2016年4月21日
4月21日 エコノミークラス症候群のケア
熊本・大分の両県では、いまも9万人以上の方が避難を続けています。特に今回の災害では、様々な事情で車中泊を続ける方が大変多くなっています。18日には、車中泊をしていた51歳の女性が、エコノミークラス症候群で亡くなり、エコノミークラス症候群の疑いのある患者数も増えているようです。
そこで今日は、昨日お伝えした対策、改めてお伝えします。お聴きになった方だけでなく、ぜひ、周りの方・お知り合いにも声をかけてあげて下さい。順天堂大・医学部の小林弘幸教授のお話です。
◆エコノミークラス症候群を未然に防ぐ
みなさん狭いところにいたりストレスがかかったり、水分が無かったりということで間違いなくエコノミークラス症候群にかかる環境下にある。エコノミークラス症候群というのは長時間同じ体制で座った状態でいると足のむくみ、重みという症状が出てくる。これは足の血管に血液がうっ滞したり、血の塊(血栓)で詰まってしまう。若干胸が息苦しいな、胸が若干痛いなというのは本当に赤信号。それを意識して1時間、2時間おなじところに座ったとしたらちょっと立って歩く。ちょっと歩くだけでも全然違う。壁や手すりで体を支えた状態でよいのでつま先立ちして降ろす、を繰り返す。それをやることで静脈のうっ滞が取れてくるので血液の流れが良くなる。あとは足を上げてぶらぶらと振る。それからつま先を伸ばしたり縮めたり、腕をばんざいして体を左右に振るだけで全然違う。とにかく同じ姿勢でずっといるのがよくない。ちょっと体位を変えたりする。その時に絶対に必要なのが水分補給。水が足りなくて大変なのはわかるがそれをやるだけで全然違うと思う。
もう一度おさらいします。
・壁や手すりにつかまって、つま先立ち・降ろす、これを繰り返す
・腕をばんざいして体を左右に振る
・同じ姿勢を取りつづけない。姿勢をこまめに変える。
・そして水分補給が大切だということです。
・症状は、いきなり出る場合、2週間くらい経過して出る場合とムラがあります。
・胸が苦しいなどの症状がでたらすぐに医療スタッフに報告をしてほしい
と小林教授は話しています。また、ご自身はもちろん、まわりに車中泊をしている方、ずっと動かずにいる方がいらっしゃったら、声をかけて一緒に体を動かしてください。
そのほか、避難生活で陥りがちなリスクとは。
◆避難生活で陥りがちな健康被害
どうしても今までと全く違う生活環境、違う人達の交流があると多大なるストレスがかかるので、うつ状態になりやすくなってしまう。睡眠がちゃんととれないと免疫機能も落ちるので感染症、風邪や腸炎などにもかかりやすくなる。しっかり手を洗い、あまり生ものは控え火を通したものを食べると言ったことを心掛けてほしい。粉塵もあるのでマスクをしてうがいをする、トイレが共同トイレで入りたくないということもある。トイレに関するストレスは東日本大震災でもあった。どうしても便秘になったり食欲が減退して胃腸炎を起こすなどいろいろある。大変なことは分かるがちゃんと排便・排尿はがまんせずにすることが体調管理に重要。それも心がけてほしい。
そこで今日は、昨日お伝えした対策、改めてお伝えします。お聴きになった方だけでなく、ぜひ、周りの方・お知り合いにも声をかけてあげて下さい。順天堂大・医学部の小林弘幸教授のお話です。
◆エコノミークラス症候群を未然に防ぐ
みなさん狭いところにいたりストレスがかかったり、水分が無かったりということで間違いなくエコノミークラス症候群にかかる環境下にある。エコノミークラス症候群というのは長時間同じ体制で座った状態でいると足のむくみ、重みという症状が出てくる。これは足の血管に血液がうっ滞したり、血の塊(血栓)で詰まってしまう。若干胸が息苦しいな、胸が若干痛いなというのは本当に赤信号。それを意識して1時間、2時間おなじところに座ったとしたらちょっと立って歩く。ちょっと歩くだけでも全然違う。壁や手すりで体を支えた状態でよいのでつま先立ちして降ろす、を繰り返す。それをやることで静脈のうっ滞が取れてくるので血液の流れが良くなる。あとは足を上げてぶらぶらと振る。それからつま先を伸ばしたり縮めたり、腕をばんざいして体を左右に振るだけで全然違う。とにかく同じ姿勢でずっといるのがよくない。ちょっと体位を変えたりする。その時に絶対に必要なのが水分補給。水が足りなくて大変なのはわかるがそれをやるだけで全然違うと思う。
もう一度おさらいします。
・壁や手すりにつかまって、つま先立ち・降ろす、これを繰り返す
・腕をばんざいして体を左右に振る
・同じ姿勢を取りつづけない。姿勢をこまめに変える。
・そして水分補給が大切だということです。
・症状は、いきなり出る場合、2週間くらい経過して出る場合とムラがあります。
・胸が苦しいなどの症状がでたらすぐに医療スタッフに報告をしてほしい
と小林教授は話しています。また、ご自身はもちろん、まわりに車中泊をしている方、ずっと動かずにいる方がいらっしゃったら、声をかけて一緒に体を動かしてください。
そのほか、避難生活で陥りがちなリスクとは。
◆避難生活で陥りがちな健康被害
どうしても今までと全く違う生活環境、違う人達の交流があると多大なるストレスがかかるので、うつ状態になりやすくなってしまう。睡眠がちゃんととれないと免疫機能も落ちるので感染症、風邪や腸炎などにもかかりやすくなる。しっかり手を洗い、あまり生ものは控え火を通したものを食べると言ったことを心掛けてほしい。粉塵もあるのでマスクをしてうがいをする、トイレが共同トイレで入りたくないということもある。トイレに関するストレスは東日本大震災でもあった。どうしても便秘になったり食欲が減退して胃腸炎を起こすなどいろいろある。大変なことは分かるがちゃんと排便・排尿はがまんせずにすることが体調管理に重要。それも心がけてほしい。