2017年7月12日

7月12日 災害時のSNS・Facebook編1

今週は、「災害時のSNSの使い方」をお届けしています。

ここまでLINE、Twitterを紹介しましたが、今日はFacebookです。
国内2700万人、世界で19.4億人が利用する世界最大のSNSの一つです。Facebookの場合、安否確認だけでなく、まさにいま九州では支援の力が必要となっていますが、こうした「災害時の支援」で 大きな機能を発揮します。

Facebook japanコミュニケーションマネージャーの嶋田容子さんに伺いました。

◆Facebookの安否確認機能
災害時に役立つ機能として、Facebookには「災害時情報センター」というのがあります。これは大きく2つのことができます。1つ目が「安否を知らせる機能」。災害が起きた時・災害の影響下にいる人、その方を心配しているご家族やお友達とのコミニケーションが大事になると思っておりまして、災害時情報センターではまずご自身の無事をFacebook上でつながっている家族、友人に知らせることができます。逆に、災害の影響を受けている地域にいる人の安否も確認することができます。最近だとテロもそうなんですが、そういう事件が起きたときに提携している第三者機関がFacebookサイドに、事故や災害が発生をしていることを報告するんですね。事故や災害が起きている場合は、災害時情報センターというページができます。プロフィールの位置情報の通知をオンにしている人ですと、災害が起きている場所にその方がいるかどうかを判断します。そこにいると判断された場合は、Facebookから通知が届きます。普段Facebookから、誕生日のお知らせが届くように、「位置を報告しますか?」と確認がきます。これに対して「報告する」というボタンをポチっと押すだけでFacebook上でつながっている友達に自分の安否を知らせることができます。ただ、無事であることを報告したくない場合、その被災地の場所にいるということを言いたくない、私はここにいないんだけど?など関係ない時は「その場所にいません」というボタンを押すこともできます。通知の受け取り方も同様で、「お友達の誰々さんがご自身の無事を報告しています」と言う通知が届きます。そこを見るとどのような人が無事を報告していて、誰の無事が分かっていないのかという事までわかるようになっています。さらには、災害時情報センターのページでは、そこの地域にいる自分のお友達がリストになって出てきます。その方のうちまだ無事が報告されていない方でもこの方の無事を知りたいと言う場合はそのリクエストを送ることがページから可能です。またお友達の中でまだ無事が報告されていないけれども自分がその人が無事であることを別の手段で知っている場合、「この人は無事です」というボタンを押すことで、自分以外の人にもその方の無事を知らせることができます。


番組では同じくユーザー数の多いSNS「LINE」を特集しましたが、LINEにも「LINE災害連絡サービス」という、ほぼ同じ機能が追加されています。

ポイントとして、LINEもFacebookも、特に、特別な操作をする必要は無いということ。普段から使っている方は、災害時に自動的に、安否確認の通知が届く仕組みになっています。位置情報を普段からオンにしておくかどうかはご自身の判断です。

あしたは、Facebookを活用した「支援の呼びかけ方、支援の受け取り方」をお伝えします。

2017年7月11日

7月11日 災害時のSNS・Twitter編2

昨日に引き続き「災害時のSNSの使い方・Twitter編」です。

・行政や公的機関などの公式アカウントをフォローして情報を得られるようにしておくのが大切。
・ハッシュタグと写真付きツイートを使うことで、災害状況を市民が行政と共有できる。〜昨日は、この2つのポイントをご紹介しました。

そしてTwitterといえば、情報が爆発的に「拡散する」という特長がありますよね。この拡散力を利用して、不特定多数の人に「助けを呼ぶ」という使い方もあると言われます。しかしこれは慎重さが必要です。Twitterjapan メディア事業本部の谷本春樹さんの回答です。


◆救助要請ツイートは慎重に
災害が起こった場合、例えば自分が救助が必要な状況に陥った場合、まずは119番に連絡をしていただきたいと思います。ただ、何らかの事情でどうしてもツイートしかできない時に、ツイートをするということになりますが、ただし自分が助かったり、求めていたものが叶えられたなら、それは即座に削除することをやって頂きたいと思っています。元のツイートを消すと、リツイートされた先も消えるんですね。特に救助要請をツイートした方は、救助がされたり何か問題がある場合に、ツイートを消すことでリツイートされた先も全部消えるので、他のユーザのタイムラインが「すでに終わった情報」で埋もれてしまうことを防ぐ方法になるんじゃないかなと思います。それからツイッターユーザーは災害時に救助要請のツイートを見かけることがあるかもしれません。そうしたときに、むやみやたらに拡散するのではなく、一呼吸置いてもらって、本当にこの人は救助を求めているのかなと、アカウントを見るなどして確認してほしいというのがあります。一方で、これは有益な情報だなと思ったら、例えば自治体からの情報や、災害機関からのツイートがあったら、そうしたものは拡散してみんなに注意喚起をするということをやるのも大切だと思います。



実際、過去の災害では生き埋め状態の方がツイートで助けを呼び、助かった事例もありますが、こうした「助けを求めるツイート」は、リツイートし続けられ拡散が止まらない。これが混乱を招きかねない。ですから、「元のツイートを消す」必要があるということです。

さらに、ツイッターで助けを求める時、知っておきたい情報を教えていただきました。

◆ハッシュタグと位置情報を活用
救助要請でツイートをするときの工夫としては、まずハッシュタグをきちんと入れる。例えば「#〇〇市 災害」とか、防災訓練で使ったハッシュタグや、多くの人に目に触れるハッシュタグ使うというのも工夫のひとつだとおもいます。あとは、命が助かるのを最優先にして、緊急度に応じて「位置情報を入れる」のも重要かなと思っています。これによって災害時や災害後の対応で助かることがあると思っています。ツイッター上の位置情報を地図に落として、例えば、いま救助要請がされている場所、どこの避難所が物資が足りていなか、といった情報を地図上に集約して展開する色んなサービスがあります。そうしたサービスを使って人が助かったり、物資が足りないところに届くということも考えられますので、そういったことをするためにも必要に応じて位置情報をつけてツイートしてくださればよいのかなと思っています。


明日は、「災害時のSNS活用法・Facebook編」です。
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パーソナリティ 鈴村健一

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