2015年10月2日

10月2日 宮城県女川町公認 『明神丸』@門前仲町

今朝は、東京の下町・門前仲町に現れた、女川の食材が満喫できるお店をご紹介します。



8月にオープンしたお店の名前は『産直鮮魚とマグロの 明神丸』。実はこのお店、宮城県・女川町公認の “アンテナショップ居酒屋”なんです!
 
◆由来は女川のマグロ船“明神丸”
女川に有名なマグロ専門の業者があって、そちらの船の名前が「明神丸」。何隻も持っていてその名前を頂いた。うちの社長の佐々木が女川と色々つながりを持ちまして、女川をメインとしたお店をやりたいと。一緒にやりましょうとなって、どうせなら女川の誰もが知っているマグロ屋さんの船の明神丸でいいんじゃないかということで名前を頂きました。1店舗目を人形町に出したのですが、これから東京に宮城の食材をもっと届けたい。震災で漁師さんや魚屋さんが大変な目に合われたので、それをバックアップするために何かできないかと、まずは宮城の方で盛り上げようと10店舗、そして東京人形町に1店舗、1年が経過して女川で行こうということで始めた。


伺ったのは料理長の荒谷さん。お店の母体は、仙台で飲食店を展開している会社で、女川町長から直接、公認を受けています。


こちらがお通し!


そして分厚いマグロが3種類に、ムール貝のバター蒸し。


サンマのお刺身に焼きサンマ


そしてシメは、中西哲生も絶賛の女川名物・サンマのつみれ汁!



サンマは焼きも刺身も脂のノリが極上。唸るほど美味しかったですよ♪
そしてとにかくこのお店、食材の鮮度が抜群。そのわけを伺いました。

◆女川の名に傷をつけないために!
鮮度はもちろん、朝獲れ。生きたままで活締めして神経を抜いて、そのままの状態で氷詰めしてすぐ運んでいただくので自信を持って提供しています。(現地で食うのと変わらない)それができなければやる意味がない。それを目指しているし、そのつもりで営業させて頂いている。例えば一つ例にとると、ホヤ。ホヤは獲れたてが一番おいしい。女川はホヤの養殖で有名だが、養殖方法はロープにホヤ玉というホヤが何個も密集した玉状のものがある。そこからもいで食べるのが一番おいしい。ですからうちの店はホヤ玉ごと仕入れて持ってきて、注文を頂いてホヤ玉からホヤを取って洗ってさばいて召し上がって頂く。本当に海から上がったのと同じような状態で召し上がっていただけます。時期が限られるので今はないが、そこまで同じような形でやりたい。美味しくない状態で出してしまうと女川の名前に傷がついてしまう。


このお店、場所は門前仲町・永代通り沿い。富岡八幡の向かい。年中無休。営業時間は夕方5時から12時まで。そしてお店の1階は「三陸カキ小屋 ザ・オイスターマン」という牡蠣のお店!宮城県松島の焼ガキスタイルで、鉄板で蒸し焼きにした牡蠣を、スコップで豪快に運んでもらって、つるんつるん食べる・・・というスタイル。



今月からは、いよいよ宮城の生ガキが解禁!県内各地の生ガキの食べ比べなども企画しているということです。

2015年10月1日

10月1日 廃炉作業員の現状を伝える団体AFW 4

今朝も、一般社団法人・AFW代表・吉川彰浩さんのインタビューです。

福島第一原発の廃炉現場で働く人たちの、実情を伝える団体 AFWは、
福島県で復興に関わる人たちを対象に第一原発の敷地内の視察・勉強会を続けています。

この視察では、敷地内にある膨大な数の「汚染水タンク」についても説明を受けます。




タンクはこれまで、“2日で1個”増えており、それはつまり、地下水が、原子炉建屋に流れ込んで発生する汚染水が、毎日300トンずつ増えていることを意味します。
 
◆管理下にあるが、見通しは立っていない
まず課題として、増え続ける汚染水に対してどういう方策がとられているか。それを現地でも見させて頂いているのだが特に注目したのが凍土壁。山側の(原子炉建屋に)地下水が入ってくる側の凍土壁の施設はだいぶ進んでいると聞きましたが逆に、原子炉建屋からみて海側の凍土壁については社員の方がはっきりと「地下に汚染水が入っていますので、氷らせることが非常に困難だ」と、現場で働く方から「困難」と言われてしまうと、不安感を住民の方も持たれたと思う。また地上にため続ける汚染水タンクについても、それを置く場所が無限にあるわけではなく有限。発電所の中に入ると分かるが、起伏が激しい構内。周りは林。その木を伐採してタンクを作る場所を作っていく。しかも2日に1個ずつ作らなければいけないという話も聞き、タンクを作って入れていくということは自転車操業に近い形。そういう危機感と不安がある。整然とした現場を見ながら、ある程度管理下には置かれているとはいえ将来への見通しがなかなかうまく立たないんだなと。東京電力の方々から「30年、40年廃炉にかかる」と聴くと、私はいま35歳だがおじいちゃんになった頃に終わるかもしれない。それまで続くと思うと、なんて大変な取り組みなんだろうとため息ですよね。ようやく4号機の使用済み燃料にあった比較的取り出しが簡単なものが終わったけれども、本丸というか、溶け落ちた燃料について聞いても「技術革新が必要だ」。世界の叡智が集まっている、現代の技術と知識が行かされている現場でも、技術革新が必要だと言われてしまうと、本当にできるのかなと。それを、やりませんとかあきらめるとは現場の方も絶対に言わないし、そこはチャレンジしていくものなんだろうなと。一緒にお連れした住民の方、南相馬市で避難生活を送る方と行ったのだが、その方にすると、将来が見えないくらいのがっかり感を感じていた。現場で働いている方に対する「よくここまでやってくれた」という想いもありながら、まだここまでなんだという不安と感謝の入り混じった現場だったなと。



※凍土壁の設備

この汚染水の問題は、今月から「サブドレン」と呼ばれる井戸を使った対策が始まっています。これは山側から建屋に流れ込む前、つまり建屋内で汚染される前の地下水をくみ上げ、そこからさらに放射性物質を除去。WHOが定める飲み水の基準より10分の1まで浄化し、第三者機関のチェックの上で、海へ放出するもの。
安全を厳しく求める地元漁協は、これを厳守することを条件に合意。すでに、海への放出が行われています。これで、建屋に1日300トン流れ込んでいた地下水を、およそ半減できるとしていますが、まだ数値は出ていません。「効果はこれから明らかになる。」と吉川さんは話しています。

一方、建屋内に溶け落ちた核燃料を取り除くには「技術革新が必要」、つまり、いまの最新の技術でも、まだできないということ。汚染水の大元を取り除くには、まだ膨大な時間と膨大な人の力が必要です。

★AFWウェブサイト
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パーソナリティ 鈴村健一

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