2016年5月1日

4月29日 『GW東北めぐり』(1) 神割岬〜カフェ「ちょこっと」

東日本大震災から5年。被災地では今、きれいな海辺の景色や美味しい食べ物などで、以前のにぎわいを取り戻そうとがんばっていらっしゃる人たちがいます。そこで4/29〜5/6までは、『高橋万里恵のGW東北めぐり』と題して、GW、そしてこれから夏に向けて足を運んでいただきたい場所を厳選してご紹介していきます。

まずはじめに訪ねたのは、宮城県南三陸町を代表する名勝です。

◆三陸復興国立公園、名勝「神割岬」
下に降りる階段があるので降りていってみたいと思います。
♪波音〜
うわ〜海の色が透明〜〜〜!波しぶきが気持ちい〜ですね〜

「高橋万里恵のGW東北めぐり」!最初に訪ねたのは、志津川湾の南にある南三陸金華山国定公園の名勝、「神割崎(かみわりざき)」。海に突出た岩がふたつに割れて、その間を荒波が流れ込む、勇壮なリアス式海岸の景勝地の中でもとくにダイナミックな自然の力を感じる場所です。一帯は公園として整備されていて、遊歩道のほかに、キャンプ場、レストハウスもあります。そんな「神割崎」の魅力について、「神割観光プラザ」の及川わたるさんにお話しを伺いました。

◆クジラが上がった伝説の岬
まりえ「松の木の緑と海の青のコントラストがとてもきれいな場所。この神割岬はどんなところなんですか?」
「岬が2つに割れている場所がそう呼ばれているところなんですが、昔南三陸町と石巻市のまだ堺がなかった頃に、そこの浜に鯨が上がって村人たちで獲りあいになり、それが三日三晩続いたそう。そこで神様が怒って「仲良く鯨を分けなさい」という意思表示なのか岬を2つに割ったのが今の神割岬。今の南三陸町と石巻市の区切りになったという伝説が残っています。」
ま「たしかに、本当は大きな岩だったのを、誰かが真ん中でパッカーンと割ったんだろうな、という感じがしますよね。」
「今では、あの割れ目の間から朝日が昇るタイミングが年に2回、10月下旬と2月中旬にあるんですけど、その時期しか見られない絶景を求めて、全国から写真を撮りにくる方がたくさんおられます。そんなことも楽しみの1つとして神割岬キャンプ場に訪れるのもいいのかなと思います。水平線の向こうから朝日が昇ってきて岬の間を通って、最初は岩場と海を照らしながら、青っぽいような景色からだんだんオレンジに代わっていき、太陽が上がるごとに明るみを増してくる。太陽から差し込む光で道ができたりとか、時間帯によって見応えがあるなかなかの隠れスポットというか、南三陸町の魅力として皆さんに見て頂けたらうれしいですね。」


34歳イケメンの及川さん。デートで神割崎に来たことは・・・無いそうです。しかしキャンプ場の展望スポットには「出逢い岬」の看板が。デートにもオススメとのことです!


そして海風に当たって少し体が冷えたら、オススメのカフェが南三陸町の波伝谷地区にあります。店の名前は「ちょこっと」。震災後、“ばっばのごはん”と地元で親しまれた食堂、「ほったて小屋」を営んでいた成澤英子さんが、かさ上げ工事の影響でお店を閉めた後、“何も無くなった地元に、もう一度、人の集える場所を作りたい”と開いたカフェです。

更地にポツンと建つ、南三陸の木材を使って建てた木の香りのするカフェ。英子さんと、娘さんの公子さん、時々、お孫さんもお手伝いしている、アットホームな雰囲気のいいお店です。ここで、美味しいランチを頂きました!

◆旬なものを田舎のばあちゃんが作る味で
「今日はAランチが牛丼定食でBランチがまぐろ丼定食ですね。田舎のばあちゃんが作る味でやってます。まぐろ丼に添えているめかぶは今が旬です。」
ま「GWにかけて旬なもの他にもありますか?」
「シラスですね。生しらすも出ますし釜揚げしらすもでますし、タケノコやたらの芽など山菜も出てきます。うちはその頃山菜の天ぷら定食になりますね。」
ま「あと私ここ波伝谷に来る途中、景色が変わったり道が変わったなと思ったんですが、最近の波伝谷の復興状況いかがですか?」
「高台を通る国道398号線が工事の最中で、その工事に伴って迂回路があっち行ったりこっち行ったりで、朝出て行った道路と帰ってくる道路が違うということがたくさんあります。」
ま「みなさんがGWにこの「ちょこっと」に来てごはんを食べたあとにどこか行こうかな、と思ったらおススメのポイントはありますか?」
「やっぱり歌津の田束山(たつがねさん)ツツジがきれいに咲くのでいいですよ。」
ま「よくデートに使ってました?」
「主人は船乗りでしたらいないのが多かったんです。でもデートスポットとしても見晴らしがいいし、太平洋が一望できるので素敵ですよ」


