2015年10月20日

10月20日 東北復興グルメシリーズ −南三陸 秋鮭のいくら

10月20日(火)にご紹介した「生いくらの醤油漬け」も含む『はらこ飯セット』の当選者は・・・
★りさ さん
★げんごろー さん
以上、2名様です。おめでとうございます!!
たくさんのご応募、ありがとうございました。

そして、明日10月21日(水)は幻のお米「かぐや姫」ご紹介します。
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今週は、東北の「美味しいもの」を作る人たちや、食を通じて「復興・地域活性に貢献する人たち」にスポットを当てる、大好評!『東北復興グルメシリーズ』をお届けしています!
今朝ご紹介する復興グルメは、南三陸町の秋サケの「いくら」です❤

南三陸町は、「銀鮭」でいえば養殖発祥の地であり、町に流れる3本の川を上ってくる「秋サケ」は、全国でも有数の水揚げ量を誇る「鮭の町」としても知られています。

そんな「秋サケ」で地域の町おこしを、と考えているのが南三陸で60年続く、鮮魚店・水産加工会社の「山内鮮魚店」。3代目、山内正史さんに伺いました。

◆家の窓から鮭の上る音が聞こえた
八幡川。鮭上ってくるんだよね、ここ。昔は最高のとき川がまっ黒くなるくらい上ってきたんだよ。うちは川のすぐ脇だったから、座敷からハゼ釣り、鮎釣りができた。お風呂に入ってたり寝てたりすると、鮭が上るバシャバシャという音が聞こえるんだ。その鮭で町おこししたいなと思って昔からいろいろやっててね。やっぱり街の真ん中の川に鮭遡上するってないよね。それをみんなで大事にして、自慢にしたいよね。


お話にあった「八幡川」は、津波で骨組みだけが残った防災庁舎のすぐ目の前の川。その川を挟んで真向いにあったのが、山内鮮魚店です。町にあるお店や事務所、工場、自宅、4か所全てを津波で失いました。

しかしそんな中でも、「全滅した町を再起させなければ」と、震災からわずか5か月後の8月、高台に仮設の店舗をオープン。その年の秋、まだ瓦礫が残るふるさとの川に、秋鮭は帰ってきました。

◆震災の年に帰ってきた
みんな大喜びした。震災の年に鮭来たときみんな拍手した。市場で鮭のはじめての水揚げの時、みんな大拍手だった、みんなうれしくてね。意外と獲れたんだ、なんでこんなに帰ってくるんだよって思ったんだ本当に。
ただ今年はまだ若干少ない。それは震災から4年半経っているから、だいたい鮭上ってくるの4年周期だから、震災の時稚魚を放したばっかりだったから、あのシケの中生き残ったかどうだかわかんないけど。10月末〜12月中頃まで上るんだけど、でも川に上ってきたやつは産卵で疲れ切ってるからあまり美味しくないの。だから私らが食べるのは川に入ってくる前の、海で獲れたあまり疲れてない鮭を食べる。鮭というのは川に上ってきて子どもを産むときは、他の外的から攻撃されないように、簡単に壊れないよう防護するからこっこ(子ども)の殻が固くなる。脂っぽくないしおいしくないんだけど、産む前の子どもをだんだん熟させているこっこは 栄養分がたくさんつまってるのね。脂っぽくて中身がはじけるようで。うちは手作り、鮮度がいいやつをすぐ処理。しょう油漬のタレは自家製。いろんな添加物を普通は使ってるけど、うちは無添加でしょう油もこだわり、お酒は一ノ蔵のお酒を使ったり、防腐剤やアミノ酸とか入れない。鮭の子の味がストレートに伝わってくるように、だって元気が出るように作らないと。食べて元気がでるように健康的なものをつくらないとやっぱりよくないから、そのように心がけている。(お孫さんも食べる?)もちろん孫も食べるよ。「じいちゃん美味しい!」っていうね(笑)


この秋は新しく、鮭のふ化場が完成するそうです。

★ ★ ★

そして震災から4年半、震災の年に放した稚魚が、今年南三陸にかえってきました!
ということで、今朝は獲れたての秋サケから、生いくらの醤油漬け、切り身などをセットにした【はらこ飯セット】を2名の方にプレゼントします!
※プレゼントの応募は締め切りました。
※現地から直送します


また11月からは「キラキラいくら丼」をぜひ食べに南三陸町へでかけてみてはいかがでしょうか。


山内鮮魚店のサイト

『東北復興グルメシリーズ』、明日は、宮城県・東松島市から、幻のお米、「かぐや姫」の新米をお届けします!

