2015年12月18日

12月18日 東北復興グルメ5 福島県浪江・鈴木酒蔵の日本酒

12月18日(金)の復興グルメプレゼントは、
鈴木酒造の「磐城寿季造りしぼりたて」一升瓶です。
ご当選されたのは、
・キラリンさん
・ミユマ14さん
・ブルーフェザーさん
以上、3名さまです。おめでとうございます!
寒いこの時期にしみいりますね〜。
福島県、浪江の歴史と山形県、長井の豊かな自然が凝縮した
日本酒をぜひご堪能下さい!!

この一週間、たくさんのご応募を頂きました。
番組をお聴きの皆様、そしてプレゼントにご応募頂いた皆様、
誠にありがとうございました!
これを機に、東北の自然がたくさん詰まったグルメの数々を、
ぜひチェックしてみて下さい。
番組でも、また、「東北復興グルメシリーズ」を
ご紹介していきますので、そちらもお楽しみに!



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食を通じて「復興・地域活性に貢献する人たち」にスポットを当てる『東北復興グルメシリーズ』。今日は日本酒です。

「鈴木酒造店」は福島県双葉郡浪江町で200年近くに渡り日本酒を作り続けてきた歴史ある酒蔵。震災と原発事故の影響で避難を余儀なくされ、現在は山形県長井市で酒造りを続けています。

海に面した浪江と山々に囲まれた長井では、気候も環境も全く違います。「移住からまる4年。手さぐりの日々だった」と、鈴木酒造の鈴木大介さんは言います。

◆新鮮な食材が持っている香りを殺さないお酒
最初のうちは勝手がわからない状態だった。環境も違い、酒造りをするうえでも福島の浜通りはすごく冬場感想しているが、長井はひと冬の総降雪量が7メートルもある。酒造りにおいては、麹づくりが一番大事だが、その乾燥ぐあいでだいぶできるものが変わってきてしまう。本当に右も左もわからない状態だったが、長井の方たちがいろいろと支援してくださる中で、1年2年と時間がたって、自分が思ったような酒造りがようやくできてきたかな、という感じ。
海を離れてみて、新鮮な魚を食べられる福島県浪江の請戸の環境にはかなわないと思う。それを気の毒に思った取引先の方が定置網の新鮮な魚を送ってくれたが、それではっと気が付いたことがある。新鮮なものが持っている香り、というものがある。例えば焼き物にしても、新鮮なものにはかなわない。そのときに、もともと自分たちはこういったものにあわせる酒をつくってきたんだと。素材の持っている香りや味、素材を楽しめるような酒でなければ、例えば避難している浪江の人たちも「いい魚が入ったから、だったら鈴木酒造さんの酒で」となったときに、うちの酒が変わってしまっていたら申し訳ないというのがあって。変わらないお酒をつくらなければといま思っている。


「全国に避難している浪江の人たちに、ふるさとの酒を届けたい」。その熱い気持ちを胸に、鈴木さんはふるさとから遠く離れた長井で酒造りを続けています。
     
そんな鈴木酒造の代表銘柄が「磐城壽(いわき・ことぶき)」。福島県浪江町の請戸地区では、神事や大漁祈願、お祭りやお祝いの席に必ず,この「磐城寿」がありました。

今回「東北復興グルメ」としてプレゼントするのは「磐城寿」の中でも今年の新米を使った、しぼりたてのお酒です。

◆白魚のようなうすにごり
「磐城壽季造りしぼりたて」は、震災前7、8年からつくっている、うすにごりのしぼりたてのお酒。さわやかで上品な甘さがあって、うちの商品の中で一番上品なタイプのお酒。震災があった2011年にいまの山形に移り、震災の年には一時途絶えた商品もあるが、この商品だけは出荷を続けられているお酒。その年の新米でつくるお酒だが、いまの長井に移ったのが2011年10月の下旬で、そこから中の準備などいろいろやって、やっと12月に出せたというのが震災の年だった。自分のなかでもとても思い入れの強い銘柄。いまは山形の長井市の契約栽培でつくったお米をつかっているが、それもいまの自分たちを伝えるうえではとてもいいお酒なのではと思っている。
味わいとしてはしぼりたてで、はつらつとしたお米のうまさが特徴。上品な甘味が整った、するやかにすっと入るなめらかな香り。色が本当にうすにごりできれい。年末に出荷し始める商品だが、田舎に帰って田舎のなにを食べたいなあと連想してくれたらうれしい。
12月にはうちの故郷の浜では白魚があがるが、白魚と同じ濁り加減にしたいと思って。ですから白魚をすごくマッチングするお酒。


この他にも鈴木さんは「山形県長井市に移り住んで、冬の大雪にはすごく苦労しているけれど、その雪が地域に良質の水をもたらしてくれている」とも話していました。浪江の歴史と長井の豊かな自然。この2つがいまの「磐城寿」の味を支えています。

★★★★★


今日は鈴木酒造の「磐城寿季造りしぼりたて」一升瓶を3名様にプレゼントします。

ご応募はメッセージフォームから。このあと9時まで受け付け。当選者はブログで発表します。

購入など詳しくは「鈴木酒蔵」のサイトをご覧ください。

2015年12月17日

12月17日 東北復興グルメ4 気仙沼「燻製牡蠣のオリーブオイル漬け」

12月17日(木)の復興グルメプレゼントにたくさんのご応募ありがとうございました!

