2016年1月27日

1月27日 いわて国体 フューチャーアスリート(3)

今週は「LOVE&HOPE いわて国体 フューチャーアスリート supported by TOYOTA」と題してお送りします。

いわて国体・冬季大会がいよいよ今日、開幕します。今週は、東日本大震災を乗り越え、東北各県からこの大舞台に立つ、若きアスリートにスポットを当ててお届けしています。

今朝は、きのうに引き続き、この選手です。

「宮城県石巻市出身、盛岡中央高校1年 野々村光純です。高校でホッケーするか悩んでいて、そしたら岩手国体があるって聞いて、めったにないことだからそういうの経験したらいいんじゃないかと盛岡中央高等学校に入りました。やるからには勝ちに行きたいので、自分はプレーで被災地に貢献できたらいいなと思います。」

28日(木)、アイスホッケー少年男子1回戦「岩手県 対 福岡県」に岩手県代表として出場する野々村光純くん。震災後、一度はあきらめたホッケーを、お父さんのサポートで続けてきて、いよいよ初の国体です!

そしてそのお父さん、お仕事はお寺のご住職です。光純くんは震災後、津波で亡くなった方の供養などを手伝う中で、お父さんの跡を継ぐ決心をしたと話します。

◆自分の代でお寺を作りたい
檀家は600以上いたと言っていましたね。結構減ったと思います。高校を出て大学を出て修行をして、僧侶の修行が終わったら戻ってきて親と2人で、震災で亡くなった方の供養をしていきたいと思っています。自分が働いて、自分の代でお寺を作りたいと思っています。

実家のお寺「天雄寺」は津波で全壊。現在は別の場所に仮の本堂を建てていて、まだ再建のめどはたっていないそうです。石巻市・雄勝は、地元小学校の2階建て校舎を超える津波に襲われた地域。光純くんの実家やお寺も全壊。現在は更地となっています。お父さんは雄勝の仮設住宅で生活しながら、お坊さんとして被災したほかのお寺の檀家さんのためのお仕事もされているそうです。そんなお父さんのサポートを受け、光純くんはいま盛岡中央高校の学生寮で生活。勉強とアイスホッケーに励んでいます。

最後に、たくさんの人の支えで続けることができたアイスホッケーと、初めての国体への想いを聞きました。

◆震災でお世話になった人に国体で恩返ししたい!
本当に激しいスポーツで、氷上の格闘技と言われるくらいスピードがあるし、コンタクトスポーツなので見ていても面白いと思うし迫力があるので、ゴールを決めたりすると本当に嬉しいし、チームワークが試されるスポーツだと思います。自分はディフェンスなので、綺麗なパスが通ったりそのまま打ったり、ゴールを決めたりすると嬉しいですね。
僕の国体の目標は、今まで震災でおせわになった人達のためにも全力でプレーして、チームにもお世話になったのでその恩を国体で返したいと思っています。


そして、野々村選手の出場する試合、アイスホッケー1回戦「岩手県 対 福岡県」は、28日(木)あさ8時30分からスタート。会場は盛岡市アイスリンクです。これに勝つと準々決勝で北海道と対戦します。

『LOVE & HOPE〜いわて国体 Future Athlete』、
明日は、スピードスケート女子に出場する、陸前高田市出身の高校3年生、三嶋萌さんのインタビューをお届けします。

「いわて国体・冬季大会」の公式サイト
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復興、そして国体成功に必要なのは笑顔と協力
― ボストン・レッドソックス 上原浩治投手インタビュー ―


東日本大震災の後、様々な業界へ広がった支援活動の輪。その中にはもちろんスポーツで活躍するアスリートたちもいました。ボストン・レッドソックスの上原浩治投手もその一人。震災後野球教室などを通じて、被災地支援に取り組んできました。

「起きてしまった震災。その後のことを、皆さんで協力して立ち上がっていかないといけない。野球教室など、微々たるものかもしれないですけど、協力できるものがあればぜひしたい、という考えでやっています。子どもたちには、まずは笑顔になってほしい。そして、逆に僕も笑顔をもらっているので、お互いの笑顔があればそれでいいかなと思っています。」

支援活動への思いについてそう語った上原投手。
震災の一報を聞いたのはアメリカ。チームメイトからその知らせを受けたと言います。

あれから5年。
トップアスリートとして活躍する中で、しかも遠く離れたアメリカを拠点にしているにも関わらず、変わらず支援を続ける上原投手が、今、被災地の人々に伝えたいこととは。

