2016年5月3日

5月3日 『GW東北めぐり』(3) 5月は山が真っ赤に染まる南三陸歌津「田束山」

連休中のLOVE&HOPEは『高橋万里恵のGW東北めぐり』と題して、GW、そしてこれから夏にかけて足を運んでいただきたい場所を厳選してご紹介しています。

金曜日から、南三陸町の名勝「神割崎」、波伝谷のカフェ「ちょこっと」、「キラキラうに丼」が始まった「さんさん商店街」と巡ってきました。そして今日ご紹介するのは、南三陸を代表する名所「田束山(たつがねさん)」です。

◆2m以上あるツツジ!
「うわ〜田束山に着きました!」
「ここが海抜512メートルです」
「ここから歌津の町も見えますけど、リアス式海岸の様子がよくわかりますね〜
今私たちの歩いている山道の横に立っている2メートル以上ある木、これがツツジですか?」
「そうです。もう80年〜150年は経ってますね」
「これがどんどんお花咲かせるんですか?」
「そうですね〜」
「今はまだお花咲いてないですけど、5月になったらここがツツジになって、まず手前がピンクになってその向こうに青い海のコントラストということですよね!うわ〜すごいですね〜」


南三陸町と気仙沼市にまたがる田束山、霊峰として歴史的にも多くの信仰を集めてきた山で、「三陸復興国立公園」の一部にも指定されています。標高はこの地域ではいちばん高い512mで、リアス式海岸を見下ろす三陸海岸を一望できるほか、5月に開花する“5万本のツツジ”でも有名です。

ご一緒頂いているのは、田束山のふもと、歌津の「伊里前福幸商店街」の衣料品店、「マルエー」の店主で南三陸町商工会の副会長でもある、千葉教行さん。歌津の皆さんにとっての宝物でもある田束山について、お話しも聞かせてくださいました。

◆5月にはツツジとシロウオ両方楽しめます!
「素晴らしいですね!」
「この景色だけでも田束山の宝物がありますね。」
「歌津の皆さんにとってはどんな山なんですか?」
「私たちなんかも一年に何回か来ないと落ち着かない、気が晴れ晴れとするんですね。で新たな勇気をもらって、また頑張ろうって気になります。とくにこの5年間で沈んだ気持ちを奮い立たせてもらえる、というような山です。」
「5月ごろに来るときれいなツツジが見られるそうですが、その頃お祭りがあるんですか?」
「はい。前は「ツツジ祭り」は山頂で行っていたんですけど、震災前から、同じ時期に伊里前川に、シロウオが遡上してきて、それが珍しいというので「シロウオ祭り」を合体させて、商店街とかで大きなイベントをするようになって、去年までは盛大に行われたんですけど、今年は川の工事、それから商店街の前後のかさ上げ工事で駐車場がまったくなくなってしまったんです。それで大きなイベントは皆さんにご迷惑をかけるので、今年は一年休もうということで、今話されています。」
「残念ですけどツツジのきれいな花は楽しめますよね?」
「そうですね。観光協会でも日曜日あたりは、山頂までのバスを出して商店街からお客さんをツツジのシーズンに見てもらおうかという計画にはなっております。」


例年だと5月の下旬に満開となる山頂のツツジ、今年はちょっと早くて10日くらいには見ごろになるのでは?ということでした。週末には山頂までのバスも商店街から出るということ。満開のツツジと、360度のパノラマを楽しんで、そして「伊里前福幸商店街」で、旬のシロウオ料理を楽しんで欲しい。踊り食い、お吸い物、かき揚げ天ぷらなどで提供されるそうです。

◇その「伊里前福幸商店街」。いま元の場所の対面に場所を移して営業を続けています。今日から5日までは、「ゴールデンウィーク青空テント市」が開催。朝採りホヤの限定販売や、熊谷育美さんのライブなどがにぎやかに行われます。来年の春には、かさ上げ工事が終わって、いよいよ本設の商店街が完成するということ。新しい歌津の中心街の誕生も、もう目の前。

