2019年10月18日

『水害にあったときに』生活再建の手引き(2)

台風19号で浸水した家の片付けに追われている方も多いのではないでしょうか。
そこで今朝は、『水害にあったときに』という名前の手引きから、水害にあった方が次に何をしたらよいかをご紹介したいと思います。

この冊子、例えば・・・
・片付ける前には、被災状況を写真に撮って「記録する」こと。
・濡れてしまった家具・家電の片付け方
・掃除をするときの服装や注意事項なども書かれています

また、浸水してしまった『床下の掃除・泥の除去』についてもあります。
ぬれた家をそのまま放っておくと、カビが発生したり、破傷風などの感染症の恐れがあるので、まずは泥をかき出して⇒水洗いをし⇒十分乾燥させたあと⇒仕上げに消毒を行う。カビを防ぎ、とにかく乾燥させることが大事のようです。

被災の疲れに加えてこのような作業をすることは精神的にも体力的にも厳しく、生活再建までは時間がかかることが見込まれます。そんな中で心がけたいことは何か。「震災がつなぐ全国ネットワーク」の共同代表、松田曜子さんはこのように話します。

◆水害にあった時は 長期避難を覚悟して
元の生活に戻るまでにそれ相当の時間がかかってしまうことが多いです。特に今回のように広範な被災をした場合、例えば家を修理する業者ひとつをとっても依頼が殺到するので、3ヶ月待ち、半年待ち、あるいはもっと・・・ということも起こります。ですから落ち着いて今後これからしばらくの生活をどこでどのように送るのか、しばらく避難所生活が続くかもしれないですけれどもその後の仮設住宅とか、災害公営住宅だとか、そういった選択肢も行政の方である程度用意できるところもあるはずですので、少し先までの生活の場所、生活の仕方を落ち着いて考えてから、家の片付けや書類の手続きをされることをお勧めしたいと思います。
それから、助けの手、ボランティアが必ず入りますので、困っているときは困っている、助けが欲しいと遠慮せずに言い続けることも大事じゃないかなと思います。


被災地には、一般のボランティアの方や、支援団体、お金や家の相談にのってくれる弁護士さんも多く駆けつけてくれますので、一人で頑張らずに、ゆっくりと、無理のないペースで進めてほしいと思います。



『水害にあったときに』は、被災された方で冊子を希望の方は、以下のサイトから申し込むことができます。また、チラシ版(A4版4頁)、冊子版(A5版32頁)をダウンロードできます。詳しくは、震災がつなぐ全国ネットワークのサイトをご覧ください。

2019年10月17日

『水害にあったときに』生活再建の手引き(1)

今朝は『水害にあったときに』 という名前の、生活再建の手引きについてお伝えします。

こちら、水害にあった方が、次に何をしたらよいかをまとめたもので、これまでの災害を支援してきたNPOやボランティア団体の集まった「震災がつなぐ全国ネットワーク」が作成しました。

台風19号で水に浸かった家の片付けに追われている方も多いかと思います。そこで今朝は、家の「片付け」の注意点について共同代表、松田曜子さんに伺いました。

◆片付ける前に「被災状況を写真にとる」
まず「被害状況を写真に撮る」ということをおススメしたいと思います。一旦片付けを始めてしまったり、家の掃除を始めると被害の様子と言うのは二度とわからなくなってしまいますので、辛いかも知れませんけれども最初に被害の様子を撮影しておくと言うことが大事です。どのぐらいまで浸水があったのかがわかるようにするのが大事で、どういうところと言うのは、水の線がわかるところが良いんですけれども、できれば同時に例えば人が立つとか、そういう風に目安にしていただくのも良いんじゃないかなと思います。それから家の中でも汚れたもの、シンク、高さのわかるものと一緒に撮影することもできると思います。それはこの後、保険に入っていれば家財保険など保険金の請求の時にも役に立ちますし、罹災証明に関してはその後、このように広範な被害だと時間がかかるので、その時に「直後はこういう様子だった」と見せることで認定調査の参考にして頂ことができるということです。

◆ぬれてしまった家具や家電をかたづける
捨てるものについて。泥だらけになっていると、これもあれもいいやと捨ててしまいがちです。あるいはご家族が手伝いに来て「これ捨てていいね?」と言われて「ハイ」と言ってしまいがちです。そういうこともありますが、あとになって「あれは使えたかも」「あれは取っておけばよかった」という声もかなり被災地では聴くことがありますので、その選択もご自身が納得するようにされるのが大事だと思います。ただ、陶器とかエアコンの室外機、襖や障子でもきちんとサッシを吹いたものはまだ使える可能性がありますので早急に判断せずに乾かすという選択肢もあります。


・片付ける前に、被災状況を写真に撮って「記録する」こと。
・水をかぶった家具は、畳やじゅうたん・布団、木製(合板)の棚などは後からカビが生える可能性があり、再利用が難しい。
・一方、エアコンの室外機、ふすま、障子などしっかり乾かせば使える場合もあるので、捨てるかどうか、落ち着いて判断を。
・砂やほこりを吸い込まないように、マスクやゴーグル、ゴム手袋を身につけ、作業後はこまめにうがい、消毒を。

『水害にあったときに』は、被災された方で冊子を希望の方は、以下のサイトから申し込むことができます。また、チラシ版(A4版4頁)、冊子版(A5版32頁)をダウンロードできます。詳しくは、震災がつなぐ全国ネットワークのサイトをご覧ください。

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パーソナリティ 鈴村健一

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