宮城県南三陸町の「神割崎」と、波伝谷地区のカフェ「ちょこっと」を訪ねました。
◇神割崎。とくに春から夏にかけては海の色がキレイなので、ぜひ足を運んで欲しい。写真スポットしてもオススメです。
◇ちょこっと。場所は分かりにくい。でも探していく価値あり。美味しくて、ほっこりあたたまるカフェです!

次回月曜日は、旬のウニが輝く、南三陸町「さんさん商店街」の「キラキラ丼」をご紹介します!

2016年4月28日

4月28日 防災ごっこや防災ピクニック

今日も「子どもとママの防災」です。
ママプラグでは、2012年、東日本大震災で被災したママたちの体験談を「被災ママ812人が作った“子連れ防災手帖”」にまとめました。
また、「防災ごっこ」や「防災ピクニック」を通して、災害に役立つサバイバル術を楽しく学ぶワークショップも開催しています。

◆和式トイレや公衆電話が使えない
「防災ごっこ」とは、普段の生活からできる遊びのこと。トランプやボードゲームなど、電子機器ではない遊びを取り入れるようにおすすめしている。具体的に「防災ごっこ」でハードルが高いものは、普段の生活でできるお家のなかでの訓練のこと。電気を落として今日は懐中電灯で夜過ごしてみようかと、おにぎり一個で過ごしてみるとか。それでほんとにお腹が減ってしまったら食べてもいいが、どれくらい持つのかなというのを家族で検証してみることができる。あとは和式トイレが使いにくかったなど、被災してみて子どもができなかったことを気づいた方も多かった。トイレも普段は公演のトイレを使わないで、きれいな施設のトイレなどに行かせたいお母さんの気持ちもわかるが、そういうときにあえて、汚いトイレにトライさせてみるとか。和式トイレを「ちょっとやってみない?」と言ってみるとか。そうすることで子どもの生きる力は伸びていく。実際仮設トイレが絶対嫌な子は我慢してしまって、それでおねしょししまったりすることもある。東日本大震災では便秘からの合併症がとても多かったので、そういう意味では、そこで「出せるか出せないか」は健康にも大きくかかわってくる。「お母さんできるよ、やってみな!」というようにトライさせると、子どもは達成感があることがすごく好きなので、一回できると、うちの代表の娘などは、トイレに普通に並んでいて和式が空いていたりすると「あ、ママ和式あるよ!行ってくる!」と、あえて和式に行ったりもする。そういうときに「おお、すごいね、できたね!」と言ってあげると、本当にサバイバルできる子になっていく。
あと公衆電話。いまの子どもは公衆電話が使えない子がたくさんいる。うちの子も初めて公衆電話を使わせたときに、電話の液晶の部分を触りはじめた。お金をここに入れるんだよというというところから手順を教えてあげないと。あと「ツー」という音を聴きなれていないので、「わー、怖い怖い怖い」と言いだして。でも一回させればできるようになるので、「防災ごっこ」や「防災ピクニック」では必ずトイレと公衆電話を子どもにさせるようにしている。


お話は、NPO法人ママプラグ副代表、冨川万美さん。
和式トイレ問題、小中学校もいま和式から洋式に代わってきているといいます。いざという時に「出せない」といろいろな体調不良に繋がりますから 普段からの訓練、必須ですね。平常時から「キャンプ」の経験があった子どもたちは、東日本大震災のとき、避難生活のストレスが少なかったという体験談もあったそう。GWです。遊び感覚で「防災ごっこ」を試してみるのもいいかもしれません。

ママプラグでは「防災ピクニックが子どもを守る!」という本もまとめています。詳しくはママプラグが運営する「アクティブ防災」のサイトをご覧ください。
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パーソナリティ 鈴村健一

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