2014年11月4日
11月4日 南三陸自習支援 『TERACO』1
今朝は、宮城県南三陸町で子供たちの自習支援を行う「TERACO」の活動です。
代表を務めるのは、小楠あゆみさん。震災のとき、救援物資を届けに南三陸に駆け付けた小楠さんが 避難所で目にしたのは、やることがなく手持無沙汰な子供たちの姿でした。そこで、大学生ボランティアを集めて、避難所の片隅で子供たちの学習支援をスタート。
2012年7月には、地元の小中学校から徒歩5分のところに、「自習室TERACO」を開きました。
◆TERACOが必要なくなる時期がやってこない
最初は体育館、避難所の中で始めた。それが二次避難所のホテルに移ってからも、これからの暮らしがどうなるんだろうという不安の中にいた。その中での希望が、プライベートを確保できる仮設住宅に早く入りたい。それが2011年の夏ですよね。
仮設住宅ができた当時は2年の耐久性で作っていたはず。だから2年以内に、まったく元の街が戻るとは思っていないけれど、元の家には戻れるだろうと期待していた。ところが2年たっても、南三陸は高台住宅用の造成が終わっていない、買収さえも終わっていないところすらある。いま3年半たっても、仮設住宅の入居率は7〜8割ぐらいいるはず。そのくらい、まだ次のところに行けていない。2年以内と始めは思っていたのが、住民の方の背景と同じように、TERACOをやめる、TERACOが必要なくなる時期がやってこない。
子供たちは次々成長して、震災の時小学校の卒業だった子供たちが、もう高校1年生になる。TERACOを必要とする子供たちが次々出てきてしまうので、やめるタイミングがなくなってしまった。
これまでTERACOに通った子供たちは、延べ250人。小学生から高校生までを受け入れています。学習指導に当たるのは、東京からくる大学生ボランティアスタッフと小楠さんです。
基本的には、子供たちの「自習」をサポートする「自習支援」の場。 学校が終わって放課後になると、子供たちが次々とTERACOに集まってきます。
◆第三の居場所に
親御さんからはやはり「助かります」という声をよくいただく。家で勉強できないし、もともと勉強をしなかった子供たちが勉強をし始めたという声もよく聞く。家に帰ってきて勉強している姿を始めてみた、という親御さんも。勉強が楽しいという気持ちもついてきていると思う。今日も大学のサポートスタッフの方たちがきてくれているので、勉強の効率は上がるのではないか。
でも、みなさん同じだと思うけど、中高時代って、学校と家があればよかったかといえばそうじゃないじゃないですか。塾の帰りにとか、部活の帰りに友達の家やマックに寄ってとか。それが成長の糧になると思う。そういった立ち寄り場所、たまり場的な場所が、いま街づくり計画が進んでいる中で、まだまだ見通しが立っていない。子供たちのための「第三の居場所」が必要なんじゃないかと思っている。
仮設住宅では、自分の部屋はおろか、勉強机も置く場所がない状況当然、勉強を集中してできる環境は整っていません。それが、Teracoの自習支援がきっかけで「家でも勉強するようになった!」というのはうれしい知らせですね。
明日もTERACOについてお送りします。
南三陸 自習支援「TERACO」 小楠さんによるブログ
代表を務めるのは、小楠あゆみさん。震災のとき、救援物資を届けに南三陸に駆け付けた小楠さんが 避難所で目にしたのは、やることがなく手持無沙汰な子供たちの姿でした。そこで、大学生ボランティアを集めて、避難所の片隅で子供たちの学習支援をスタート。
2012年7月には、地元の小中学校から徒歩5分のところに、「自習室TERACO」を開きました。
◆TERACOが必要なくなる時期がやってこない
最初は体育館、避難所の中で始めた。それが二次避難所のホテルに移ってからも、これからの暮らしがどうなるんだろうという不安の中にいた。その中での希望が、プライベートを確保できる仮設住宅に早く入りたい。それが2011年の夏ですよね。
仮設住宅ができた当時は2年の耐久性で作っていたはず。だから2年以内に、まったく元の街が戻るとは思っていないけれど、元の家には戻れるだろうと期待していた。ところが2年たっても、南三陸は高台住宅用の造成が終わっていない、買収さえも終わっていないところすらある。いま3年半たっても、仮設住宅の入居率は7〜8割ぐらいいるはず。そのくらい、まだ次のところに行けていない。2年以内と始めは思っていたのが、住民の方の背景と同じように、TERACOをやめる、TERACOが必要なくなる時期がやってこない。
子供たちは次々成長して、震災の時小学校の卒業だった子供たちが、もう高校1年生になる。TERACOを必要とする子供たちが次々出てきてしまうので、やめるタイミングがなくなってしまった。
これまでTERACOに通った子供たちは、延べ250人。小学生から高校生までを受け入れています。学習指導に当たるのは、東京からくる大学生ボランティアスタッフと小楠さんです。
基本的には、子供たちの「自習」をサポートする「自習支援」の場。 学校が終わって放課後になると、子供たちが次々とTERACOに集まってきます。
◆第三の居場所に
親御さんからはやはり「助かります」という声をよくいただく。家で勉強できないし、もともと勉強をしなかった子供たちが勉強をし始めたという声もよく聞く。家に帰ってきて勉強している姿を始めてみた、という親御さんも。勉強が楽しいという気持ちもついてきていると思う。今日も大学のサポートスタッフの方たちがきてくれているので、勉強の効率は上がるのではないか。
でも、みなさん同じだと思うけど、中高時代って、学校と家があればよかったかといえばそうじゃないじゃないですか。塾の帰りにとか、部活の帰りに友達の家やマックに寄ってとか。それが成長の糧になると思う。そういった立ち寄り場所、たまり場的な場所が、いま街づくり計画が進んでいる中で、まだまだ見通しが立っていない。子供たちのための「第三の居場所」が必要なんじゃないかと思っている。
仮設住宅では、自分の部屋はおろか、勉強机も置く場所がない状況当然、勉強を集中してできる環境は整っていません。それが、Teracoの自習支援がきっかけで「家でも勉強するようになった!」というのはうれしい知らせですね。
明日もTERACOについてお送りします。
南三陸 自習支援「TERACO」 小楠さんによるブログ