「もう5年経っていますから、悩むことなく、前に前に進んでいってほしいなと思います。弱い部分は出していっていいと思うので、助けたり助けられたりという人と人とのつながりですから、みんなで協力して、これからももっともっと町が良くなっていってほしいなと思います。」

そして。本日冬季大会が開幕するいわて国体については、こんな考えを話してくれました。

「国体が行われるということはすごいこと。間違いなく成功するとは思いますが、もっともっとこれから盛り上げていって、みんなで協力することで成功していくような、そんな大会になってほしいなと思います。」

インタビューの中で上原投手が繰り返し使った「笑顔」と「協力」。上原投手は言葉だけでなく、野球教室を通じて、子どもたちと「笑顔」を交わし、復興に向かって「協力」する姿勢を、身をもって示し続けているのです。

そんな上原投手も応援している「希望郷いわて国体」の冬季大会は、本日1月27日に開幕します。両大会の成功に向けて、トヨタ自動車はスポーツ交流やボランティアなど、様々な支援活動を行い、大会を盛り上げていきます。

今回の取組を含めたトヨタの様々な社会貢献活動の様子は、トヨタのソーシャルアクション「トヨタマゴ」のサイトから発信されていきます。詳細を知りたい方は、「トヨタマゴ」で検索してみてください。

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2016年1月26日

1月26日 いわて国体 フューチャーアスリート(2)

『LOVE&HOPE 〜ヒューマンケア・プロジェクト〜』。
今週は「LOVE&HOPE いわて国体 フューチャーアスリート supported by TOYOTA」と題してお送りします。

いよいよ明日、いわて国体・冬季大会が開幕します。今週は、東日本大震災を乗り越え、東北各県からこの大舞台に立つ、若きアスリートにスポットを当ててお届けしています。
今朝はご紹介するのは・・・!

宮城県石巻市出身、盛岡中央高校1年 野々村光純選手。
「少4の時に石巻のリンクでスケートを滑っていたら、かっこよく滑っている人を見て、それがアイスホッケーだと知ってアイスホッケーを始めました。」


氷の上の格闘技・アイスホッケーで初の国体に挑むのは、野々村光純選手。実家が宮城県石巻市雄勝町のお寺で、お父さんは住職という野々村くんは、小学5年生の時に東日本大震災を経験しました。

◆雄勝小学校で被災「死ぬんじゃないかと思った…」
理科室で授業を受けていたら揺れがあって、すぐに校庭に避難して、津波が来るということになったので裏山に逃げました。黒い水みたいなのが見えて死ぬんじゃないかと思いました。すごい衝撃的でした。自分の家も流されて。自宅とお寺は形が一応残っていて、使えそうなものが残っていたのでまだいいかもしれないけど、土台しか残らなかったという人も多くて、自分たちはまだ幸せな方だなと思いました。


とはいえ実家は全壊。避難先を転々とする生活が続いたと言います。
それでも野々村くんはアイスホッケーを続け、中学では仙台の名門チームに入団、宮城県選抜に選ばれるほどのプレーヤーに成長しました。そして、それを陰で支えたのが、お父さんでした。

◆父親が後押し
やめようと思ったんです。やっている暇じゃないくらい親も忙しいのを見ていますし。まず道具も無いし。親にやめようと言ったら、「そんなのは気にしなくていい。道具なんて買えばいい」ホッケーの練習はだいたい夜なので、「夜はおれも空いているから続けていいよ」って言ってくれました。だからいまも続けられている。やるからには結果を残したいなと思いました。


仮設住宅のある石巻市・雄勝から、練習場所の仙台までは、車で50分。お父さんの支えがなければ、アイスホッケーを諦めていたと言います。

そして現在、野々村くんは親元を離れ、盛岡で寮生活を送っています。高校卒業後は仏教を学び、雄勝でお寺を継ぐつもりです。震災前はあまり興味がなかったお寺の仕事、そしてお父さんや故郷への素直な気持ちを、野々村くんはこう打ち明けてくれました。

◆親や雄勝に貢献したい
その頃から親の仕事とかを見て、自分が生まれ育った街でお世話になった人たちに尽くしたいなと思いました。とにかく雄勝も結構津波の犠牲者、行方不明者を出したので、雄勝内には他にもお寺があって、そのうちの一人のお坊さんが亡くなって、その地区の檀家さんを供養して手伝いを少ししていました。雄勝で育ったので、もっと親や雄勝に貢献したいなと思いました。


宮城県石巻市雄勝町出身、盛岡中央高校1年。アイスホッケーで国体に出場する野々村光純選手の声でした。

◇野々村選手の出場する試合は28日(木)「岩手県 対 福岡県」。
 これに勝つと準々決勝で北海道と対戦します!頑張って!

