「うみラボ」に参加していた方でもありますが、あらためてこの日ようやく母港に賑わいが戻ったことへの感慨、そして課題について、伺ってみました。
◆「より豊かになった海の資源を持続可能なものに」
「ようやくこの日を迎えられたってところですね。8年以上かかりましたけど。こっからがホントのスタートになりますね。ただどうしてもここの漁港っていうのは、福島第一原発と第二原発にはさまれた漁港で、やっぱその風評と言われてるものとは、これからも付き合っていかなければならないということは感じています。ここで“やらない”って選択をしてしまうと逆に風評を起こすのではないか?、だからここで、もう福島の海の安全性っていうのはもうわかっているので、やはりここでやり続けるっていうことが風評払しょくにつながるんじゃないかっていうのが自分の考えです。我々まあ「うみラボ」を通じて、あとはもう県のモニタリング調査を8年以上続けてるんですけど、やはり震災当初、事故当初っていうのは、やはり海が汚染されてて魚も汚染されてたんですけど、やはり長年調査を続けていくにあたって、それが科学的根拠に基づいて、安全性って言われるものは今はもう確立されてて、で、震災後、8年以上、本格的な操業を行なわなかったがために、福島の海の資源、魚の資源っていうのはものすごく増えて魚も大型化した。やはりこれからの課題っていうのは、その増えた資源を持続可能なものにしていく、それを生かしていくってことが必要になってくると思います。」
この富岡漁港の再開で、福島の10ある漁港すべてが利用可能になりました。課題の多さは変わりありませんが、福島にとっては大きな一歩となります。
豊かな海を舞台に、新しく歩み始めた富岡漁港。ただ帰港式に参加した船は、石井さんの「長栄丸」を含めて5隻と、決して多くはありません・・・
◆「再開はしたけどここを拠点に船を出すのは1隻のみ」
「うん、どうしても今、魚を水揚げする場所が、北は原釜魚市場と、磯部加工組合っていうところに魚を運ばなくてはならないので、やっぱりここから試験操業っていうのは、ちょっと今の段階では難しいですね。まあ遊漁船、釣り船なんかは、ここから出て再開してますけど、私ども1隻ですね。」
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新しい岸壁と施設が出来ても、まだまだ厳しいという現状が伝わってきます。
「LOVE&HOPE」、明日も相馬双葉漁協富熊地区副代表、「長栄丸」船主、石井宏和さんのお話です。