2019年11月5日

福島県いわき市ボランティアセンターより

台風19号と25日の豪雨で大きな被害を受けた地域の一つ、福島県いわき市の、ボランティアニーズについてお伝えします。

お電話つないだのはいわき市災害ボランティアセンターの鯨岡姫代美さん。

いわき市では11月4日現在で、家財出し、ゴミ運搬・室内清掃のニーズが多くなっています。ボランティアの要請は多いときは700軒ありましたが現在は400軒ほど。ただしこれから要請してくる被災者もいるため、増減が続いていくようです。

週末などお休みの日は70〜80軒にボランティアを送り出していましたが、平日は20軒程度の送り出しにとどまることになりそうです。1軒あたり最低5〜6人は必要とのことなので平日でも合計120人は必要。平日に参加できる方が今後も必要です。

また、ボランティアに参加する方には、軽トラック・運搬車両、複数人乗り合わせてグループでの活動となるため人数の乗れる車両をお持ちの方がいると助かるとのこと。

そして今後については、「現段階は泥出し作業だが、今後は被災された方の心のケア住居や経済的な支援が必要。」ということです。

福島県では、11月4日現在、いわき市、郡山市、南相馬市、川俣町が多くのボランティアを必要としています。そのほかの市町村でも募集が続いています。詳しくは、それぞれの社会福祉協議会のサイトで情報を取って下さい。

◎ボランティア参加には「ボランティア活動保険」の加入が必要です。現在、特例として、地元の社会福祉協議会や、そのHPで手続きが済ませられるようになっています。★全国社会福祉協議会 ボランティア保険の加入申し込み(災害時の特例)

◎水害のボランティアの注意点、必要なものなどは支援団体によるマニュアルなどをチェックしましょう。
★全社協 ボランティア心得


◎ボランティアバスの運行も始まっています。丸森町や福島や長野では、近くまで行けば災害ボランティアセンターまでの移動をバスでできるところもあります。また住んでいる地域から出発するボランティアバスもあります。詳しくは各地の社会福祉協議会サイトで確認を。

明日以降も、各地のボランティアニーズについてお伝えします。

2019年11月4日

台風19号被災地、ボランティア不足つづく

今週は、台風や豪雨で被害を受けた地域のボランティアに関する情報です。

お話を伺ったのはNPO法人「全国災害ボランティア支援団体ネットワーク」の神元幸津江さん。様々な支援団体、行政、企業と連携して支援を調整する役割を担っており、10月29日にも、各団体が情報を共有する会議を開催しました。そこで共有されたのは、各地で続く、深刻なボランティア不足でした。

◆長期的な支援が必要
今回、かなり被害範囲が広くて、上は岩手、下は三重県まで被害が広がっている状況です。今回の報告会では宮城県丸森町、福島県いわき市、栃木、茨城という北関東の状況について報告をいただきました。メディアで長野などはかなりフォーカスされたこともあって長野には外部支援も含めてボランティアの数が比較的入っている現状があるんですが、他の地域は情報もなかなか届かない中でボランティアの数が集まっていない現状があります。

丸森町では今もまだ土砂であったり、孤立集落が29日の時点でその週まで続いていたということで、なかなかボランティアさん自体が行こうと思ってもいけない状況もありました。「助けて欲しい」という依頼をいただいても、待ってもらっていて活動につなげるの難しいことが共有されたかと思います。今、かなりボランティアの依頼も各災害ボランティアセンターに入っているんですが、被害の件数でいうとまだ1割、2割も届いていないのではないか。まだ声を上げられない人がいっぱいいるのではないかと思います。そうした意味でボランティアさんが現地で活動することでまだまだニーズが上がってくることも考えられますし、これから仮設住宅の設置も検討されている地域もあって、そうなった場合は仮設住宅での支援や、フェーズが変わる中でのコミュニティー支援であったり、心のケアに変わっていくので、かなり長期に、年を越えてまだまだ続くのではないかと思いますので、いろんな人の力がまだ長期的に必要かなと思っています。


***
3連休中はたくさんの方がボランティアに参加しましたが問題は平日です。各地で平日のボランティアを求めている状況です。

◎ボランティア参加には「ボランティア活動保険」の加入が必要です。現在、特例として、地元の社会福祉協議会や、そのHPで手続きが済ませられるようになっています。★全国社会福祉協議会 ボランティア保険の加入申し込み(災害時の特例)

◎水害のボランティアの注意点、必要なものなどは支援団体によるマニュアルなどをチェックしましょう。
★全社協 ボランティア心得


◎ボランティアバスの運行も始まっています。丸森町や福島や長野では、近くまで行けば災害ボランティアセンターまでの移動をバスでできるところもあります。また住んでいる地域から出発するボランティアバスもあります。詳しくは各地の社会福祉協議会サイトで確認を。

明日以降も、各地のボランティアニーズについてお伝えします。
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パーソナリティ 鈴村健一

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