「いわて国体・冬季大会」の公式サイト
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野球上達と復興の共通点「キャッチボール」の重要さ
―トヨタ自動車株式会社プレゼンツ ボストン・レッドソックス上原浩治
恩返し 夢教室 in 岩手 希望郷いわて国体・希望郷いわて大会の成功に向けて―


雲一つない冬晴れの青空が広がった1月17日日曜日。
雪に覆われた岩手山を望む、滝沢市の岩手産業文化センターアピオに岩手県全域からおよそ300人の野球を愛する小学生が集結しました。

子どもたちが目を輝かせて待っていたのは他でもない現役メジャーリーガー、ボストン・レッドソックスの上原浩治投手。

この日は、1月27日に冬季大会が開幕する「希望郷いわて国体・希望郷いわて大会」の成功に向けて、大会を支援するトヨタ自動車による上原選手の野球教室、「恩返し 夢教室 in 岩手」が行われました。


震災以降、折に触れて被災地の子どもたちへ笑顔を届けてきた上原投手。
両大会を支援するトヨタ自動車やトヨタ自動車東日本の、野球部で活躍するメンバーとともに、子どもたちに直接指導を行いました。

子どもたちへの挨拶を終えて、最初に行われたのは、上原投手が野球をする上で最も大事だと考えている、一番の基本「キャッチボール」

「ちゃんと相手が捕りやすい胸に投げることに集中すること。
キャッチボールをおろそかにする人はうまくなれない」

真剣な言葉に子どもたちの表情も引き締まります。


会場の中を移動しながら、目についた小学生に近づいては気さくに話しかけて、ワンポイントアドバイス。

その後は各チームのバッテリーを集めての指導もありトヨタの野球部員とともに、たくさんの子どもたちの力になる言葉をかけ続けました。

練習の後は、トークショーを開催。
プロ野球選手を夢見た小学生だった頃から、高校では試合に出られなかった経験、そして、大学入学前の1年間送った浪人生活とその頃にしていた警備員やスーパーでのアルバイトのことなど、自身の挫折も赤裸々に語り、野球の話だけにはとどまらない幅広い内容と、そこから甲子園や大学野球で活躍してきたエリートたちに負けたくないと頑張ったエピソードなど、野球選手という夢を追う子どもたちにエールを送りました。

さらに、会場の子どもたちから直接質問を受ける時間も!
ピッチャーに一番大事なことを問われた上原投手は、
「一番大事なのはスピードやパワーじゃなくてコントロール。そのコントロールを良くするために一番大事な練習は、これもまた『キャッチボール』。ちゃんと相手の胸に返そうと繰り返し練習することで上達するもの。相手のことを思いやる気持ちが必要であることは、普段の生活も一緒で、それこそ復興のために協力することも、お互いの思いやりが必要なこと。」と答えました。

そして、「これから開かれる国体はすごい選手がたくさん来るので、ぜひ生で観に行ってほしい。自分もアメリカでアメフトなどを観て刺激を受けるので、野球じゃなくてもいい。」
と語りかけ、子供たちは、一線で活躍する現役プレーヤーの言葉を聞き逃さないようにと真剣な顔で耳を傾けていました。

最後は各チームで記念写真を撮って野球教室は終了。
貴重な体験は子どもたちにとって一生の思い出となり、夢を追いかける背中を押してくれる経験となったのではないでしょうか?

そんな上原投手も応援している「希望郷いわて国体」の冬季大会は、1月27日に開幕します。
両大会の成功に向け、トヨタ自動車はスポーツ交流やボランティアなど、様々な支援活動を行い、大会を盛り上げていきます。

今回の取組を含めたトヨタの様々な社会貢献活動の様子は、トヨタのソーシャル・アクション「トヨタマゴ」のサイトから発信されていきます。詳細を知りたい方は、「トヨタマゴ」で検索してみてください。

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パーソナリティ 鈴村健一

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