2019年8月12日

Stand Up Summit2019(1)

今日と明日は、今月、東京ビッグサイトで行われたイベント『STAND UP SUMMIT』をご紹介します。

参加したのは、岩手・宮城・福島・東京の中学生・高校生・大学生300人。「震災からの復興を考え、自分たちの手で未来を創ろう!」というサミットで、二日間のサミットの最後におこなわれたのが、「復興ディスカッション」です。鈴村さんもこのディスカッションに参加しました。

一緒に話し合ったテーマは、、、「震災を経験した私たちが、これから、欲しい未来!」

今回参加した300人には、事前に、アンケートを書いてもらっていました。

鈴村 「東日本大震災で失ったものはたくさんありますが、震災があったからこそ得たものは?」。この質問で一番多かったものというのがあります。「つながり」という答えでした。佐々木さん、こちら、「人とのつながり」です。「私の両親は自営業をしています、震災で、店も家も壊れてしまったので仮設の商店街に移動しました。今は、だんだん、それぞれ家や店も建って、商店街からどんどん人が少なくなっていますが、今でも注文を受けたり、困った時には商店街のみんなに助けてもらっています」ということで、佐々木さん、自営業は今なにをやっているの?

佐々木菫(岩手県・釜石東中学校2年)「だんごを売っています」

鈴村 「だんご屋さんなんだ」

佐々木菫(岩手県・釜石東中学校2年) 「お母さんが障害者になったときも、商店街の人たちが、移動販売のときに一緒に持っていってくれたり、家事を手伝ってくれたり、とっても助けてもらいました」

鈴村 そうか、なるほどなあ。さあ、ということで、震災があったからこそ得られたこと。多くの人が、「人と人とのつながり」と答えています。災害のときには一人ではできないことでも、みんなで力を合わせて乗り越えてきた、というわけなんです。そこで聞きたいのは、こんな質問です。「あなたが欲しいのは、どんな未来?」。じゃあ、石井さん。

石井文夏(東京都・都立東高校3年) 「私が欲しいなって思う未来は、他人と違うとか、周りとちょっと違うからって非難されないで、それを、その人の個性だと思って受け入れてくれる未来ができればいいなと思います」

鈴村 ほかに、なにか、意見はありますか。じゃあ林さん。

林沙瑛(東京都・調布第五中学3年)「個性的であっても、個性的なところが自分の長所として他の人に認められていればいいなと思います」

鈴村 そうだよね。みんな違っていいんだよね。生きていくっていうことはね。でも、なにか人と違うことが起きたら、恥ずかしいとか、なにか言われるんじゃないかって思っちゃうのが人間だったりするけど、そういうのをフラットにしていこう。そんな未来、ぼくも欲しいなって思いますよね。


今回、『STAND UP SUMMIT』に参加した中学〜大学生の300人!
「あなたが欲しい未来」、最も多かったのは、「国籍も、障害も、性別も越えて、みんなが混ざり合った未来」でした。大きな震災の後には、そのような「つながり」が生まれたとのこと。「普段の生活でも、当たり前に、みんながつながれる世の中が欲しい」という思いが寄せられたディスカッションでした。

明日も、『STAND UP SUMMIT』、復興ディスカッションをお送りします。

2019年8月9日

音楽プロデューサー・小林武史さんと「REBORN ART FESTIVAL」?

小林武史さんが実行委員長を務める「REBORN ART FESTIBAL 2019」。9月29日まで2ヶ月に渡り、宮城県の牡鹿半島、石巻市街地などがアートで彩られます。

2017年に第1回。そして2019年の今年、第2回がまさに開催中。1度きりではなく、こうして続けるためには、地元の人たちの協力が不可欠です。最後はこれについて伺いました。

◆地元の人たちとの「ライブ感」を楽しんで欲しい
(聞き手:鈴村健一)
ーーーー石巻の人たちって、リボーンアートフェスティバルをやることに対してどんな反応しているんですか。
ちょっとポカンとされていましたね。「歌ってくれるの?」って。

ーーーー確かに小林さんが行かれると、音楽フェスをやるのかな? と最初はみんな思うかもしれないですけど。
そうじゃない形で、この地に、この場所に根を下ろしたり交わったりということが、1回やったときにわかってくれた人がドンと増えたんです。リボーンアート石巻実行委員会というのを作ってくれたんですよ。石巻の方が。いっぱい商店の人たちが集まって、食とか音楽とかいろいろ分かれて勉強会をしてやっていますね。

ーーーーボランティアって何かを与えるだけになりがちですけど、そういう意味では2017年にやられて、残されたものもあったりとかその経験が蓄積して継続しているというのがすごく僕は印象的でしたね。今回のリボンアートフェスティバルって。ここに人が来て、音楽だったら3日だけと言うわけではなくて今後も来るかもしれないし、まだ残っていれば、ここにはこういうことがあったというのを地元の方が誇りに思ってまた盛り上げようと。自分たちで力を蓄えていくということにもなるのかなと思うと、すごく意味のあるフェスなんだなと改めて感じました。
地元の方々がすごくもてなすことに参加してくれていますから、地元の方たちとのライブ感もぜひ楽しみにしていただきたい。こんなふうに変わっていくんだよな、ということが生まれつつある、生まれようとしていると思うので、確かめに、楽しみに来ていただきたいと思います。


リボーンアートフェスティバル2019、アート作品の鑑賞にはリボーンアート・パスポートが必要です。
※一般3000円、高校・大学・専門学校生2500円、16歳未満は無料
  開催期間は9月29日まで。8月14日を除く毎週水曜日はメンテナンスため定休日となっています。

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パーソナリティ 鈴村健一

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