2016年8月5日

8月5日 「CONNEL COFFEE(コーネルコーヒー) by Mother Port Coffee」開店!

今週は、気仙沼のコーヒーの名店がついに東京に進出!という話題をご紹介します!

2005年に、宮城県気仙沼市にオープンした「アンカーコーヒー」。シアトルスタイルの洗練されたデザインの店舗で自家焙煎の美味しいコーヒーを提供するお店として人気を集めていましたが、2011年、東日本大震災による津波で本店を含む気仙沼市内の2店舗と焙煎工場が流出。危機的な状況に陥りました。そして去年の春に、「マザーポート店」と名付けた気仙沼の本店を再建。その後も順調に店舗を増やし、今月末にはプロ野球東北楽天イーグルスのホームスタジアム「コボスタ宮城」にも出店が決まっています。

そんな気仙沼を代表する名店が東京に出店!ということで、さっそく代表の小野寺靖忠さんにお話しを伺いました。

◆コーヒーを通してライフスタイルを提供したい
震災のすぐ後にファンドを立ち上げて日本全国の方から応援を頂いて、それで立ち上がってきたという経緯があるんですけど、それを行なっているファンド会社のミュージックセキュリティーズの小松社長がいらっしゃって、同じ年なんで仲いいんですけど、“ちょっと東京出てくるタイミングあったらあって欲しい人がいる”と。で行ったところが草月会館の2階の抜け殻みたいになったカフェ。そこでnendoさんっていうデザイン会社の佐藤さんっていう方が、“コーヒー飲めなくて困ってるんですよ”っておっしゃったんですよ。でお話しを聞いたらそこに入っていたコーヒーショップさん出て行ったというか無くなっちゃったんですね。で3カ月くらい経っていて、で、コーヒー屋がね、コーヒ飲めなくて困っているって言われたらやっぱりどうにかしてあげたいなと思うし、昔から僕たちは、“コーヒーを提供しているんじゃない、コーヒーを通してライフスタイルを提供しているんだ”というのが第一だったんです。でコーヒーと共にあるライフスタイルが無くて困っているnendoさんが有るんであれば、そのライフスタイルというものをもう一度作り上げて行きたいなって思って、それで始めた感じです。


赤坂御所の緑を望む「草月会館」の2階に出来たお店、名前は「CONNEL COFFEE(コーネルコーヒー) by Mother Port Coffee」。お話しに出てきた、デザインオフィス「nendo(ネンド)」と、ミュージックセキュリティーズとのコラボレーション店。

初めての東京出店ですが、提供するコーヒーの味には、変わらない小野寺さんのこだわりが有るといいます。

◆深入りのブレンド
全世界的にサードウェーブっていわれるもので浅煎りのコーヒーっていうものが流行ってたんですけど、僕どうしても浅煎りの酸の強いコーヒーってのが苦手で、僕の提供していくコーヒーは、ちょっと深煎りで薫りがよくて、しゃちこばらなくていいっていうか・・・なんていうんですね、肩ひじ張らないで飲めるコーヒーを提供したいなって思って、深煎りのブレンドを用意しています。


そして今週末、明日あさっては、気仙沼がいちばん熱く盛り上がる、「気仙沼みなとまつり」が行われます。生粋の気仙沼人の小野寺さんも、もしかしたらお店より気になっているかもしれませんが、そんな「気仙沼みなとまつり」についても、伺いました。

◆今週末は「気仙沼みなとまつり」
年に一度のお祭りなんで、気仙沼人にとってはお正月とか盆とかと同じようにやっぱり「みなとまつり」っていうのがあって、そこが一年の区切りというか、そういう感覚は昔からありますね。子供の頃から本当に血沸き肉躍る感覚と、花火が上がっていくのを見た時のあの厳粛な気持ちになるっていう感じだったんですけども、震災以降、初年度はその時ちょうど車で走ってたんですけど、本当にみんなが同じ方向を見てるっていう意味でも、なんか象徴的な、すごく、うん、涙が出てくるような2011年の花火だったなって思います。「みなとまつり」は気仙沼の宝ものです。家族との思い出、友達との思い出だったり彼女との思い出だったり、いろんな気仙沼のみんなの思い出がつまってる、そして思い出を作っていく、そういうお祭りです。