2015年10月19日

10月19日 東北復興グルメシリーズ −唐桑潜水ウニ

10月19日(月)の復興グルメプレゼント!
「唐桑天然潜水ウニ」の当選者は、

・みーちゃん さん
・彦岳rock★ さん
・ひでっち さん

以上、3名さまです!おめでとうございます!

明日は、宮城県南三陸町より、旬のいくらを使った
「生・いくらの醤油漬け」です。

6時30分からお聞き逃しなく!

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今週は、東北の「美味しいもの」を作る人たちや、食を通じて「復興・地域活性に貢献する人たち」にスポットを当てる、大好評!『東北復興グルメシリーズ』をお届けします!

もちろん今回も、毎日日替わりでプレゼントもあります!
初日にご紹介する復興グルメは、宮城県気仙沼市・唐桑の「天然潜水ウニ」です。「とろろ昆布」の原料となる「細目昆布」で有名な、唐桑の豊かな海。その細目昆布を食べて育ったウニは、濃厚な甘みと旨みが特徴の「特上品」として知られています。

そんな「唐桑ウニ」を、「南部潜り」という伝統的な手法で採り続けているのが、この道50年のベテラン潜水士・熊谷勝夫さん。76歳。時には30メートル以上も深く潜り、鋭い目利きで身の詰まったものだけを採り続けています。この「南部潜り」で漁をしているのは、唐桑でも熊谷さんただ一人だけ、という事なんですが、「南部潜り」で獲れる唐桑ウニとは、いったいどういうものなんでしょうか?

◆唐桑ただ一人の南部潜り 深海35メートルの世界
南部潜りで、35mぐらいは潜るね。空気で上がり下がりする、下がる時が一番危険。だから命綱という綱を下がる時に持って沈んでいくんです。重りの鉛と足とヘルメットを足すとだいたい60キロだから、深水30mで一升瓶が裂けるような圧力がかかる。深くなればなるほど圧迫されるから疲れちゃう。私50mまで潜ったんだよ、ダイバーなら潜れるけどヘルメットで50m潜る人は滅多にいないですよ。だから皆に怪物だって言われるの。ギネスブックに載るかと思って頑張ってるんだけど(笑)
9月になったら浅いところのウニだと普通卵を持ってるんだけど、深いところだと卵を持ってない。卵を持っていると軽くなる。卵を持ってないと実が重いんだよね。宝の山ですよね、やっぱり。


潜水病になってしまったり、潜水服と船をつなぐケーブルが切れてしまったり、危険な場面もあったそう。常に万全の体調でいなければならないので、トレーニングと管理は完璧。A4のノートにはその日の血圧、脈拍、睡眠時間、気持ちの状態などがびっしり!

こうして自分の健康管理をきちんとするようになったのは、震災後から。現在、唐桑の仮設住宅に一人で暮らしていますが、熊谷さんは長年、生活のパートナーであり漁のパートナーでもあった奥さまを
震災による津波で亡くされています。漁を再開したのは1年4か月後のことでした。

◆仕事のパートナーを亡くしても潜り続ける理由
「熊谷さん、6〜7mの津波がくるから早く逃げろ」というからすぐ沖へ逃げたんです。うちの家内も海岸さ車置いてっから、人を助けに行ったんだね、それで亡くなったんです。だけどやっぱり3年も4年も同じだね。毎朝顔を見ながら拝むんだけど、やっぱり辛いね。仕事のパートナーだったからなおさらね。みんな任せっきりだったから。それでも私はやっぱり働かなくちゃ、動かなくちゃと思って、翌年24年から潜ったんだけど、その時のウニはトゲが抜けたやつばっかりだった。だけど津波の前は少なかった場所も多くなったの。前は300kgだったところが1トン獲れたり、いないところはいないんだけど、いる場所は結構変わったね。
(自分で獲ってきたウニをどうやって食べるのが好きですか?)
私はあったかいご飯にウニをのせて、味噌をちょっとのせて食べるのが一番美味しいね。それをご飯と一緒に食べるの。浜の人は私の手伝いしてる人はみんな味噌を持ってくる。(漁に)いけば毎日食べられるもんね、最高だね。生きがいを感じるね。おかげさんで体もどこも悪くないしさ、腕立て伏せも300回ぐらいやることもあるしね。


★ ★ ★ ★ ★

宮城県気仙沼市・唐桑 潜水士・熊谷さんが南部潜りで採ったウニを、漁協女性部の皆さんが手作りで加工した塩ウニ、『唐桑天然潜水うに』として販売しています。


もちろん購入も可能です。「三陸特選市場」のサイトを訪ねてみてください。

『東北復興グルメシリーズ』、明日は、宮城県南三陸町から、新物の「生・いくらの醤油漬け」をご紹介します。お楽しみに!
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パーソナリティ 鈴村健一

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