2016年1月25日

1月25日 いわて国体 フューチャーアスリート(1)

『LOVE&HOPE 〜ヒューマンケア・プロジェクト〜』。
今週は「LOVE&HOPE いわて国体 フューチャーアスリート supported by TOYOTA」と題してお送りします。

あさって27日に開幕する「第71回国民体育大会・希望郷いわて国体」冬季大会。【東日本大震災からの復興】を旗印に、東北各県からもたくさんの選手がエントリーしています。今週は震災の経験を乗り越えて、「いわて国体」に出場する若きアスリートに注目します!

今朝はご紹介するのは・・・!

宮城県仙台市出身、宮城県工業高等学校1年、佐々木那奈子選手。
スケート、ショートトラック少年女子の部に出場します。お父さんの賢二さんも国体入賞経験を持つ現役のスケート選手で、
宮城県工業高校、そして県のコーチを務めていらっしゃいます。

今回は仙台近郊のスケート場で、お話を伺いました。那奈子さん、スケートをはじめたきっかけは、やはりお父さんお影響が大きかったようです。

◆タイムが伸びて滑るのが楽しくなった
那)小学1年生のときからはじめて、きっかけは父がスケーターをやっていたこと。それに混ざって練習を見たり、ちょっと滑ってみたりして。
賢)自分も小・中・高・大学とスケートをやっていた。自分が世界にいけなかったということもあって、それを子供に託したというというところもあった。
那)本格的にやろうと思ったのは小学4年くらい。なんかすごいタイムが伸びた時期があって、その時期に滑るのが楽しくなっちゃって、ちゃんとやろうかなと。

 
那奈子さんが、“本格的にスケートに向き合おう”と思った矢先に起こったのが、東日本大震災。那奈子さんは当時小学校5年生。
主な練習場所だったアイスリンク仙台は被災して営業停止になり、思うように練習ができない日々が続きました。

◆練習ができない日々
那)リンクが使えなくて、全く練習できないまま大会に出たりとか、そういう感じだった。大変なこととはあまり思ってなくて、ただ使えないんだなあと残念に思っていた。当時タイムが全然伸びなくて、もう練習したくないと思っていた時期だったので、そんなにもやもやしたりとかはしなかったです。ずっと滑ってなかったから、久しぶりに練習したときには、「ああスケートっていいな」と思ったりはしました。


「震災による大きな影響は受けていない」と話す那奈子さんですが、仙台市は沿岸部と内陸部で被害の状況が全く異なりました。お父さんでコーチの賢二さんは、「周囲が支援を受けながら生活する中で、スケートに打ち込むのはとても難しい状況だった」と振り返ります。練習不足で、ぶっつけで試合にのぞむうち、那奈子さんはケガにも見舞われ、中学2年生までは、なかなか調子を上げることができませんでした。

そんな那奈子さんの気持ちを奮起させたのが、2014年ソチオリンピックの視察!世界レベルの滑りとオリンピックの雰囲気を体感して、選手としての自覚が芽生えます。いまの目標について、聴きました。

◆国体では決勝まで残れるよう頑張りたい
那)いまの目標は(の)強化指定選手に残ること。強化指定選手に残るためには全日本ですごく上のほうにいないといけないので。あと7番くらいまで順位を上げないといけないので、いつも予選で落ちてしまうが、準決勝や決勝までいけるように頑張らないと。国体は中3のときも出たが、去年はあまりいい結果が出せなかったので、今年は準決勝や決勝まで残れるように頑張りたい。今年はちょっと調子がよくなったので、頑張ればいけるかなと。
賢)今年はスピードも出て、すべりにも安定感が出てきたので、チャンスをつかめれば上位までいけるのかなと。なかなか経験が少ないところもあるが、あとは本人の意気込みで上位を狙ってもらえればと思う。


那奈子さんは、開幕日27日(水)に行われるショートトラック少年女子1000メートルと、28日(木)の500メートルに出場。「上位8名による決勝までなんとか駒を進めたい」と話していました。頑張って!

あすの『LOVE & HOPE〜いわて国体 Future Athlete』、アイスホッケーに出場する、宮城県石巻市雄勝町出身、盛岡中央高等学校1年、野々村光純君のインタビューをお届けします。

「いわて国体・冬季大会」の公式サイト
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復興国体、成功へ こころひとつに
―「2016希望郷いわて国体・2016希望郷いわて大会」応援イベントレポートー


1月16日土曜日。希望郷いわて国体の冬季大会の開幕が近づく中、東京・お台場にあるMEGA WEBで、その応援イベントは行われました。

イベントは岩手県からやってきた「さんさ 華の連」による盛岡さんさ踊りで華々しく開幕。いわて国体・いわて大会の公式マスコット「わんこきょうだい」も駆けつけ会場を盛り上げました。

イベントでは、岩手県達増拓也知事が震災以降、初めての被災県での開催である「希望郷いわて国体・希望郷いわて大会」の成功に向けた意気込みを語り、トヨタ自動車の早川茂専務は、モノづくりを通じて東北の復興に尽力してきたトヨタ自動車が、スポーツ交流などを通じて、両大会をサポートしていくことを約束しました。

