2015年12月16日

12月16日 東北復興グルメ3 南相馬市「香の蔵 とうふの味噌漬」

12月16日(水)の復興グルメプレゼントにたくさんのご応募ありがとうございました!
みそ漬処「香の蔵」の『豆腐の味噌漬け』と『クリームチーズの味噌漬け』の当選者は、
・こあらすきーさん
・もりりんさん
・紅鳥さん
以上、3名さまです。おめでとうございます!
香の蔵さんからの産地直送となります。美味しく召し上がってください!

明日は、宮城県気仙沼市・舞根から「牡蠣の燻製オリーブオイル漬」をお届けします!お聞き逃しなく!

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食を通じて「復興・地域活性に貢献する人たち」にスポットを当てる【東北復興グルメシリーズ】。
今朝ご紹介するのは、昭和15年創業の老舗、福島県南相馬市のみそ漬処「香の蔵」の「みそ漬け」です。

震災と津波で大きな被害を受け、福島第一原発の爆発事故の影響で今なお一部が帰還困難区域になっている南相馬市。先の見えない復興への道のりは、いまだ険しいものとなっています。

そんな中、震災直後に事業を再開し、風評被害と戦いながらも南相馬での味を守り続けているのが、みそ漬処「香の蔵」。伝統の「みそ漬け」は地元はもちろん、全国から注文が来るほどの人気となっています。

代表の菅野行雄さんに、震災当時についてお話を伺いました。
◆新たな豆腐で試作を重ね・・・
「ここはそんなに被害はなかったんですが、近くまで津波は来てましたし、工場も稼働が出来ないほど機械がずれてしまったので3月14日、皆で会社の片づけをしていましたら、「爆発して警察官も自衛隊も避難してる」という話があり、それじゃ皆さん解散して避難してください、ということで皆バラバラになってしまいました。そして所蔵品もみんな廃棄して、冷蔵庫の中を掃除しながらまた新しく作り直して、4月4日に再開したという形です。「豆腐の味噌漬け」も20キロ圏内で作っていたので、そこも無理ということで、それで南相馬に一軒だけ再開した豆腐屋さんを見つけ、新しい豆腐で何度も試作を重ねて、試作だけで1万丁を廃棄していまの「豆腐の味噌漬け」を作ることが出来ました。で、「豆腐の味噌漬け」だけではなかなか売れないだろうということで、その年の12月に「クリームチーズの味噌漬け」を作りまして、それから「鮟肝の味噌漬け」「スモークした鴨の味噌漬け」なんかも作りまして、震災後に出した新商品がどんどん当たってきて、大変厳しいながらも、昨年から今年にかけてようやく少しずつ挽回しつつあるかなという状況にあります。」


原発事故の影響で、行き交う人が減った町、南相馬。そこで事業を再開しただけでなく、新しい商品をどんどん作って、事業を、そして南相馬を活気づけようと挑み続けている菅野社長。この地で事業を続けることに、迷いはなかったんでしょうか?

◆この地を離れず頑張っていこう
「迷いはもちろんあります。いまでもありますし。ていうのは、ここ求人倍率が3倍近い状況で人がいないし、それから白菜も全然NDで出てはいないんですが、今年から地元の農家さんと一緒になって作り始めたんですけど、社員の中でも小っちゃいお子さんには食べさせたくないということで購入させない社員もいますし、それはそれとしてしょうがないんですけど、なんとか地元一丸となってですね、この地で代々続けてきたっていう歴史もありますし、この地を離れず頑張っていこうという思いで、震災後がむしゃらにやってきました。やっぱりここにいると普通の商売では難しい状況になってくると思いますし、そういった状況の中では高価値な商売を考えていかないと生き残りが出来ないのでないかと考えております。」

昭和15年創業の老舗、福島県南相馬市のみそ漬処「香の蔵」が生き残りをかけて作り続けているのが、香の蔵の2トップ!
『豆腐の味噌漬け』と『クリームチーズの味噌漬け』です。

◆日本酒やワインに合う。ごはんにも!
「豆腐の味噌漬けも美味しいんですが、クリームチーズの味噌漬けもひじょうに美味しいです。豆腐の味噌漬けは半年近く寝せているために、酵素分解してですね、豆腐というよりもチーズっぽくなっておりまして、クリームチーズはですね、あちこちのクリームチーズでいちばん塩分の低いオーストラリア産のチーズを使ってまして、私はお酒が大好きなんで日本酒とかワインに合うんですけども、うちの妻はゴハンにベタベタやって食べてます。そういうのも結構おいしいということで、ゴハンにもけっこう合うのかなと思ってますけども、パンとかクラッカーに乗せてカナッペにしたり湯葉と一緒に食べても美味しいと思っています。」

★★★★★

今朝は、福島県南相馬市、みそ漬処「香の蔵」の『豆腐の味噌漬け』『クリームチーズの味噌漬け』をセットにして3名の方にプレゼントします!

