2016年7月22日

7月22日 相馬野馬追

福島県相馬市と南相馬市で、あすから開催されます「相馬野馬追」。

旧相馬藩の時代から1000年以上続く、国の重要無形民俗文化財「相馬野馬追」。東日本大震災の年も、伝統の灯を絶やすことなく続けられてきました。勇壮な出陣式に始まって、騎馬武者による行列、旗をなびかせて疾走する「甲冑競馬」、数百騎の騎馬武者が旗=御神旗を奪い合う「神旗争奪戦」と、壮大な歴史絵巻が繰り広げられます。

今朝は、相馬市企画政策部長、宇佐見清さんに相馬野馬追の魅力をお話うかがいました。

◎あす土曜日は、相馬中村神社、相馬太田神社、相馬小高神社の各・妙見神社で「出陣式」。
 とくに総大将を擁する相馬中村神社の出陣式は荘厳。そのあと騎馬が町を練り歩きます。

◎日曜日の「本祭り」では、全軍で「雲雀ヶ原祭場地」を目指す「お行列」から、白い鉢巻を締めた武者たちが旗をなびかせて疾走する「甲冑競馬」、打ち上げた花火から落ちてくる旗=御神旗を奪い合う「神旗争奪戦」が行われます。

◎月曜日は、南相馬市の相馬小高神社で馬具を取った裸馬を素手で捕まえて奉納する「野馬懸」が行われます。

【相馬野馬追公式ページ】

2016年7月20日

7月21日 陸前高田市 バンザイ・ファクトリー(3)

今朝は、昨日に引き続き岩手県・陸前高田市のベンチャー企業「バンザイファクトリー」についてお伝えします。

「バンザイファクトリー」は、盛岡市出身の代表・高橋和良さんが東日本大震災をきっかけに岩手県陸前高田市に本社を移転。地元の特産品をブランディングした、様々な商品を開発しているベンチャーです。元々、ITやプログラミングの技術で起業した経験のある高橋さんはその技術を活用して、陸前高田の木材による木工製品も手掛けています。そして高橋さんは、40代で三重大学に入学し、ユニバーサルデザインを研究。研究で積み上げた成果を、新たな商品として 世に広めようとしています。

◆究極のユニバーサルデザイン、i Phoneケース
iPhoneケースです。究極のユニバーサルデザインってなんなんだろう、それを探し出そうというのが三重大学に入る目的で、それを5年間研究してきました。ある程度、数字的にも良いスマホケースが完成した。まずイタヤカエデという材質を使っている。岩手県はイタヤカエデの産地でカエデとモミジの良いところを持って固くてしなやか。バイオリンの名器ストラディバリウスに使っている樹種と同じだと分かってカッコいいなと。そして一番の特徴は何千と言うデータをとって握りやすい指のカーブを数値から導き出したラインを、3次元のコンピューターを使って削っている。そして色は岩手県産の漆を塗った最高級バージョンがあり、四季が選べる。陸前高田の椿レッド、広田湾のブルー、秋のカエデそのものの色。そして牡蠣が日本で一番高額で取引されているので牡蠣の白の4色があります。



このバンザイファクトリーのiPhoneケース。このデザインは、実際に筋肉の動きを計測。普通の半分の力でiPhoneを持てるようになっています。すでに出荷もスタート。雑誌でも紹介され評判も良いそうです。

そして高橋さんは、こうした「ものづくり」の力こそが、いま陸前高田に必要な力だと考えています。

◆陸前高田、地元の人を育てるのではなく、外からモノ作りの移住者を増やしたい
まず自分の中では地元の人を育てようというのは限界があるなと思っている。今から私が現役でいる15〜16年の間は出来る限り中央から人を連れてきたい。ここ出身じゃない人。出来る限り地元の若い人は一度東京や大阪や名古屋などに出て行ってほしい。経済をゼロから作り出している人たちのところで、大学で勉強して就職して5年から10年はいてほしいと思う。そして帰ってきて、才能ある人が会社を大きくすればいい。それで自動的に会社で働く人が増えるので陸前高田の雇用のためになる。会社が大きくならなかったら雇用は生まれないので高田のためにはならない。事業を大きく発展させる、良質なモノにするにはどう考えるか。真珠のミキモトに鳥羽出身の人しか働いていないわけじゃない。こういうものを作ろうということにみんなが集まっていて、会社の製品に誇りを持っている。俺は陸前高田市にこういう会社がある、ということはやりたいけど、陸前高田市の“ために”はやりたくない。製品を作りたい。そして陸前高田にこんな会社があるのか、こういう人間があるのかと思われたい。そのためには人材をどこから呼ぶか。東京から着てもらえれば増えるじゃないですか。だけど陸前高田にいま移住している人たちは役所に絡んだりNPOだったりする。役所に籍を置きながら何かをやりたいという人はいる。工業系の移住者は少ない。モノ作りの移住者は少ない。名古屋がスゴイのはトヨタがある、ヤマハがある。それはモノ作り。だから工業系が移住してほしい。工学部出身者にここに来てほしいというのはありますね。


いまも、東北では東京の「人材」を求める声があります。身に着けたスキルを、地元に還元してほしい。そして、工学系の技術を学ぶ学生は、もしかしたら東北に「チャンス」がある、という見方もできます!

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パーソナリティ 鈴村健一

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