『CONNEL COFFEE by Mother Port Coffee』

『気仙沼みなとまつり』

2016年8月4日

8月4日 陸前高田に移住した若者のいま4

引き続き、若者たちによる移住プロジェクトが進む岩手県・陸前高田市・広田町からお伝えします。

東日本大震災をきっかけに立ち上がった、関東の大学生を中心としたNPO法人・SET。若い世代の移住者を増やそうというこの団体の取り組みは、徐々に実を結び始めています。

お話を伺ったのは、岡田勝太さん 24歳。東京の大学で都市計画を学び、一時は大学を休学して活動に取り組み、大学卒業後の去年、陸前高田に移住。SETのメンバーとして活動を続けています。

◆町の人に言われた「行ってらっしゃい」
移住してきて2年目。移住決断をするのにそんなに大きなハードルが無かった。地元の人に大学の休学が終わる送別会の時に「行ってらっしゃい」と言ってもらって、ああそうだな、陸前高田に帰ってくるんだなと思って。そのあたりである程度決まっていたのかなというのは振り返ればありましたね。嬉しかったですね。東京でずっと暮らしていて出身も東京なので田舎が無くて、帰ってくる場所があってどんなことに挑戦しても受け入れてもらえるということを感じたので、そういう嬉しさはありましたね。良かったなと思うのは、「生きている」実感がたくさんあること。そして今を大切に生きると言うのはこの町の人たちに教わった。今を生きることが未来やその先に繋がる。東京の友だちは、3年後を見据えて今を犠牲にしているけど、ここで暮らしていると今この一瞬をどう素晴らしく生きられるかというのがあって、それが心地よくて、その積み重ねで人生は作られていくんだなというのを実感できるので僕は好きですね。次の4月に結婚する予定。今婚約していて、東京に彼女もいるので1年くらいしっかり準備しながら4月に移住して一緒に暮らしていくというのは決まっていますね。彼女は何度も広田には足を運んでいるんですが社会人になってから一度もないのでどうかな、というのは想いますが、一緒に暮らしていこうというのは決めてくれているのでありがたいなと思います。支えてもらっていると思いますね。


岡田さんはSETの中で、「Change Maker Study Program」を担当。大学生たちを陸前高田に招き、町の課題解決に取り組んでもらう滞在型のプログラムを企画・運営しています。

陸前高田に少しずつ増えていく、若い移住者。地元の人と繋がり、自分の居場所を見つけ、町のために働くことを選んだ彼らは、その先に何を見据えているのでしょうか。

◆一緒に進んでいける人たちがいる
野望というわけではないが、この町で暮らして楽しいなと思ってもらいたい。こうすることが当たり前になったら嬉しいと思っている。この町で暮らしている人たちが楽しそうだから来たい、って言ってくれる人が増えるのはいいなと、素敵だなと思いますね。地元の人たちもすごく良い町だと思っていて、来る人たちもいい町だねという気持ちがあるからこそ、それがしっかり伝わっていくことだったりとか、お互いで認識しあえるし、なりたいと思いますね。一緒に進んでいける、人生を歩んでいける人がこの町にはたくさんいるなと思いますね。


SETを立ち上げ、移住して、市議会議員としても活動する三井俊介さん。そして今日の岡田勝太さん。いずれも「いまを生きる」ことが大切だと語り、その積み重ねでしか、未来はないと話しています。あなたは彼らのような生き方をどう感じますか。

ぜひ若い学生で、これに共感した人はSETの活動、チェックしてみてはいかがでしょう。興味のある方はSETのウェブサイトをご覧ください。
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パーソナリティ 鈴村健一

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