ご応募はメッセージフォームから。「香の蔵みそ漬セット希望」と書いて送ってください。
このあと9時まで受け付けます!(本日9時をもって締め切りました。)

そして是非、南相馬にある直売所では、「あん肝の味噌漬け」や「ロースト鴨の味噌漬け」、野菜のお漬物などいろんな種類の試食できます。ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

また直営店のほか、仙台、福島、東京の販売店、ネット販売もしています。
「香の蔵」本店
香の蔵オンラインショップ
・エスパル福島店
・常磐自動車道 南相馬鹿島SA
・エスパル仙台店 地下1階「岡田の仙台長なす漬」
・東京日本橋ふくしま館「MIDETTE(ミデッテ)」
・東京有楽町交通会館「むらからまちから」

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【東北復興グルメシリーズ】、明日は宮城県気仙沼市の舞根湾から、
「牡蠣の燻製オリーブオイル漬け」をご紹介します!

2015年12月15日

12月15日 東北復興グルメ2 岩手県大槌町「新巻鮭」

12月15日(火)の復興グルメプレゼントにたくさんのご応募ありがとうございました!
岩手県大槌町の『新巻鮭』の当選者は、
・ぴんりんさん
・新巻鮭食べたいさん
以上、2名さまです。おめでとうございます!
芳賀鮮魚店からの産地直送となります。美味しく召し上がってください!


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食を通じて「復興・地域活性に貢献する人たち」にスポットを当てる『東北復興グルメシリーズ』。
今朝、ご紹介するのは岩手県大槌町の「新巻鮭」です。

大槌は、実は新巻鮭発祥の地とされているんですが、4年前の津波で町のすべての水産加工場が流出。600隻あった漁船のおよそ8割を失い、町の基幹産業である水産業は壊滅的な被害を受けました。

そんな大槌で、復興の足掛かりとなったのが、町の象徴「新巻鮭」。震災後に立ち上がった組合「ど真ん中・おおつち共同組合」代表で芳賀鮮魚店のご主人・芳賀政和さんに伺いました。

◆5000人のサポーターの力で
私の場合は、お店は津波で全壊。水道管が一本残っただけで包丁一本無かったです。家族はお母ちゃんの親は亡くなったし姉妹が7人亡くなりました。目の前に川が通っていて、その川の端々に船が打ちあがっている状態でした。30隻くらいは残ったのかな、小さい船から大きい船まで含めて。あとは何百隻と言う船が壊れてしまってね。その時は何も考えられなかったですよ。なにも無かったですから。それでこのままだと大槌町の水産業が亡くなるなと言う話をして、それから立ち上がりました。ここは三陸の真ん中なので「ど真ん中」が良いんじゃないかなっていうことで、「ど真ん中おおつち」ということに決まったんです。一口1万円で、もし鮭が帰ってきたらそれでお返ししようということで全国の皆さんに支援を募ったんです。だいたい5000名くらいのサポーターができたんですが、秋になって鮭が帰って来たので新巻鮭を始めたんです。それでいくらかサポーターの方に約束通りお返ししようということで、その年に半分くらいは鮭でお返ししました。


現在も、ど真ん中・おおつち協同組合は、大槌の海の幸を使った商品開発、新巻鮭作りの体験ツアーなど、様々な企画に取り組んでいます。そんな大槌を代表する復興グルメ・新巻鮭。どんなものなのか教えて頂きました。

◆新巻鮭の元祖・大槌
私たちの地方の鮭は「南部の鼻曲り」という名称がついていて、400年の歴史があるんです。昔から新巻鮭というのは祖先が家にある荒縄で鮭を吊るして作ったのがはじまり。吉里吉里善兵衛さんという方が、江戸に持って行って殿様に食わせたのが始まり。うちの方の新巻鮭は雄鮭を使う。5キロ以上の鮭で、塩漬けを5日間して洗って、5日間乾燥して完成。作り方はここが発祥と言われている。今作っている人は何軒もない。震災前は各家庭で作っていたんですけど、今はほとんど私たちの作ったのを買って発送するような形。今年は大不漁で数的には3分の1も入っていない。やっぱり震災の年の採卵した稚魚が4年で帰ってくる年で、それが今もろに影響していると思う。



ということで今年の大槌の新巻鮭、すごく希少なものになっています。また、大槌はかつて、冬になれば家々の軒先に新巻鮭をつりさげる光景が見られたのですが、いまでは、その作り手も減っているということなんですね。
新巻鮭の美味しい食べ方を知っておきましょう!

◆白いご飯が何杯でも!
新巻は焼いて食べる。正月には焼いて食べる風習がある。美味しい!ご飯に会う。弁当のおかず、お茶漬け、おにぎりに入れるのが一番おいしいですよね。この時期になると目の色が変わります良いものを作ろうとして。


★★★
ということで岩手県・大槌のシンボル「新巻鮭」!鮭に、塩をすり込み・つけ込んで、寒風にさらすことで、旨みがぎゅううぅぅっと凝縮した大槌の新巻鮭 「まるごと1本」を2名様にプレゼントします!

ご応募はこのブログ、メッセージフォームから。
本日(12月15日)の9時まで受け付けます!(当選者はブログで発表します。)

この大槌の新巻鮭。まもなく今年の生産は終了。今年はなかなか手に入りにくいようですが、今なら「ど真ん中・おおつち共同組合」のサイトで購入できます。もちろん現地でも買えますよ!
★ど真ん中おおつちサイトはこちら
★大槌の新巻鮭はこちら


東北復興グルメシリーズ、明日は、福島県南相馬市から「豆腐の味噌漬け」をお届けします!
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パーソナリティ 鈴村健一

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