2017年7月10日
7月10日 災害時のSNS・Twitter編1
今週は「災害時のSNSの使い方」を特集します。
多くの方が、SNSを普段から使っていますが、災害に見舞われたときの使い方をちゃんと把握していますか?
代表的なSNS、Twitter、Facebook、LINEは、それぞれ特長があり、役立つシーンもそれぞれ違うんです。ということで災害時のSNSの使い方。まず今日はTwitter編です。Twitterjapan メディア事業本部の谷本春樹さんに伺いました。
◆公的機関など信頼できるアカウントをフォロー
災害時に役立つ機能なんですが、Twitterとしては特別な機能は無いんですね。我々として呼びかけているのは、災害時を想定して「信頼できる情報を発信するアカウントをフォローしてください」ということ。例えば皆さんが住んでいる自治体のアカウント、警察、学校に行っている人なら学校のアカウントも最近は増えてきたので、そういうアカウントをフォローして頂くというのが重要かと思っています。例えば、自治体等などのアカウントには、認証マークという水色の本物を示すチェックマークをアカウントのところに付与して、このアカウントが本物であることを証明するということをやっています。
Twitterが役に立った事例としては、大きな災害であればあるほど自治体の職員も被災者になってしまうわけです。2年位前の事例なんですが、長野県の佐久市が大雪に見舞われた時に、市役所の職員も移動できない状況になってしまった。災害対応の第一段階は、現状認識だと思うんですが、状況がどうなっているか、どこに手をつけなければいけないのかがわからなかった。そこで佐久市の市長さんはTwitterを使って呼びかけたんですね。「付近の状況について写真付きで、〈#佐久市 道路〉(#佐久市 災害)などハッシュタグをつけて写真付きでツイートして下さい」と呼びかけたんです。
そして市民のみなさんが雪の状況について写真付きでツイートをしたわけです。この写真を見て市長は、幹線道路で車が通れない場所などを写真から判断できて、最終的に自衛隊の出動要請まで結びついたんですけれども、そうした市民と市が協働で災害対応を進めるということが、災害時のTwitterの大きな役割を果たすことができることのひとつだと思っています。災害時のハッシュタグの共有ができていると、本当に役に立つんじゃないかなと思っています。単純に「#地震」「#大雨」ではなく、「#(自分たちが住んでいる自治体の名前) + 大雨・大雪・災害」など。災害時にどういうハッシュタグをつけるのかは、まさに自治体が音頭をとって常日頃から呼びかけて頂きたいと思っています。
自治体によっては、すでに災害時のハッシュタグの使い方を市民参加の防災訓練で取り入れているところもあるそうです。例えば埼玉県和光市がそう。そして、災害情報を市民と行政が共有できると、市民は被災のリスクが減り、行政の負担も減ることになります。
ちなみにお馴染みのハッシュタグはそもそも、2007年のカリフォルニアの山火事という災害をきっかけにエンジニアが提案して生まれたのだそうです。さらに東日本大震災のあと日本語ハッシュタグも追加されています。災害を教訓にSNSは進化した。
明日も災害時のTwitterの活用法、お伝えします。
多くの方が、SNSを普段から使っていますが、災害に見舞われたときの使い方をちゃんと把握していますか?
代表的なSNS、Twitter、Facebook、LINEは、それぞれ特長があり、役立つシーンもそれぞれ違うんです。ということで災害時のSNSの使い方。まず今日はTwitter編です。Twitterjapan メディア事業本部の谷本春樹さんに伺いました。
◆公的機関など信頼できるアカウントをフォロー
災害時に役立つ機能なんですが、Twitterとしては特別な機能は無いんですね。我々として呼びかけているのは、災害時を想定して「信頼できる情報を発信するアカウントをフォローしてください」ということ。例えば皆さんが住んでいる自治体のアカウント、警察、学校に行っている人なら学校のアカウントも最近は増えてきたので、そういうアカウントをフォローして頂くというのが重要かと思っています。例えば、自治体等などのアカウントには、認証マークという水色の本物を示すチェックマークをアカウントのところに付与して、このアカウントが本物であることを証明するということをやっています。
Twitterが役に立った事例としては、大きな災害であればあるほど自治体の職員も被災者になってしまうわけです。2年位前の事例なんですが、長野県の佐久市が大雪に見舞われた時に、市役所の職員も移動できない状況になってしまった。災害対応の第一段階は、現状認識だと思うんですが、状況がどうなっているか、どこに手をつけなければいけないのかがわからなかった。そこで佐久市の市長さんはTwitterを使って呼びかけたんですね。「付近の状況について写真付きで、〈#佐久市 道路〉(#佐久市 災害)などハッシュタグをつけて写真付きでツイートして下さい」と呼びかけたんです。
そして市民のみなさんが雪の状況について写真付きでツイートをしたわけです。この写真を見て市長は、幹線道路で車が通れない場所などを写真から判断できて、最終的に自衛隊の出動要請まで結びついたんですけれども、そうした市民と市が協働で災害対応を進めるということが、災害時のTwitterの大きな役割を果たすことができることのひとつだと思っています。災害時のハッシュタグの共有ができていると、本当に役に立つんじゃないかなと思っています。単純に「#地震」「#大雨」ではなく、「#(自分たちが住んでいる自治体の名前) + 大雨・大雪・災害」など。災害時にどういうハッシュタグをつけるのかは、まさに自治体が音頭をとって常日頃から呼びかけて頂きたいと思っています。
自治体によっては、すでに災害時のハッシュタグの使い方を市民参加の防災訓練で取り入れているところもあるそうです。例えば埼玉県和光市がそう。そして、災害情報を市民と行政が共有できると、市民は被災のリスクが減り、行政の負担も減ることになります。
ちなみにお馴染みのハッシュタグはそもそも、2007年のカリフォルニアの山火事という災害をきっかけにエンジニアが提案して生まれたのだそうです。さらに東日本大震災のあと日本語ハッシュタグも追加されています。災害を教訓にSNSは進化した。
明日も災害時のTwitterの活用法、お伝えします。