2016年8月1日
8月1日 岩手県陸前高田市へ移住した若者のいま
今朝は、岩手県陸前高田市広田町という半島の漁村から、町の未来を担う若者をクローズアップします。
![](/cms/thumbnails/6f/6fa24d6dbf52aef4bc6566fe3973916e.jpg)
三井俊介さん・27歳。
東日本大震災直後、大学3年生で復興支援団体を立ち上げ、陸前高田での活動をスタート。東京の大学を卒業した後は、住民票を移し陸前高田市広田町に移住。現在も団体の代表として、活動を続けています。
団体名は「SET(セット)」。震災直後から、広田に若い世代を増やそうと大学生たちに呼びかけ活動を続けています。
◆陸前高田への移住者を増やしたい
僕らも最初は何をすべきなのか迷いながら色んなことをやっていた。ピザ窯を作ったりこちらで起業する人を支援したりとか色々やっていたが、いまは活動をギュッと絞って陸前高田に移住してくる「外の人」を増やす。iターン者を増やす移住定住の取り組みにフォーカスしていて、その移住者として想定しているのは大学生。大学を卒業したらそのまま移住するという人を増やそうと大学生向け、高校生中学生向けのサービスをやっています。
中西哲生は、2012年に三井さんを取材。漁師の手伝いなどで日焼けした三井さんが、免許取り立てのクルマでやって来た初々しい姿が印象的でした。
![](/cms/thumbnails/0f/0f5df21f855ce22f74519dac4b959750.jpg)
そして4年が経過。当時も最大の木曜は、「広田に若い世代を増やすこと」と話していましたが、その思いはいまも変わっていないようです。NPO法人SETは、若年人口を増やすために、様々なプログラムを展開しています。
![](/cms/thumbnails/1d/1d18c1d00423d6533d34e3175ab03a3d.jpg)
![](/cms/thumbnails/8b/8b40ab0b1d91ae46dc99bad4889a1a8e.jpg)
◆よそ者だから気づく町の魅力
一つは地元高校生向けのキャリア教育のプログラム。高校生のうちから町のために何かやるという機会はなかなかないが、その機会を提供してこの町をどうしたいかどう生きたいかを高校生と一緒に考えて、具体的に町のためになることを実行する。それを通して将来的には大学を卒業してこっち(陸前高田)に帰ってくる子を増やしたいという思いでやっている。3年目になるが今ではプログラムに参加した高校生が都内の大学に通って、SETのメンバーになって月に1度こちらに帰ってきて町のために活動を続けるという状況もできていて、だんだん良い形が見えてきたかなと思っている。もう1つは地元ではなく外の中学生・高校生の修学旅行を誘致しようという取り組み。ただ観光ではなく民泊を行って地元の方の家に4〜5人でずつで別れて止まって広田の生活を知ってもらう。大学生になった時に、「あのおばあちゃんに会いに行こう」「修学旅行で行った町にもう1度行ってみよう」と思うような人たちを増やしたいと民泊の修学旅行の受け入れをしている。大学生向けにもう1つが、Change Maker Study Program。広田に1週間滞在して町のためになることを具体的に実行までする。例えば大学生が感じた広田の魅力を詰め込んだ30秒のCM作りをしてYouTubeで広く発信したり。広田の魅力を大学生はたくさん感じるが地元の方は当たり前すぎて答えられない。なので大学生が感じた広田の魅力を広田の人たちにご紹介するバスツアーを企画したり。「なべやき」という郷土のお菓子があるので、それを若者風にアレンジして新しいなべやき選手権をやったり様々。Change Maker Study Programではその時に来た大学生が考えて実行までする。最終的にはその参加者の中からSETのスタッフになったり、大学を卒業したら移住したいという子もある。悩んでいる子、親と相談している子が5人くらいいる状況。上手くいけば来年には移住者が10人くらいになるんじゃないかなという形で活動を進めている。
「Change Maker Study Program」。この夏は8回目を実施予定。8月11日から東京での事前研修、21日から現地プログラムが行われます。詳細はこちらのウェブサイトから。
