2017年5月2日
5月2日 南阿蘇村 地獄温泉の今(2)
今週は 熊本地震により大きな被害を受けた南阿蘇村から、200年の歴史ある温泉宿の「再起にかける想い」をお伝えしています。
![](/cms/thumbnails/10/108f83eeb94f32365ead2df72e81e1ec.jpg)
阿蘇五岳の一つ、鳥帽子岳に湧く地獄温泉。古くから湯治場として栄えてきた【清風荘】では、湯船の底から源泉が湧き出す露店風呂をはじめ3つの源泉を楽しむことができる人気の宿でした。しかし、昨年4月の地震で周囲の山が崩れ、道が閉ざされ帰宅困難なエリアに。また6月の豪雨で旅館に土石流が押し寄せ、今もほとんど手つかずのままです。
阿蘇山麓で200年を超す歴史をつなぐ「清風荘」。
2重の災害に、旅館の代表 河津誠さんは何を想うのでしょうか。
![](/cms/thumbnails/66/66b8e1f73e1e2c64a262e6ea4ddca159.jpg)
![](/cms/thumbnails/52/52f0dab992a2a04c2a19abdcb0b726a4.jpg)
![](/cms/thumbnails/73/731ea93d8d56a9d1da2d3fd3bb74a413.jpg)
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◆130年の本館と1つだけ残った温泉を復興のシンボルに
6月20日から21日未明の雨で旅館の東側を流れている川が溢れて土石流がきて、岩も木も全部混ざった状態だから家の半分、敷地の半分埋まってる状態ですね。でも不思議なものでものすごく気持ちが折れるようなことは、地震で全然営業できていないのでそこでゼロと思ってたので、僕らこの旅館兄弟3人でやってるんですけど3人で「ゼロに何掛けてもゼロだから」というとこで気持ちおさめました。2重にやられて気持ちが萎えるのが一番まずいので。まずは整理しようと、守るべきものと捨てていいものと。でこの130年の明治中期の建物と唯一残った温泉、これをシンボルに立ち直ろうと。地獄温泉には3つの泉源が離れた場所にあるんですね、一番西側の泉源は山の崩落で半分埋まった状態に。もう1か所、ちょっと離れたところにある泉源も埋まってます。もう1つだけある泉源が湯船もお湯もちゃんと沸いた状態で入れると。足元から沸く温泉なので、地面掘っただけに入る感じなので、それとこの130年の歴史が壊されなかったので、やり直そうという気持ちになったんです。
今日も雨ですけどこれが6月にものすごい雨が降るんですね。山の状況は去年の地震の時のままなので何の対策もされてないのでまた起こる可能性があるわけです、土石流が。僕は経営者なので悪い方へ考えてますけど、起きると考えると今あるこの大量の土砂をよそに移すお金をかけられない、置いとかないといけない、打つ手がなくなる。ピタっと時が止まったようになってますけど・・・。
![](/cms/thumbnails/49/49fa7aa6fc39f05f3a4e680e563b441b.jpg)
![](/cms/thumbnails/d9/d9950d9d3720360c0b5099cd00289e46.jpg)
![](/cms/thumbnails/d3/d360324ccd3876de064306ae3bbfe943.jpg)
◆唯一残った「すずめの湯」
いわゆる源泉に直接入るという。これが身体まで入って「ボコ」って音を聞きながら入ったらもう、めっちゃ気持ちいいです! この音と湯が沸く対流を感じながら入るお風呂です。
南阿蘇の山並みを見るとたくさんの土砂崩れの跡が見られ、これは熊本地震で地盤が緩み、そこに6月の豪雨で土砂が崩れ二次災害を引き起こしているのです。こうした土砂災害の危険性は、もう間もなくやってくる梅雨でまた高まるということ。
明日も、地獄温泉 再起にかける想いをお伝えします。
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阿蘇五岳の一つ、鳥帽子岳に湧く地獄温泉。古くから湯治場として栄えてきた【清風荘】では、湯船の底から源泉が湧き出す露店風呂をはじめ3つの源泉を楽しむことができる人気の宿でした。しかし、昨年4月の地震で周囲の山が崩れ、道が閉ざされ帰宅困難なエリアに。また6月の豪雨で旅館に土石流が押し寄せ、今もほとんど手つかずのままです。
阿蘇山麓で200年を超す歴史をつなぐ「清風荘」。
2重の災害に、旅館の代表 河津誠さんは何を想うのでしょうか。
![](/cms/thumbnails/66/66b8e1f73e1e2c64a262e6ea4ddca159.jpg)
![](/cms/thumbnails/52/52f0dab992a2a04c2a19abdcb0b726a4.jpg)
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◆130年の本館と1つだけ残った温泉を復興のシンボルに
6月20日から21日未明の雨で旅館の東側を流れている川が溢れて土石流がきて、岩も木も全部混ざった状態だから家の半分、敷地の半分埋まってる状態ですね。でも不思議なものでものすごく気持ちが折れるようなことは、地震で全然営業できていないのでそこでゼロと思ってたので、僕らこの旅館兄弟3人でやってるんですけど3人で「ゼロに何掛けてもゼロだから」というとこで気持ちおさめました。2重にやられて気持ちが萎えるのが一番まずいので。まずは整理しようと、守るべきものと捨てていいものと。でこの130年の明治中期の建物と唯一残った温泉、これをシンボルに立ち直ろうと。地獄温泉には3つの泉源が離れた場所にあるんですね、一番西側の泉源は山の崩落で半分埋まった状態に。もう1か所、ちょっと離れたところにある泉源も埋まってます。もう1つだけある泉源が湯船もお湯もちゃんと沸いた状態で入れると。足元から沸く温泉なので、地面掘っただけに入る感じなので、それとこの130年の歴史が壊されなかったので、やり直そうという気持ちになったんです。
今日も雨ですけどこれが6月にものすごい雨が降るんですね。山の状況は去年の地震の時のままなので何の対策もされてないのでまた起こる可能性があるわけです、土石流が。僕は経営者なので悪い方へ考えてますけど、起きると考えると今あるこの大量の土砂をよそに移すお金をかけられない、置いとかないといけない、打つ手がなくなる。ピタっと時が止まったようになってますけど・・・。
![](/cms/thumbnails/49/49fa7aa6fc39f05f3a4e680e563b441b.jpg)
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◆唯一残った「すずめの湯」
いわゆる源泉に直接入るという。これが身体まで入って「ボコ」って音を聞きながら入ったらもう、めっちゃ気持ちいいです! この音と湯が沸く対流を感じながら入るお風呂です。
南阿蘇の山並みを見るとたくさんの土砂崩れの跡が見られ、これは熊本地震で地盤が緩み、そこに6月の豪雨で土砂が崩れ二次災害を引き起こしているのです。こうした土砂災害の危険性は、もう間もなくやってくる梅雨でまた高まるということ。
明日も、地獄温泉 再起にかける想いをお伝えします。