そして!スペシャルゲストとして登場したのは、ボストンレッドソックスに所属する現役のメジャーリーガー上原浩治投手と、実はかつて少年男子テニスのダブルスで国体優勝経験があるタレントの杉村太蔵さん。二人は、それぞれの体験などを交えながら、スポーツが持つ力について熱く語りました。特に、これまでも野球教室などを行って被災地の子供たちと触れ合ってきた上原投手は「まずは子どもたちに笑顔になってもらえれば。」とその支援活動の意義について、思いを述べました。

トークショーの後は、応援会場内にある、ピッチングアトラクション「ストラックアウト」のブースへ移動。この日のために、震災で大きな被害を受けた岩手県の陸前高田市、大船渡市、そして復興支援の拠点となっている住田町で野球、バレーボール、バスケットボールをしている小学生たちと直接触れ合いました。

最後は、いわて国体・いわて大会開幕に向けてカウントダウンラッピングを施した、岩手の工場で生産されているトヨタ「アクア」の前で記念撮影。イベントは和やかで温かみのある雰囲気の中で幕を閉じ、両大会の成功に向けて一丸となった思いが、会場を訪れた多くの人に届いたことでしょう。

「希望郷いわて国体」の冬季大会は、いよいよ1月27日に開幕します。両大会の成功に向けて、トヨタ自動車はスポーツ交流やボランティアなど、様々な支援活動を行い、大会を盛り上げていきます。

今回の取組を含めたトヨタの様々な社会貢献活動の様子は、トヨタのソーシャルアクション「トヨタマゴ」のサイトから発信されていきます。詳細を知りたい方は、「トヨタマゴ」で検索してみてください。

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【トヨタマゴ】
笑顔うまれるソーシャル・アクション『トヨタマゴ』サイト

2016年1月22日

1月22日 新たな情報発信基地「釜石PIT」2

今朝も昨日に引き続き、岩手県釜石市にオープンしたライブ施設「釜石PIT」の話題です。

エンターテインメントを通して被災地を応援しようと、一般社団法人チームスマイルが岩手県釜石市の中心部に1月9日、「釜石PIT」をオープンさせました。この釜石PITを企画・運営するのは、釜石まちづくり株式会社 井筒健太郎さん。釜石出身、30歳で地元に戻ることを決意し、東京からUターンしてきました。

そんな井筒さん。釜石の未来について、「3月10日に戻すのではなく、子どもたちに夢を与えられるような街に作り変えたい。」とその夢を語ってくれました。

◆地元の高校生によるワークショップ「地元愛」
市民ホール自体が被災してしまったので人が集まれる場所というのが高校の体育館ぐらいしかなかったので、市民が気軽に集まれる場所ができたのが震災後ここがはじめてになる。釜石PIT、着席で160名収容でき、255インチの大型スクリーンと、高機能プロジェクタを備えているので、ライブだけじゃなくて、会議だったりセミナーだったり、映画館の代わりにもなりますので多目的な利用方法が考えられる。例えば岸谷香さんが来るとかゴスペラーズが来るとかもあるが、そうじゃなくて釜石らしさを発信していくような施設にしたい。釜石は海の幸が美味しいので、有名アーティストと行くワカメ採りツアーをやった後にライブをやったり、そういった海山を活用しながらもっと釜石をアピールできるイベントを組んでいきたい。
(ライブとかもそうだけど、地元の方が集まる憩いの場にもなったらいい?)
いろんな芸事の発表会とか写真展とかで地元の人が集まって、地元釜石の発信能力の向上になればいいと思ってる。
(震災前はもともと釜石は縮小ぎみだった、井筒さんご自身も高校卒業後一度東京へ行かれたということで、これから釜石の子供たちが高校卒業して一旦釜石を出たとしても、また戻ってきてほしいという思いがあるのかなと思いますが、そういう子たちにはこの釜石PITどんな風に活用してほしいですか?)
私も今地元の高校生を相手に「地元愛」釜石の良さを再発見してみようよというワークショップを行っている。例えば釜石のシンボルは何?>海 海の産業は?>漁師さん 後継者がいない。どうしたらいいと思う?>きちんとお給料がもらえて働くことができれば漁師さんやる。きちんと生活の基盤ができるくらい収入を得られるためにはどうしたらいいかということを一から考え直すワークショップをやっている
(子供たちの反応は?)
興味ある子はいます。釜石には高校生以上の学校がないので高校生から上の年代がガラッと空いてしまう。できることなら釜石を離れたくないという高校生もたくさんいる。だけど限られた業種でしか釜石に残ることができないので、そうじゃなくて幅広いお仕事ができるような、みんなが笑顔でいられるような町になればいいなと思います。


「地元愛」という地元を再発見するワークショップ、いいですね。ワークショップがきっかけにして、高校卒業後いちど町を離れたとしても、いつかは釜石に帰ってきて「釜石をなんとかしたい」という人が一人でも多くなればいいなと感じるお話しでした。
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「LOVE&HOPE」、来週は「いわて国体」に注目!震災の経験を乗り越えて出場する、若きアスリートの声をお届けします。
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パーソナリティ 鈴村健一

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