2016年9月19日

9月19日 ツール・ド・東北2016 その1

今朝は、9月17日(土)・18日(日)に行われた、ツールド東北2016の模様をお届けします。

2013年に始まり、今回で4回目を数えるツールド東北。宮城県石巻〜気仙沼にまたがる三陸沿岸部を、自転車で巡りながら、 東日本大震災で被災した地域の「いま」を感じ、さらに東北の美味しいもの・雄大な自然をめいっぱい楽しむという復興支援イベントです。


※これまでの大会の様子

クロノス中西は今回、このイベントにアンバサダーとして3度めの参加。

※自転車セッティング中の中西。最先端のモデル!

2日とも、雨がぱらつく中での開催でしたが、それでも参加者は全国・海外からおよそ3800人!回数を重ね、参加したい!という方が増えているのを実感しました。

◆参加者それぞれの想い
・(東京から参加した男性)会社の支店がこっちにあって関係者もいるので昨日の夜から泊まりで(楽しみは?)休憩所の食べ物が楽しみ。
・(仙台の女性)はじめての参加です。地元というのもあり、美味しいものを食べながら楽しく走れるのでいいかなと。石巻に親戚がいて被害は身近だったのでそのへんもしっかり見ていきたいと思います。


「ファンライド」という、タイムを競わず、純粋にサイクリングを楽しむイベント。誰でも気軽に参加できます。なので、何年も連続で参加してる方も多く、評判を聞いて「今年こそ!」と初めて参加した方も大勢いました。

そして、中西哲生と同じく2年ぶりにアンバサダーとして参加したのが、気仙沼出身、女子陸上のパラリンピアン・谷真海選手(旧姓・佐藤)です。


◆2年ぶりの東北ライド!
中西:ツールド東北、やってきましたね。
谷:そうですね、もう2年ぶりですよね。
中西:どうですか、出産後初めてのレースですけど。
谷:東北に来る機会も、子どもを倦んでから無かったので、自分の目で見るすごく良い機会かなと思っています。
中西:4回目ということでかなり盛り上がってきていますよね。
谷:そうですね。抽選落ちした方もたくさんいてすごいなと思って、嬉しく思いますね。
中西:相変わらず坂道を登るのはきついと思いますが。
谷:そうなんですよ〜。あの辛さを思い出してきました(笑)
中西:大変でしたよね。
谷:苦しかったですね(笑)
中西:苦しかった〜(笑)
谷:だんだん言葉が無くなるんですよ。会話がなくなってきてただひたすら進むという。
中西:でも色んな方々と話しながら、声をかけられながら走ったのは良い経験になりましたよね。
谷:それとエイドステーションの地元の皆さんの暖かさに触れて、サンマのつみれ汁とかホタテとか、楽しみですよね明日は。
中西:じゃあ2人でしっかり手を合わせて。
谷:ゴールを目標に
中西:頑張っていきましょう!
谷:がんばりましょう!


谷選手は現役のトップアスリート。しかも出産後はトライアスロンに転向してトレーニングを重ねているということで、コメントにもどこか余裕がありました。

とにかくツールド東北は、リアス式海岸に沿った道路を走るので眺めが最高!その一方、上り坂が半端ないんです!! ということで中西哲生47才、沿道のみなさんの声援を力に、この長く厳しい上り坂に再び挑戦しました!


◆哲生、再びあの「坂道」へ!
おおーいっぱいいる〜! おはようございます、おはようございます・・・・。はあいっぱいいる。仮設の人たちが応援してくれている。うれしいっすね〜。おはようございます!ありがとうございます!ああいう人たちの声かけてもらえると嬉しいね。みんな自分たちがまだ大変なのに・・・来た〜最初の坂。やっぱり。はあはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ・・・。



ということで2年前と同じく、60キロのコースに挑戦した中西と谷真海選手。

石巻専修大学から、沿岸部・女川を目指し、女川から北上して雄勝、河北とぐるりと回って石巻専修大学に戻る60キロのコース。なんだ60キロかよ。と思うなかれ。その高低差はハンパじゃない。登りきったあとの下り坂の気持ちよさも半端じゃないのです。

そして、一生懸命 走っていると途中にはエイドステーションという地元のみなさんが、地元のグルメを振る舞ってくれるポイントが。これが楽しみなんですね〜。

この続きは、明日のこの時間にお伝えします。

2016年9月14日

9月14日 熊本阿蘇 草千里乗馬クラブ(3)

