2020年3月16日
女川の生活の拠点、スーパー「おんまえや」9年ぶりに再開
3月12日、宮城県女川町で唯一のスーパーマーケット「おんまえや」が震災から9年ぶり再開。社長の佐藤広樹さんは店舗の入り口でお客さんを出迎え、
一人一人に買い物かごを手渡しました。
津波で社長の母と、専務の姉、従業員が犠牲となった「おんまえや」。佐藤さんは「同じ場所で再建するのが夢だった」と開店を待ちわびた大勢のお客さんを前にその思いを伝えました。
◆天国の母が一番喜んでいると思う
本当に長かったです。これまで9年間、本当に大変な思いをしました。みなさんもそうですけどうちの会社も本当に悔しい想いをしました。自分が生きてしまって、家族も従業員も会社も家もみんな流されて。唯一の救いが嫁と子どもと親父が残ったのが本当にありがたかったです。そして今日、たぶんうちの母親が天国で喜んでいると思います。私も死ぬときに女川で良かったなと思える街にしたいし、このおんまえやも私がやって良かったなと思えるような店にしたいと思っています。本当にありがとうございました。
店内には、お母さんの名前を付けた「かよちゃんの手作り惣菜」のコーナーも設けられています。また震災前からイートインコーナーが充実していたというおんまえや。こんなお楽しみ企画も予定しているそうです!
◆お刺身詰め放題と、食後にバケツパフェ!?
じつは日曜日「お刺身バイキングランチ」をする予定なんです。どんぶりにご飯が盛られ、それにお刺身詰め放題のランチをやる企画があり、そして今度暖かくなったら「バケツパフェ」というのも始めますので、こういった企画も毎月毎月いろんなことにチャレンジして、まぁ失敗もあるでしょうけど、こけてもこけてもまた起き上がる、あとは少々の事ではもうめげないので、とにかく前を向いて歩いていきます!