2015年8月11日
8月11日 HOYAPAI(石巻STAND UP WEEK 2015)
今朝は、宮城県石巻市の夏の恒例イベント『STAND UP WEEK』のレポートです。
石巻の伝統行事「川開き祭り」に合わせたイベント、スタンドアップウィーク。このカルタ取りの会場に、頭に不思議なものをかぶった人がたくさんいました。
こんな感じで。
大人も子どもも。
こんなところにも。
気がつくと高橋さんの後ろにも。
スタッフも。
これ、HOYAPAI(ほやぱい)というもの。頭にかぶって楽しむアート作品です。考えたのは仙台出身で東京造形大学でデザインを学んだ新人アーティスト、太田和美(おおた・かずみ)さんです。
◆母なる海の恵 × 母親の象徴 = HOYAPAI
そもそも、風船とみかんのネットを使う作品を大学の卒業制作で作った。最初はおっぱい。石巻にもっていき、たらこだった。石巻はスケトウダラ漁が盛んで、身は笹かまぼこで卵はたらこ。加工業が盛んだったので、たらこの遊具を作って子どもたちが中に入って遊ぶというものを作っていた。去年くらいから地元のお母さん達が、「なにこれ、ホヤじゃないの」と言うのでホヤパイが誕生。スタンドアップウィークのくくりでは、石巻のクリエイティブに参加しようということで、じゃあみんなでホヤパイをかぶって写真を撮りましょうという企画を実施。きょうなんかは地元のお母さんがフラダンスをするにあたって、ホヤパイを腰に巻いて踊ってくれた。今年はそういうのができて良かった。海がすごくキレイ。海がキレイだしそこの生き物たちがキレイ。震災後は海の水がすごくキレイになり、そのおかげでそこに住む生き物たちの色が映える。私がホヤをしっかり作ろうと思ったのも、キレイな青い海の中で赤くつややかにプルンとなっている(ホヤ)が溜まらなく好きで、そこからホヤパイをしっかり作品として。ホヤとおっぱいを私なりにオマージュして作ろうかなと。
発案者の太田和美さんは現在27歳。アーティストとしてはまだ、なりたての、ホヤホヤ…。震災後の石巻は、若いクリエイターが自由に表現できる環境があるということで、大田さんは石巻で生活しながら、創作活動を続けています。
仙台出身・いまやすっかり石巻の人になった大田さん。この町の好きなところを、ホヤパイをかぶった状態で語ってくれました。
◆石巻の「川の文化」
石巻に来たら海だけでなく、川の文化も知ってほしい。石巻に来て地元の歴史を調べている人たちのお話を聞く機会も多かった。石巻という場所は江戸と東北を結ぶ港で、東北で集めたお米を石巻の港から江戸に運ぶ千石船というのがずっとあり、お米を集めるために色んなところに川と掘があって、人々の生活がそこで営まれていたことが随所に残っている。住吉神社のある住吉地区は蔵が残っていて、そういう町歩きもしてもらえると楽しいのかなと思う。文化のある町です。
このHOYAPAI、現在はレンタルサービスも行っていて、様々なイベントや団体への貸し出しもしています。詳しくは、★ホヤパイのFacebookページをご覧下さい
あしたも石巻STAND UP WEEKのレポートです。
石巻の伝統行事「川開き祭り」に合わせたイベント、スタンドアップウィーク。このカルタ取りの会場に、頭に不思議なものをかぶった人がたくさんいました。
こんな感じで。
大人も子どもも。
こんなところにも。
気がつくと高橋さんの後ろにも。
スタッフも。
これ、HOYAPAI(ほやぱい)というもの。頭にかぶって楽しむアート作品です。考えたのは仙台出身で東京造形大学でデザインを学んだ新人アーティスト、太田和美(おおた・かずみ)さんです。
◆母なる海の恵 × 母親の象徴 = HOYAPAI
そもそも、風船とみかんのネットを使う作品を大学の卒業制作で作った。最初はおっぱい。石巻にもっていき、たらこだった。石巻はスケトウダラ漁が盛んで、身は笹かまぼこで卵はたらこ。加工業が盛んだったので、たらこの遊具を作って子どもたちが中に入って遊ぶというものを作っていた。去年くらいから地元のお母さん達が、「なにこれ、ホヤじゃないの」と言うのでホヤパイが誕生。スタンドアップウィークのくくりでは、石巻のクリエイティブに参加しようということで、じゃあみんなでホヤパイをかぶって写真を撮りましょうという企画を実施。きょうなんかは地元のお母さんがフラダンスをするにあたって、ホヤパイを腰に巻いて踊ってくれた。今年はそういうのができて良かった。海がすごくキレイ。海がキレイだしそこの生き物たちがキレイ。震災後は海の水がすごくキレイになり、そのおかげでそこに住む生き物たちの色が映える。私がホヤをしっかり作ろうと思ったのも、キレイな青い海の中で赤くつややかにプルンとなっている(ホヤ)が溜まらなく好きで、そこからホヤパイをしっかり作品として。ホヤとおっぱいを私なりにオマージュして作ろうかなと。
発案者の太田和美さんは現在27歳。アーティストとしてはまだ、なりたての、ホヤホヤ…。震災後の石巻は、若いクリエイターが自由に表現できる環境があるということで、大田さんは石巻で生活しながら、創作活動を続けています。
仙台出身・いまやすっかり石巻の人になった大田さん。この町の好きなところを、ホヤパイをかぶった状態で語ってくれました。
◆石巻の「川の文化」
石巻に来たら海だけでなく、川の文化も知ってほしい。石巻に来て地元の歴史を調べている人たちのお話を聞く機会も多かった。石巻という場所は江戸と東北を結ぶ港で、東北で集めたお米を石巻の港から江戸に運ぶ千石船というのがずっとあり、お米を集めるために色んなところに川と掘があって、人々の生活がそこで営まれていたことが随所に残っている。住吉神社のある住吉地区は蔵が残っていて、そういう町歩きもしてもらえると楽しいのかなと思う。文化のある町です。
このHOYAPAI、現在はレンタルサービスも行っていて、様々なイベントや団体への貸し出しもしています。詳しくは、★ホヤパイのFacebookページをご覧下さい
あしたも石巻STAND UP WEEKのレポートです。