2016年4月25日

4月25日 熊本地震・支援物資とボランティアについて

今朝も、熊本・大分の両県で続発する大きな地震を受けて、情報をお伝えしていきます。

伺ったのは、復興支援団体 pikari支援プロジェクトの遠藤太一さん。東日本大震災直後から、宮城県・牡鹿半島を拠点に支援活動を続け、今回の災害についても、熊本で支援活動をスタートさせています。まず支援物資の状況について伺いました。

◆支援物資の偏り
全国から届く支援物資、各避難所の物資担当、救護に入っている団体、そして現地を走っているドライバーから報告をもらっている。1800人ー2000人が避難しているところにトイレが10基しかなかったり、屋外避難している高齢者、障害を持った方、そういう方を屋内に収容し、そして近隣駐車場にほとんどの方が避難するということで、屋内に200人いる一方で屋外に1800人以上という避難所も出てきます。そういった中でだんだん必要な物資が変わってきていると思う。過多になりがちなのが、テレビ・ラジオで「これが足りない」と名指しされた物資。SNSで足りないという情報が拡散されるとさらに偏りが生まれる。SNS情報も「誰々の知り合いが言っていた」という情報が飛び交っている状況なので一つのところに同じものが集中して集まる。歯ブラシが1人に3本も必要ないように、配れないものが出てきてだんだん配れないもので倉庫が一杯になっていく。それを横に移動するというところで現地で手が足りなくなる。そうなると配りきれなかったものが、処理しなきゃいけなくなる。東日本大震災では中学校の1階〜3階まで靴や衣類、生活消耗品が集積されて、5年たっても牡鹿半島には残っている状態。


情報のタイムラグなどから、物資が必要な場所に必要な数、行き届かないケースがやはりあるようです。そんな中、新しい形の物資供給方法があるようです。

◆スマートサプライ
そうしたなかで現在物資の過渡期を迎えようとしている。新しい支援方法、だんだん整備が整ってきたのがスマートサプライ。必要な人に必要な支援を必要な数を、という最新物資支援システム。スマートサプライサイトに登録する。物資要望リストを提供して、支援したい人が買って箱に詰めて送るのではなくサイトを通じて必要な物を購入して現地に支援する。必要がなくなるとそれ以上の支援は行われない形になる。常に必要な物が必要な分だけ届けられるシステム。



☆スマートサプライ サイトはこちら

また、現地の社会福祉協議会のボランティアセンターの声として、ぜひ注意してほしいポイントを教えていただきました。

◆ボランティアに参加する方へ
熊本の被災地内では宿泊場所、食事の手配をするのが困難。あらかじめ自分たちが食べられる食料を準備。与信でケガをしないようにヘルメットや安全靴、中敷きに鉄板入りインソール、革手袋などしっかりした装備をして欲しい。ボランティア活動をする前に社協で保険に入って装備確認、食料宿泊場所を確保して。よろしくお願いします。


Pikari支援プロジェクト サイト
Pikari支援プロジェクト 熊本 地震災害特別ポータルサイト

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このコーナーでは、あなたからのメッセージもお待ちしています。
東日本大震災はじめ、避難生活を経験したことのある皆さんから避難生活で役立ったアイテムや体調管理のために行っていたこと、小さいお子さんや高齢者がいるご家族へのアドバイスなどご自分の経験を踏まえたアドバイス、メッセージをお寄せください。

メッセージは「メッセーフォーム」から。
あなたの経験を、いま被災し困っている熊本そして大分の皆さんに伝えてください。LOVE&HOPEからのお願いです。

2016年4月22日

4月22日 ストレスからくる体調不良とその対策

熊本・大分の両県で続発する大きな地震でいまも9万人以上の方が避難を続けています。今朝も、避難されている方へ向けた情報、お伝えしていきます。

いまも車中泊を続ける方は、まずエコノミークラス症候群に注意が必要です。同じ体勢でじっとせず、足をぶらぶらさせるなど簡単な運動。そして水分補給。引き続き心がけてください。

また、避難生活は様々な体調不良を引き起こしかねません。きょうはストレスの問題を中心に、順天堂大学・医学部の小林弘幸教授に伺いました。

◆自律神経を整える方法
避難生活は多大なるストレス、想像を絶するストレスがかかっている。どうしても自律神経が乱れてくる。そうすると血流のうっ滞が起きる。血圧がすごく高くなったり、梗塞・血栓ができやすくなると色々循環器系の障害、脳の血管が詰まるなどということがおこる。想像を絶するストレスなので今まで経験した以上のことが体に起きてくる。そういうストレスがかかった時に乱れるのが自律神経。自律神経には交感神経と副交感神経がある。交感神経はストレスがあるときは高まってしまう。そうなると血管が収縮して血流のうっ滞、血流の流れが滞ってしまい体の不調が起きてしまう。特に脱水と呼吸をしない・浅いのが自律神経の一番の敵になる。やはり水分補給と深呼吸で自律神経が安定すると血流の流れが良くなり、エコノミークラス症候群も防げるし色んな障害が予防できるようになる。体が予防できれば心がついてきて、心の安定感も出てくる。水分補給としっかりした深呼吸をやって頂きたい。できれば吐く息を長くした方がいい。理想は「ため息」。鼻で4秒吸って口をすぼめて8秒(倍以上)の時間をかけて吐く。これが一番ベストの呼吸の仕方。これを5セットくらいゆっくりやっていただくと良い。どうしてもストレスがかかると人間は親指に力がかかってしまう。親指に力が入りすぎると全体的に自律神経のバランスが乱れる。だから親指をフリーにする、柔らかくしておくことがものすごく重要。その辺を心掛けておくと良いと思う。


鼻で4秒吸って、口をすぼめて8秒吐く。親指をリラックスさせる。心がけてください。

そしてもう一つ。注意して頂きたい点があります。男女によるリスクの差についてです。

◆男性の方がリスクが高い
健康の二次被害ということでエコノミークラス症候群、感染症などいろいろあるが男性と女性では男性の方がなりやすい。男性の方が自律神経のバランスが女性よりも速く衰えが来るため。男性は特に意識して水分と動き、これを心掛けて頂くのが重要。予防は一人ではなかなかできない。みなさんがいれば1時間、2時間みんなで「運動しようか」とか「水分取った方がいいよ」とかお互いに声を掛け合うことができれば、色々出来ると思うので良いと思う。


きのうの情報ふくめもう一度おさらいします。
・ストレスを抜くためには深呼吸。親指をリラックスさせる。
・また、睡眠不足で免疫が低下しがちですので、生ものを控える、うがい、手洗いなど感染症対策も大切です。
・トイレを我慢しがちですが、こまめに水分を補給してしっかりトイレへいきましょう。

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パーソナリティ 鈴村健一

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