2016年2月18日

2月18日 復興グルメシリーズ 福島県相馬市の「いちご」

2月18日(木)の復興グルメプレゼントにたくさんのご応募ありがとうございました!
福島県相馬市の『朝摘みいちご さちのか 特大サイズを2パック』の当選者は、
・ヘリオン さん
・えくりゅ さん
・JAZZyなおやじ さん
以上、3名さまです。おめでとうございます!


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『東北復興グルメシリーズ』。
きょうも、生産者が自信を持ってお勧めするプレゼントご用意しています。今日は、この時期たまらない、甘くてみずみずしい「いちご」をプレゼントです!



ということで今朝は、中西哲生もごひいきにしてる、福島県・相馬市!震災からまる5年。こちらの内陸部にある いちご園は、津波の被害を乗り越えほんとうに賑わいを見せているんです!

◆リピーターもいっぱい!
(客の声)
・福島市内からです。毎年来ていますね。ここじゃないところも行ったことあるけど甘さが違うです。練乳をつけなくてもそのままでも十分。みずみずしくて甘いです。
・きょうは買えなかったから食べて帰ろうと思ってね。毎週買っているんですけど買えなくてね(笑) 毎年3〜4回はイチゴ狩りしています。
・美味しいですね。恒例で毎年来ているんですが、一番寒い時期に大きいいちごを食べるのが習慣になっています。


本当にここのいちごって、練乳もいらない美味しさ!いちごは、茎についた状態で栄養をしっかり吸収しながら真っ赤に完熟したものが、一番おいしいそうです。東京のスーパーにあるのは、色がまだ白いうちに摘み取って、輸送過程で赤くなったもの。ですから味は絶対に、この「現場で」 積んだものの方が美味だと言います。


和田観光苺組合の岩本孝さんに伺いました。

◆港の復興が必要
ここでいちごを作って50年になります。まだまだ震災前まではいかないけども、徐々にお客様は増えてきております。風評被害もそんなに苺に関してはないですね。作っているのは土じゃなくてヤシ殻。ヤシの実を砕いて作っているやつ。それをベースに作っているのでセシウムの問題もないです。震災前は17〜18軒ありました。その半分が(津波で)流されてお年寄りはもう辞めてしまった。今は9軒が残っている。直売所の天井まで津波が来たんです。うちは流されなかったが、3分の1が海水40センチ〜50センチほど、ハウスに入って全部枯れてしまった。どうしようもないし、いちご生産を辞めるかなという感じがありましたが、ここに相当のボランティアさんが入ったんですよ。ヘドロを取ってもらったりハウスを片付けてもらったりすごいパワーなんですね。ヘドロを取ってもらって片づけてもらって、勇気をもらって現在に行っている。あのボランティアさんの力が無かったらまだまだこんな復興はできなかったね。やる気が無かったからね。もう辞めていたかもしれないね。それで相馬はいちごじゃなくてやっぱり魚なんです。アサリ、潮干狩り、青のり。この3つが回復すると、みんな向こうに(港の方に)魚を食べに、お土産を買いに、潮干狩りに、海水浴に行きます。帰りにここに回っていちご狩りする。それが無いもので、いちごだけで観光客のツアーを引っ張ってくるのは大変なんだね。本来の意味での観光地の復興はまだまだ。これから桜でも植えて、そのうちに魚も良くなるだろうから。潮干狩りもできるよな形になるんじゃないかなと言われている。やっぱりアサリが戻らないとダメです。魚が戻らないと。相馬は。

もちろん相馬の港では、極上の海鮮丼を出すお店もあるし頑張ってますが、本当の復興はまだまだこれから。そんな中地域のために奮闘する、和田観光いちご。いちご狩りは5月末まで楽しめます。おすすめのいちごを教えて頂きました!

◆子どもより可愛いいちごたち!
おススメは「あきひめ」「さちのか」「紅ほっぺ」「やよい姫」。味的にはあったかくて順調に育っているので、葉っぱも大きいし天候にも恵まれているから美味しいのかなという感じはしますね。もうね、可愛いなんてもんじゃないです。俺も子どもが3人いるんだけど子どもなんか、忙しい時は投げっぱなしだったんで、一人で育つんだけど。いちごは一人じゃ育たないんですから。いまだとこのハウスは8度にセットしています。8度以下になったら暖房機が回って、常に観察していないと状態は上手くいかないんです。初もぎという12月の頭にあるのだが、それでいちごを観た時はなんとも言えないな。一生懸命頑張った買いがあったなと。そして一番最初に一つ食べるんですけど(笑)美味しいんですよね。



★★★★★

ということで、今日のプレゼントは『福島県相馬市・和田の 朝摘みいちご さちのか 特大サイズを2パック』こちらを、3名様にプレゼントします!

さちのかは、身が締まっていてほどよい甘みと酸味が特徴。粒もでっかい!欲しい方は、LOVE&HOPEのブログ、メッセージフォームからどうぞ。(※受付は終了しました!当選者はこのページで発表します。)

和田観光苺組合の情報は、こちらから。いちご狩りは5月末まであります!