南三陸町歌津「伊里前福幸商店街」サイト

明日水曜日は、石巻市、静かなに入り江に出来た、「牡蠣パスタ」の美味しいカフェを訪ねます。

2016年5月2日

5月2日 『GW東北めぐり』(2) 南三陸町キラキラ丼

東日本大震災から5年、津波で大きな被害を受けた太平洋沿岸部の町では、初夏の行楽シーズンを迎えて、以前のにぎわいを取り戻そうと頑張っていらっしゃる人たちがいます。そこでこの連休中は「高橋万里恵のGW東北めぐり」と題して、GW、そしてこれから夏に向けて足を運んでいただきたい場所を厳選してご紹介していきます。

今日ご紹介するのは、震災後、2012年2月にいち早く仮設商店街としてオープンした、宮城県南三陸町の「さんさん商店街」です。地元の32店舗が軒を連ね、中央のフードコートには週末ともなると多くの観光客が訪れる「南三陸さんさん商店街」。いまや南三陸観光の基点にもなっています。なかでも季節ごとに食材が変わる名物の「キラキラ丼」はあまりにも有名。この5月から、そんな「キラキラ丼」シリーズでも、エースの丼が始まりました!「さんさん商店街」設立の立役者で、食事処「志のや」の店主である、高橋修さんにお話しを伺いました。

◆生ウニをたっぷり100グラム!
皆さん大勢詰めかけて頂く、南三陸キラキラ丼の中でも、一番人気の「ウニ丼」が始まります。南三陸で獲れるウニはムラサキウニで、どんどん暑くなることによって、身が甘くなって色が良くなってきます。キラキラ丼は定義がありまして、地元の米を使うのはもちろん、必ず生ウニをたっぷり100グラム入れるということになっています。「生まれて初めてこんなにたくさんウニを食べた」というお客さんも多いです。こちらで使うウニは添加物を使っていません。ウニは溶けやすい性質があるので、それを防ぐためにミョウバン水に漬けるんですが、やっぱり地元のウニを味わってほしいということで、無添加のウニを出す。それが口の中で甘くとろけるんです。皆さん会話もなくもくもくと食べていらっしゃいますね。GWはこのところの異常気象の影響で、ウニの入荷が少ないです。なのでGWは限定数でやらせて頂いていて、各店舗、50〜100食になっています。出来れば早めに来店してほしいです。
じっさいウニは5月から8月にかけてやってますので、多い人だと6回くらい足を運んでくださいます。喜んでいただいて、「また来たよ」と言って頂けるのが、震災で大半やられた店が片寄せ合って頑張ってるんですけど、やっぱり震災に遭う前は飲食店なんてバラバラだったんですけど、結局自分たち、飲食店やるには、米を作る農家のお父さんも必要だし、漁師がウニを獲ってくる、ワカメを獲ってくる、水産加工場も必要、だから「町を作る」というのは、みんなが参画してこないと、いい町にもならないし。今年の12月31日までで「さんさん商店街」の仮設の店舗が終わって、やっと来年の3月から本設の店舗になります。被災地で「成功例」という形で、キラキラ丼も4年で60万食から70万食、出させてもらいましたので、これをベースに町おこし、地方再生という形に出来ないかなと思ってます。



◇「南三陸キラキラうに丼」は、5月1日からスタートしています。8月31日まで。夏へ向けて、さらに甘みが増してくる、ということ。

◇「志のや」をはじめ、9つのお店が、それぞれ趣向を凝らした「キラキラうに丼」を提供しています。〔無添加の生うに100グラム〕がマスト。行くしかない!

◇「さんさん商店街」の仮設店舗は今年いっぱいで終了。来年春に本設の商店街が誕生するということ。かさ上げ工事が進んで、生まれ変わる南三陸町の、〔変化のハイライト〕が今年から来年にかけて。ぜひ足を運んでその歴史を目撃してほしい。

南三陸さんさん商店街」のサイト

明日火曜日は、山頂にツツジが満開、「田束山(たつがねさん)」を訪ねます。
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パーソナリティ 鈴村健一

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