2015年8月3日
8月3日 SENSEKI TRAIN FES(1)
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今週は7月11日に開催された電車移動型の音楽フェス、『SENSEKI TRAIN FES』をお送りします。
宮城県・仙台駅と石巻駅を繋ぐJR仙石線が、今年の5月30日に震災以来4年2か月ぶりに全線再開したのですが、その再開を祝って行われたのが「SENSEKI TRAIN FES」です。
「本塩釜」と「高城町」と「陸前小野」、仙石線沿線の3会場で行われ、会場と会場をつなぐのがまさに仙石線、という“移動しながらその町の魅力も楽しんじゃおう”、という前代未聞の音楽フェスです。
各会場、地元の方々が運営に携わり、ライブのほかにも「ぜひ、ここにも寄って行って」と、「地元のステキなヒト・モノ・コト」をたくさん紹介してくれました。
本塩釜でおススメされたのが、ここ、亀喜寿司です。
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◆近海のマグロが入ってきたときは皆さん喜んだ
亀喜寿司の保志昌宏です。
すぐ目の前が港なので、川の流れのように家に車が突っ込んでいったり、街中そんな状態でした。
でも一番最初に入ってきたのは、6月の終わりごろ。沖の底引きで獲ってくる近海物の、ブドウエビとかメヌケとかがけっこう入ってきたので、食べに来てくださったお客さんが徐々には多くなってきましたよね。
それで、希望が持てたのは、やっぱりマグロ。塩釜と言えばマグロがメインの魚なので、マグロが入ってきた時点で、寿司と言えばマグロなんでね、みなさんイメージ的に。近海物のマグロが入ってきましたよというとみなさん喜んでね、それでマグロが獲れてくるとカツオとかも入ってきますんでね。
ただ、漁師さんが半分に減っちゃったんで量的に少ないですから、獲る漁師さんが減っていますから、値段がグッと上がっているのが現状ですね。
本塩釜の駅から徒歩10分のお寿司屋さん、「亀喜寿司」。
津波によって街一帯が、腰ぐらいの高さまで海水に浸ったそうですが、それでもゴールデンウィーク前にはお店をオープンさせたということです。
そして、じつは、塩釜は、生マグロの水揚げが日本一の場所!9月の中旬から12月までは、三陸の東の沖合で最高級のメバチマグロが獲れるそうで、「三陸・塩釜・ひがしもの」というブランドにして売り出しているということです。
漁師さんの数は減ってしまったとはいえ、天然ものの、新鮮でおいしい魚を楽しめる塩釜のお寿司屋さん。「ほかのどこにも負けない!」という、こんなこだわりを持っていらっしゃいました!
◆五感をフルに使って味わうのが塩釜流
私をはじめ塩釜の寿司屋さんの親方は、五感、いわゆる、口、手、耳、鼻、五感をフルに使って食べてもらうのが塩釜ならでは、亀喜の食べ方ですね。魚のいろんな状況や、漁師さんの獲り方、お客さんが楽しんで情報が頭に入っている方が深く味わえる。
いまだと旬なのはガゼという殻つきウニ。これは七ヶ浜、ここから車で10分。七つの浜があるので七ヶ浜なんですが、漁師さんが素潜りで潜って、岩場から獲ってくる紫のウニを地元ではガゼと呼ぶんですよ。これがイチバン旬のものです。
七ヶ浜沖のガゼは、宮城県でもトップクラスの品質。実が盛り上がるぐらい、パンパンに入っています。なおかつ、紫のウニはトゲ、足が長いんですがそれが短いんですね。なぜかというと、歩かないでもエサがたくさんあるので、そんなに歩き回らなくてもいいメタボなウニなので、足が短い。ですから実がごっそり入っている。それを、塩釜で作っている藻塩をかけてスプーンで食べるとなんともいえない素晴らしい味ですね。
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そして、塩釜という土地の由来は「塩づくり」から来ているそうなんですが、そんな塩釜の名物のひとつが、海水を煮詰めて丁寧に作る“藻塩”という塩。この藻塩をふんだんに使ったスイーツもオススメということで、駅前を中心に、お菓子屋さんも何軒かあるそうですよ!
音楽をきっかけに、その土地の魅力に触れることのできるSENSEKI TRAIN FES、明日もお伝えします!
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