今朝も引き続き、熊本・阿蘇の観光名所「草千里乗馬クラブ」からのレポートをお届けします。

阿蘇の火口から3キロの場所にある草千里が浜。直径1キロ四方の広々とした草原では、馬が草を食み、乗馬も楽しめる阿蘇を代表する観光スポットとして親しまれてきました。

4月に起きた地震で、草千里に通じる道路は各所で崩れて通行止めとなり孤立。「草千里乗馬クラブ」も休業を余儀なくされていましたが、今週金曜、9月16日 草千里に通じる道の一つ、「阿蘇吉田線」の応急復旧工事が完了し、昼間の片側交互通行が可能となります。これに合わせて、草千里乗馬クラブも営業を再開する方針です。

人のにぎわいが戻るのを心待ちにしている「草千里乗馬クラブ」代表の末藤吉一さんに、あらためて「草千里」という場所について伺いました。

◆野焼きを40年ぶりに復活したばかりだった
草が千里くらい広がっているというイメージで名前付けられたんだと思いますけどね。ここは大昔の火口跡なんですよ。形が火口な感じがするでしょ?何百年も火山の活動がないんで、もう普通の原野みたいになるよね、草が生えてきて。いままで牛と馬でこの環境を維持してきたんです。食べて。昔はここ何百匹も牛とか放牧してたんです。基本的にここは山芝なんです。食べないと雑草がどーっと生えてきて。で牛が口蹄疫の関係で、飼い主が接触を避けたいんで、下の方にしか放牧しなくなったんです。なのでここに放牧してるのは馬だけなんです。うちの馬ぐらいの頭数では食いきらないというか食べる草の量が限られるでしょ?それで原野化してくるんです。ちゅうことで考えたのが、野焼きを復活しようと。40数年ぶりに去年したんです野焼きを。で今年はきれいやね〜って、新芽が生えてね、今年はいいぞおって言う時に地震でしょ。もうそっからまったくの手つかずだから、昔から見てると分かるけど昔のようなきれいさが無いというかね、雑草が無かったですよね昔は。ちょっと牛と馬が足りないよね今は。(来春も焼く?)去年は県が予算をつけてくれたけど、この地震でどうか・・・。申し入れはしてるんですよ。あれやらないときれいな風景は取り戻せないからと。ここは野焼きとかで世界農業遺産に何年か前に指定されて、そういった意味ではやっぱやらんといかんのではないかなって。たぶん2月ごろやると思います。冬じゃないと燃えないから1〜2月の冬場、春前に焼いて、新芽を出す。だいぶ報道陣が来ましたよ。これやっぱ春前の風物詩になるんじゃないの?いいPRになるんじゃいの?って話はしてるんですよ。なのでなるべくそういう行事は続けていきましょうって行政の方にはお願いしてるんですけどね。野焼きは続けていった方がいいと思うんです。


阿蘇の野焼きは、じつは何千年も前から、豊かな緑の草原を守るため人の手によって行われてきたもの。でも草千里は放牧されている牛や馬が草を食べてくれるので、その必要がありませんでした。それが口蹄疫の影響で牛を放牧しなくなったため、去年40年ぶりに野焼きを復活させたばかりだったんです。今年は真っ青な美しい草原になったのに、誰にも見せることが出来ず残念ですよね。ぜひ来年以降も草千里の観光の目玉として、野焼き続けていってほしいものです。

ここ数年、自然災害に度々見舞われている阿蘇地域。それでも末藤さんの想いは1つです。

◆同業者からの応援メッセージを支えに
もうここ4〜5年の間に、九州北部豪雨で4年前にここ阿蘇地域でも20人近くの人が亡くなって、そのくらい凄い雨だったんですよね。それで復旧に2年かかって、やっと通ったかなと思ったら今度、火山の噴火あったでしょ。もうあれで風評被害でね、いちばん稼ぎ時にバアーッといったから去年はもう売り上げ半分以下だったです。もう踏んだり蹴ったりでほんともう今度は何が有るだろって心配になりますよ。おかげさんでいろいろな人が支援してくださるっていうかね、電話もあるし、同じような業者の方も義捐金とか応援のメッセージとかいろいろなんかあったら助けてあげようとか、日本人のいいところかな、そういったつながりを強く感じましたね。まあ何かあったら今度は我々が助けてやらんないかんなって、まあそのためには元の生活に戻らないかんね早くって思いますよね。


今なお通行止めが続く阿蘇の登山道路のうち、阿蘇市側からの県道「阿蘇吉田線」が今週金曜から、片側通行で仮復旧します。それに合わせて「草千里乗馬クラブ」も営業を再開する方針です。秋の黄金色に染まる草原を馬が駆ける姿、もう間もなく見られます!

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パーソナリティ 鈴村健一

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