2015年5月28日

5月28日 JR仙石線全線復旧4 矢本駅「オイタミート」

震災以降、一部運休が続いていた仙台・石巻を繋ぐJR仙石線が30日に全線復旧! 今週はその再開区間にある、宮城県東松島市からのレポートです。

取材したのは東松島市、矢本駅近くに本社と工場を構える、「オイタミート」。東北産の素材を厳選して、丹精込めたハムやソーセージなどを製造販売している会社です。

4年前の震災で工場もダメージを受けましたが、高台の工業団地に移転していたおかげで津波の被害は免れました。従業員も全員無事でしたが、家族や親族を亡くした方も少なくなかったといいます。それでも震災直後から、各避難所へ炊き出し用の材料を配ってまわり、以降も自社ブランド製品を精力的に開発し、可能な限り雇用を増やすなど地域のために尽力を続けています。

仙石線の矢本駅はこれまで石巻方面へは通じていましたが、今回、仙台までのルートが復活します。二代目社長の及田賢治さんも、その日を誰より心待ちにしているお一人です。

◆仙石線の再開、人が動く
やはり仕事にしても娯楽にしても仙台。に便利に行ける方法は電車が一番。三陸道も鳴瀬奥松島まで2車線になって、仙台東あたりは30分くらいで行くけど、そこから仙台駅までは距離はないけど3〜40分かかる。行ったら行ったで駐車場探しが大変。やはり買い物や商談は電車が便利。あと電車が通ってるという事によって、私的にも公的にも人が動くので経済効果も望まれると期待している。新しい駅の方はまだ地元の人も見に行けないので、その後どのくらいの速さで進むのか、期待するしかない。


全線開通がもたらす経済効果に期待を寄せながらも、これまでより約500メートル内陸に造られる野蒜や東名などの駅とその周辺の新しい住宅地に関しては、まだ先行きが見えないとのこと。

それでもこの仙石線の全線開通で、一人でも多くの方に東松島を訪ねてもらいたいと願う及田さんに、この地域の魅力について伺いました。

◆生きた食べ物、生きた人間、生きた交流がある
自然ですね。今は奥松島に行くのも地元の人たちだけ。まだまだ不便でふだん奥松島に行くっていう人が少ない。それも野蒜から奥松島に行く、で奥松島で泊る人が元通り来るようになれば、かなり期待が出来る。まあ合併なる前は矢本町の場合は観光っていうと松島基地のブルーインパルスしか思い浮かばない。合併なったことによって旧鳴瀬町の奥松島、宮戸方面。今までは米と海苔が主でしたが、魚介類は奥松島。自然が調和取れて、人もいい。私も若い時4年間東京にいましたが、都会には無い、生きた食べ物、生きた人間、生きた交流が出来るっていうのがいいところかなと思います。


豊かな自然と美味しい海の幸、運が良ければ松島基地のブルーインパルスも見られるかもしれない東松島。是非30日開通の仙石線で、訪ねて欲しいと思います。



そして東北産の素材を厳選して、丹精込めた製品づくりをしている「オイタミート」は、加水していない「東松島ハム」と、「ベーコン」が秀逸!レトルトの「牛タンカレー」は牛タンがゴロっと入ってて味も濃厚です!

「オイタミート」の商品は、ヤフーのショッピングサイトでも購入できます。
ぜひ一度、味わってみて下さい❤

2015年5月27日

5月27日 JR仙石線全線復旧3 野蒜駅「海鮮堂」(2)

震災以降、一部運休が続いていた仙台―石巻を繋ぐ、JR仙石線が30日に全線復旧! 今週はその再開区間にある、宮城県東松島市からのレポートです。

取材したのは奥松島の玄関口、仙石線の野蒜駅に近い、牡蠣小屋と海鮮料理のお店「海鮮堂」。野蒜で牡蠣養殖や白魚漁をしている漁師、門馬喜三さんが2011年1月に開いたお店です。
開店から2カ月後に起きた東日本大震災で、真新しいお店も大きな被害を受けましたが、建物が残ったことから再開を決意。ボランティアの力を借りながら少しずつ修復を進めて、翌年の2012年春に「海鮮堂」を再開しました。

まだまだ震災前のように人出は戻っていない、仙石線の開通に期待をしている、という事でしたがあらためて、今の野蒜の海、そして町の状況について伺いました。

◆海は回復。町はまだまだ
海の方はずいぶん元に戻った。船だってちゃんとした船を用意して、90%かな。漁場もガレキを一年間、錨を引っ張っていろんなものを揚げたから、ずいぶん良くなったし。海的には津波は悪くはなかったのかもしれない。チリ津波から何十年か・・・かなり海底は汚れていた。それを一掃したから、牡蠣の育ちはいい、海老、シャコ海老、ワタリガニが凄く増えた。家族亡くした人はいるけど、切り離して考えると、人間が海に捨てたものを丘に返してよこした。
町、こっちは大変。店を手伝ってもらってる人も高台に移転していくけど、あと2年かかるとか。その間仮設で過ごすのは大変だ。だけどそこの高台が出来あがって、野蒜の海水浴場が出来上がれば、津波前に戻っていくのでは。



町の復興はまだまだ、という事でしたが・・・
新しい野蒜駅は、震災前の野蒜駅より500メートル内陸に出来上がる。そのさらに北側に新しい住宅地が造られるが、スタッフが先週末訪ねた時は、まだ造成中で、柱一つ建ってはいませんでした。
また年に3万人以上が訪れていた野蒜海水浴場も、まだ堤防の建設中で、2016年の完成を目指しているということ。

この野蒜海岸の海から上がってくる朝陽が何よりも大好きという門馬さん。あらためて野蒜、そして宮戸の魅力について、伺いました。

◆大高森の景色は素晴らしい
住んでいる人たちは「いい」っていうのが普通だから、素晴しいって思ってない(笑)。最高の場所にいるから。海のものから山のものから、ワラビも獲れる魚も獲れる、景色は良いし。朝に漁に行くと、まいにち日の出が見える。日の出は毎日違う。あと大高森から船形山に沈んでいく夕陽は最高。最高の日の出と最高の夕陽が見られる場所。民宿もだいぶ再開してるから、また津波前みたいにいっぱい来てもらいたい。



野蒜から車で5分ほど南に下れば、奥松島の宮戸。
お話しに有った「大高森」は、登山路700メートルほどの小さな山を登ると奥松島の島々が見渡せる、絶景ポイント!ここで日の出・日の入りを眺めて欲しい。

また、奥松島をめぐる観光船「奥松島遊覧船」の乗船者が運航再開以降、1万人を超えたというニュースがきのう入ってきましたが、再開してからおよそ1年半で1万人・・・客足が戻ってきたとは言えません。山の上から、そして船から、どちらからも楽しめる奥松島、ぜひ出かけてみてはいかがでしょうか


海鮮堂
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パーソナリティ 鈴村健一

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