2015年7月30日

7月30日 石巻「STAND UP WEEK2015」開催!


宮城県石巻市の夏の恒例イベント『石巻STAND UP WEEK』についてお届けします!

大正時代から続く石巻の伝統的なお祭「川開き祭り」が、今週末・7月31日(金)、8月1日(土)に開かれますが、これに合わせる形で、先週からスタートしているのが震災後に始まったクリエイターたちによる大きなイベント『STAND UP WEEK』です。

このイベントを主催するのはおなじみ、ISHINOMAKI2.0.先日、このSTAND UP WEEKの今年のコンセプトをお披露目する、東京のリリースパーティーが行われました!

◆石巻という未来に参加しよう!
一般社団法人ISHINOMAKI2.0 代表理事 松村豪太さん
Stand up week 2015 『石巻という未来に参加しよう。』が今年のテーマ。7月24日から8月1日まで実施。2011年はまだ電気も点らず瓦礫が残る石巻で、僕らISHINOMAKI2.0の最初のアクションとして、いまこの町だからこそ面白く新しい、モデルとなるものが作れるのではないかと考えました。映画館が流されたがビルの影は残っていた。そこにニューシネマパラダイスの最後のシーンさながらにここをスクリーンにすればシネコンよりも面白い体験ができると考えた。川沿いは大変な被害で流されてしまったのですが、美味しい食材と素晴らしい料理人はいる。ならばこの川沿いの景色を津波が押し寄せたところとネガティブに捉えるのではなく、川の風邪を感じられる良いところと考えようと。地元の料理人たちに一品ずつ持ち寄ってもらってその日限りのスペシャルなレストランを出現させた。サッカーフィールドを作ることはできないが、10m四方の小さなピッチを作りDJがそこで音楽をかき鳴らすことはできる。僕らは若者に力を与えたいと考えている。ライゾマティックスという増上寺のプロジェクションマッピングを作った世界的なクリエイターがいるが、彼らが信じられないことに自分たちの作品ではなく、石巻の高校生たちを教育してインタラクティブなプロジェクションマッピングを作っちゃいました。本当に多くの観客がそれを楽しみました。

STAND UP WEEK 総合ディレクター勝邦義さん
元々いろんなアイデアからスタンドアップウィークを始めたが、根本には石巻の川開き祭りという伝統的なお祭があり、それを盛り上げたいと考えた。石巻の誇りとなっているこのお祭自体をもう少し良くしたいという想いからスタートした。今年一つ大きく取り組みたいのは、震災から5年間中断していた七夕飾りを今年はやろうということ。子どもたちがすごく楽しみにしていた景色をいろんな人たちと一緒に作るということを通じて、今年のスタンドアップウィークの町びらきを試みたいと思っている。七夕以外にも石巻のモノ作り、創造的な価値観に触れられるようなクリエイティビティへの参加、新しい観光として町と関わるものがたくさん起こっており、それに参加するプログラム、さらに石巻の路上で起こっている面白い文化がスタンドアップウィークの軸となっています。


石巻で開催中の『STAND UP WEEK』、まだまだこの週末も続きます。川開き祭りと合わせて、いろいろな企画を実施。例えば・・・
〇石巻から牡鹿半島を往復する自転車のイベント「ポタリング」。これ、ロードバイクが趣味の方にはかなりおススメ。結構 起伏の多い山道、石巻の海を見渡す高台など見どころたくさん。
〇町の建物の壁を巨大プロジェクター代わりにして、そこで懐かしのファミコンを楽しむ「町ゲーム」
〇七夕飾りを作るワークショップ
〇スケートボード、BMX、フットサルなどを楽しめる「プレイ・オン・ザ・ストリート」などなど。。。

〜詳しくは、STAND UP WEEKのサイトをご覧ください。

公式サイトはこちら

2015年7月29日

7月29日 石巻(いすのまぎ)カルタ2

昨日に引き続き、『石巻かるた』についてお届けします。

石巻出身・東京在住の浅野郁美さんと、東京の自由大学で東北復興学を受講したメンバーが発案した、宮城県石巻市の「あるある」を、カルタにしたものです。


今週末には、石巻の「川開き祭り」で、カルタ取り大会が開かれるのですが、今日はそのリハーサルがてら、どんな札があるのか実際に紹介したいと思います。(※読み手はもちろん石巻弁ネイティブの浅野郁美さんでした)

◆んだ!んだがら!!んだがらっしゃ〜!!!
<あ>

「雨降っと! においでわかる天気予報」
 雨が降る前は石巻の町の中がくさくなる。海のほうから吹く風が雨雲を運ぶのか、雨雲がくるから海から町に風が吹き付けるのかはわからないんですが、海の近くの水産加工工場や大きな製紙工場の匂いが町に流れ込んで来たらいよいよ雨降るぞ、というのが石巻の人たちにとってはあるある。くさくなってきたら洗濯物を取り込むというのは石巻の人に「んだんだ」と言ってもらえる札じゃないかなと思う。

<ん>

「んだ んだがら〜 んだがらっしゃ〜!」
石巻で一番ポピュラーな相槌。「んだ」はよくみなさんご存知だと思うが、「んだがら」「んだがらっしゃ〜」と徐々に同意の度合いが深まる。そうですね、そうですねという気持ちがどんどん入っていく。これを使いこなせたら石巻の人も認めてくれる。漁業の町なので海で取れたものがご近所からおすそ分けがくるのが当たり前で、例えば、「またおらいにイカばっかりきたよ〜(うちにまたイカのおすそわけが来ましたよ)」と言ったら、「おらいもだ、んだからっしゃ〜」って言う(笑)おばあちゃんが多いので。もう一つ思いつきました。「最近天気が悪いから、足腰痛くてわかんねえ」「んだからっしゃ〜」(天気が悪いと気圧の関係で腰が膝が痛くなったりする時に、相手が「そうだね、大変だね」という意味も込めて、んだからっしゃ〜。

<か>

「川開き 出店ほとんど 海の幸」 川開きは石巻で一番のお祭。港町なのでダイナミックに貝やイカを焼いている。そういう想い出を描いた札。川開きは町の一大イベントなので、好きな人と出かけて花火を観る。どこからでてきたんだろうというくらい石巻の人がわんさか出てくるお祭。


ちなみにスタッフお気に入りの絵札はこれ↓

さて、どんな札でしょうか。知りたい方はぜひカルタ取り大会に参加してください!

そしてこのカルタは、石巻で暮らす大人と子ども、おじいちゃん・おばあちゃんをしっかり繋げる役割も、果たし始めているんです。

◆石巻の人々を繋ぐツールに
石巻グランドホテルで開催。お部屋にかるたの紹介分、解説文を張ったところ、来て頂いた方が、「そうだったそうだった」、「おばあちゃんはこうだったんだよ」とお孫さんに話す姿も見られた。本当にやってよかったと思った。地元の方々があるあるを共有して、繋がるツールになればと思って作ったので、それが繰り広げられている感じがして嬉しかった。もっともっと多くの人に観て頂きたいし触れて頂きたい。「んだんだ」と言って欲しい。おこがましいけどそう思っています。


そして、石巻市では今週末に、町最大のお祭川開き祭りが開かれますが、8月1日(土)の午後1時から3時まで、石巻市中央の「まきビズ」にて、かるたとり大会も開催されます。参加は自由。勝ち続けると「段位」がもらえるということです。



石巻かるたは手作りで数が限られます。現在は市販はされていませんが、今後も仮設住宅など色んな場所でかるた大会を実施したいということです。

★石巻カルタFacebook
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パーソナリティ 鈴村健一

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