宮城県気仙沼市 の『牡蠣の燻製オリーブオイル漬け』の当選者は、
・レモングラスさん
・ヤンバルクイナさん
・サカナさん
以上、3名さまです。おめでとうございます!
美味しく召し上がってください!

明日は、福島県双葉郡浪江ブランドの日本酒
「鈴木酒造」の生酒をお届けします!お聞き逃しなく!

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食を通じて「復興・地域活性に貢献する人たち」にスポットを当てる『東北復興グルメシリーズ』。
今朝ご紹介するのは、宮城県気仙沼市の小さな入り江、舞根湾から美味しい牡蠣の加工品のレポートです。

これまで番組で何度か取り上げているNPO法人「森は海の恋人」。牡蠣漁師の畠山重篤さんを中心に、山に木を植えることで豊かな海を育てる活動を続けています。お話しを伺ったのは、森は海の恋人 副理事の畠山信さん。震災で舞根は集落ごと津波で流され、信さんも自宅を失っています。それでも海を嫌うことなく、目の前の海を使った、新たな産業づくりをはじめています。

◆循環型の牡蠣
ここは舞根湾という小さな湾。リアス式海岸の奥まった本当に小さな、静かな入り江。ここで牡蠣とかホタテの養殖が昔から盛んに行われてまして、漁師が山に木を植えるという活動を平成元年からやっています。森の栄養分が川を伝って海にまで来て、海の生き物を育てる、その代表が牡蠣なんですね。牡蠣を食べるということは森の栄養分を食べているという循環型の牡蠣を作っています。東日本大震災があってから船も筏も養殖施設もすべて流されてしまってゼロからのスタートだったんですが、いろんなボランティアの方々に手伝ってもらって筏をつくって、牡蠣の稚貝が被害を免れて残ってたのがあったのですぐに筏にぶら下げて、震災後はプランクトンの発生が非常に多かったので成長がよく、2年かかるところが1年ぐらいで短縮して成長できたので、森からの栄養は震災後もきちんと途切れなくできている、という印象があります。


平成元年から、漁師が森に木を植える活動を続けることで循環型の牡蠣づくりを目指す。この取り組みは震災後、新たな産業づくりへと発展していきます。人と自然が共存し、地域が持続的に発展していくことを目指す「森里海工房」の設立です。

◆生でも美味しいのを燻製に
今まで気仙沼でも生ガキは売ってるけど美味しい牡蠣の加工品はなかった。なのでお酒を飲んでいるときにおつまみがなかったので、自分たちで作っちゃおうかというノリで作っちゃった。「燻製牡蠣のオリーブオイル漬」という商品を販売している。燻製するときの樹はナラと桜のブレンド。落葉樹の方が風味豊かに仕上がる。燻製用に木材を使うので、木を植えている山の木材を使うことで山に手が入る、森に手を入れたいという思いも込めて、ナラの木、どんぐりの木を使っています。
牡蠣は生で美味しさがありますが、燻製にすると風味が増す。牡蠣も美味しいがオイルに価値がある。非常にグレードの高いオイルを使ってますのでパスタに絡めて、あまったオイルはサラダに使用したりしている。マジメに作ったものはやっぱり旨い!素材の味を知ってる人はより納得いく商品。そういうのを作っていきたい。手間がかかった分だけ味はいいと思います。


”豊かな森”からもたらされた栄養分たっぷりの”豊かな海”で育まれた、舞根産の牡蠣。その牡蠣を新鮮なうちに燻製し、厳選されたオリーブオイルに漬け込みました。森・川・海をまるごと味わえる一品。燻製のいい香りが広がります!

★★★

今朝は、舞根産「燻製牡蠣のオリーブオイル漬け」を3名の方にプレゼント!
ご応募はメッセージフォームから。
(本日9時で受付を終了いたしました。当選者はブログで発表します。)

また「森里海工房」のサイトからも購入可能です!
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東北復興グルメシリーズ、明日は、福島県双葉郡浪江ブランドの日本酒、
「鈴木酒造」のしぼりたて生酒をお届けします!
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パーソナリティ 鈴村健一

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