移住から4年。三井さんは陸前高田でご結婚もされてお子さんも生まれたそう。明日は、そんなお話もお届けします。
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三井俊介さん・27歳。
東日本大震災直後、大学3年生で復興支援団体を立ち上げ、陸前高田での活動をスタート。東京の大学を卒業した後は、住民票を移し陸前高田市広田町に移住。現在も団体の代表として、活動を続けています。
団体名は「SET(セット)」。震災直後から、広田に若い世代を増やそうと大学生たちに呼びかけ活動を続けています。
◆陸前高田への移住者を増やしたい
僕らも最初は何をすべきなのか迷いながら色んなことをやっていた。ピザ窯を作ったりこちらで起業する人を支援したりとか色々やっていたが、いまは活動をギュッと絞って陸前高田に移住してくる「外の人」を増やす。iターン者を増やす移住定住の取り組みにフォーカスしていて、その移住者として想定しているのは大学生。大学を卒業したらそのまま移住するという人を増やそうと大学生向け、高校生中学生向けのサービスをやっています。
中西哲生は、2012年に三井さんを取材。漁師の手伝いなどで日焼けした三井さんが、免許取り立てのクルマでやって来た初々しい姿が印象的でした。
![](/cms/thumbnails/0f/0f5df21f855ce22f74519dac4b959750.jpg)
そして4年が経過。当時も最大の木曜は、「広田に若い世代を増やすこと」と話していましたが、その思いはいまも変わっていないようです。NPO法人SETは、若年人口を増やすために、様々なプログラムを展開しています。
![](/cms/thumbnails/1d/1d18c1d00423d6533d34e3175ab03a3d.jpg)
![](/cms/thumbnails/8b/8b40ab0b1d91ae46dc99bad4889a1a8e.jpg)
◆よそ者だから気づく町の魅力
一つは地元高校生向けのキャリア教育のプログラム。高校生のうちから町のために何かやるという機会はなかなかないが、その機会を提供してこの町をどうしたいかどう生きたいかを高校生と一緒に考えて、具体的に町のためになることを実行する。それを通して将来的には大学を卒業してこっち(陸前高田)に帰ってくる子を増やしたいという思いでやっている。3年目になるが今ではプログラムに参加した高校生が都内の大学に通って、SETのメンバーになって月に1度こちらに帰ってきて町のために活動を続けるという状況もできていて、だんだん良い形が見えてきたかなと思っている。もう1つは地元ではなく外の中学生・高校生の修学旅行を誘致しようという取り組み。ただ観光ではなく民泊を行って地元の方の家に4〜5人でずつで別れて止まって広田の生活を知ってもらう。大学生になった時に、「あのおばあちゃんに会いに行こう」「修学旅行で行った町にもう1度行ってみよう」と思うような人たちを増やしたいと民泊の修学旅行の受け入れをしている。大学生向けにもう1つが、Change Maker Study Program。広田に1週間滞在して町のためになることを具体的に実行までする。例えば大学生が感じた広田の魅力を詰め込んだ30秒のCM作りをしてYouTubeで広く発信したり。広田の魅力を大学生はたくさん感じるが地元の方は当たり前すぎて答えられない。なので大学生が感じた広田の魅力を広田の人たちにご紹介するバスツアーを企画したり。「なべやき」という郷土のお菓子があるので、それを若者風にアレンジして新しいなべやき選手権をやったり様々。Change Maker Study Programではその時に来た大学生が考えて実行までする。最終的にはその参加者の中からSETのスタッフになったり、大学を卒業したら移住したいという子もある。悩んでいる子、親と相談している子が5人くらいいる状況。上手くいけば来年には移住者が10人くらいになるんじゃないかなという形で活動を進めている。
「Change Maker Study Program」。この夏は8回目を実施予定。8月11日から東京での事前研修、21日から現地プログラムが行われます。詳細はこちらのウェブサイトから。
移住から4年。三井さんは陸前高田でご結婚もされてお子さんも生まれたそう。明日は、そんなお話もお届けします。