東北復興グルメシリーズ、明日は、宮城県名取市から『生産者が力を合わせ作るジェラート』をプレゼントします! 以上、LOVE&HOPEでした。

2016年2月17日

2月17日 復興グルメシリーズ 岩手県大船渡の「春いちしぼり 純米生貯蔵原酒」

2月17日(水)の復興グルメプレゼントにたくさんのご応募ありがとうございました!
岩手県・大船渡市『酔仙酒造』の春の純米初しぼり『春いちしぼり』の当選者は、
・リコ さん
・たく66 さん
・地酒大好き さん
以上、3名さまです。おめでとうございます!


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東北の「美味しいもの」を作る人たちや、食を通じて「復興・地域活性に貢献する人たち」にスポットを当てる『東北復興グルメシリーズ』。毎日日替わりで、生産者の想いの詰まったプレゼントもお届けします(※ご応募は一番下)

今朝は岩手県・大船渡市です。5年前の震災では、米どころ岩手の酒蔵も、大変な被害を受けました。当時、陸前高田市にあった『酔仙酒造』も、その一つです。
陸前高田市の、4階建て庁舎屋上まで津波が襲ったあの日、酔仙酒造・代表の金野連さんは、東京に出張中でした。社員からの電話で被害を知った金野さんが酒蔵に戻れたのは、震災から3日後だったと言います。


◆「復活する」 言葉の力
土曜日の日に、知り合いにクルマを貸してくださいという話をして現地に入ったのは月曜日の朝ですね。あの時はもう、ダメだな、全部ダメだよなと思って。ちょっとだけ希望があったのは、酔仙の心臓部だけは鉄筋の二階建てで鉄板でおおわれているし、そこだけなんとかなればいいかなと思っていたんですけど、見た時に絶対だめだなと。2階建てのさらに上に人様の家が乗っているような状況でしたね。現状はパニックで、マスメディアとか色んな人が来て、「どうですか」という尋ねられた時に、酔仙は復活しますと言ったんですけど、とにかくそういう話でもしておかないとと思って。でも実際は、もう終わりだよねと。それが現実。心の中ではそう思ってました。でもおかげさまで周りの人たちが「酔仙復活するんだろ」ってみんなが言ってくるわけじゃないですか。そうすると・・・そこで、できませんとは言えませんよね。だからその言葉が無かったら今は無かっただろうなと。周りの人たちがそういう風に言ってくれなかったら。


金野さん、本当に心中は複雑だったそうです。実際、酔仙酒造は壊滅といって良いほどの被害を受け、従業員7人を失っています。そんな中、金野さんは、酒蔵のがれきから突き出た鉄骨に、見慣れた「あるもの」がぶら下がっているのを目にしたと言います。

◆酒樽が希望をくれた
高台に入ったら酔仙の敷地が一望できるわけですよ。その時に、樽みたいなのがかかっているような形で。見た人たちの話だと、酔仙のところで川からの波と海からの波がぶつかり合って渦が巻いていたらしいんですね。だからそこにたまたまこの樽が乗っかっていて。「酔仙がんばれよ、という意味だよ」と言ってもらったりして。そうなのかと思いながら、じゃあ負けないように頑張ろうと思ったんですけど。岩手銘醸さんの蔵を、酔仙のために貸して下さるということを言って頂いたので、それがなかったらその年の10月に「雪っ子」を出荷するということもありえなかったわけですし、これがまずありがたいお話だった。でも私はその段階では嬉しいとかは無かったですね。とにかくうちの杜氏もそうですけど必死だったので。これが終わったら次はこれ、次はこれと。思う以上に次の難題がエンドレスでしたから。


こうして酔仙酒造は震災の年の7月、一関市千厩(せんまや)の酒造を間借りして、10月には『雪っ子』という日本酒を出荷。翌年夏には、大船渡に新たな酒蔵を完成させました。

周りの応援に応えるため、「復活する」と言い続けた金野さん。今の想いを伺いました。

◆希望を与えられるなら
今でも地元の人たちには、飲んでて美味しいとか不味いという評価が無いんですよ(笑) このへんではスタンダードな味なんですね。だから、千厩から大船渡の蔵に来て杜氏と二人で話したのは、地元の人たちに、おこがましいが、「酔仙だってこういう風にできるんだから」というところを見せるため、アピールのためにやってきた。なんとか七転び八起きでここまで来たのだから、希望を少しでも与えられるならそれでいいじゃないのと想いを込めて酒を造っているの。一つだけ言えるのは、普通に機械で作っていれば同じ味だけど、さらにそれにプラスアルファと言う杜氏の想いがあれば、酒の味にも深みが出ると思っているので、ぜひそれを感じながら味わって頂ければなと思っています。


***
今日のプレゼントは酔仙酒造の、春の純米初しぼり、『春いちしぼり』!!
一升瓶で、3名様にプレゼントします!

岩手の米100%で仕込んだ純米酒を搾りたてのまま瓶詰め火入れ。フレッシュな美味しさの逸品。「粗削りな力強さと、純米ならではの酸味が融合した」極上の早春らしいお酒です。

欲しい方は、このブログのメッセージフォームからどうぞ。このあと9時まで受け付けます!(当選者はブログで発表します。)
酔仙酒造のウェブサイトはこちら
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パーソナリティ 鈴村健一

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