2017年8月8日
8月8日 岩手県陸前高田市「アバッセたかた」(1)
今朝はこの春に開業した、岩手県陸前高田市の複合商業施設「アバッセたかた」についてお届けします。
今年4月27日に開業した「アバッセたかた」は、造成された新しい中心市街地のシンボルとなる複合商業施設。オープンモール4棟で構成、スーパーやドラッグストア、衣料品店などのほか、7月には「陸前高田市立図書館」も開館しました。「アバッセたかた」の「あばっせ」は、陸前高田の言葉で、「一緒に行きましょう」という意味だそう。
そんな「アバッセタカタ専門店街」理事長の伊東孝さんにお話しを伺いました。
◆震災前も商店街だった場所に、賑わいを戻す
今までそういう皆さんが集まれる場所というのが震災後なかったんですけど、このアバッセが出来てですね、皆さん久しぶりに会った方だったり、出会いの場っていうのか、そういうのをオープンして私も感じております。そういうのを見るとすごく“やってよかったな、嬉しいな”と思いますし、これがお盆だったりお正月に皆さん帰省した時に再会を喜び合うとか、そういうお買い物をするだけでなくそういう場になってるなという感じがします。震災前はいま建っているところ、陸前高田の中心市街地の大町通り商店街というところでした。このアバッセを中心に新しいまた賑わいを作っていこうということでいまやっております。
これまでになかった“皆が集える場所”の完成。これは陸前高田の皆さんも嬉しかったはず。伊東さんももともとは市内で書店を営んでいた方。もちろん「アバッセたかた」にもお店を出店しています。
長くかかったかさ上げ工事から、ようやく完成した街の核となる商業施設。ここまでの月日と、「アバッセたかた」周辺の現状についても伺いました。
◆街づくりはこれから
この陸前高田の場合はもともとあった市街地が全滅してしまったような感じだったので、そこの上に10メートルから12、3メートルかさ上げしたところに新しい中心市街地を作るということでスタートしていますので、やはりこの6年というのは、それくらいの年数はかかってくるのかなという思いがあります。ただやはりここに来るまで新しい中心市街地をどうしようか?とかっていうことでいろんな計画を立てながらやってきてましたので、6年というのもあっという間に経過したなという感じの方が強いですかね。まだまだ何もないところにアバッセがオープンしてますので、それと周りの道路がまだ本当の道路が出来てないということもあって非常に来づらい場所にはなってるんですけど、図書館がオープンしたり、そういったお店が7月8月9月にどんどんオープンしてきますので、そうすることによっていろんな方もここに集まりやすくなってくるのかなと思っております。
そんな陸前高田では、夏の風物詩、気仙町の「けんか七夕まつり」と、高田町の「うごく七夕まつり」がきのう7日月曜日に開催されました。一時は存続も危ぶまれた陸前高田の名物ですが、町の皆さんの協力によって続けられ、とくに「うごく七夕まつり」は、新市街地「アバッセたかた」を会場に開催されました。
◆動く七夕への思い
むかしはこの中心市街地もですね、かなり賑わいのあった中心市街地でしたけど、どんどん車社会になって郊外型のショッピングセンターとかいろんなお店が出来て、中心市街地も正直ちょっと寂しくなってきてた街ではありました。どんどん商店街はさびれていきましたけど、やはり昔からあそこで生活しながら商売をしながらという方々が多かったので、そういう横のつながりとか町内会のつながりというのはものすごく強いのがありましたし、七夕まつりになりますと町内が一丸となってお祭りをしていくというのがありましたので、震災後もそういうお祭りが継続してやっておりますけど、やはりどうしても震災前の、みんなで一緒にやってた時の思いが、こう思い出されてくるので、皆さん、涙を浮かべながら、今年も七夕やってるんだよ、というのを亡くなった方に伝えるような思いで、七夕を見てるんじゃないかと思っております。
中心市街地のほとんどが津波で流された陸前高田市。復興に時間がかかっている分、人口流出が大きな課題になっています。ただし、若い世代のUターン、Iターンは他の地域と比べて多く、子育て世代が増加しているという現象も起きているようです。
「アバッセ高田」
今年4月27日に開業した「アバッセたかた」は、造成された新しい中心市街地のシンボルとなる複合商業施設。オープンモール4棟で構成、スーパーやドラッグストア、衣料品店などのほか、7月には「陸前高田市立図書館」も開館しました。「アバッセたかた」の「あばっせ」は、陸前高田の言葉で、「一緒に行きましょう」という意味だそう。
そんな「アバッセタカタ専門店街」理事長の伊東孝さんにお話しを伺いました。
◆震災前も商店街だった場所に、賑わいを戻す
今までそういう皆さんが集まれる場所というのが震災後なかったんですけど、このアバッセが出来てですね、皆さん久しぶりに会った方だったり、出会いの場っていうのか、そういうのをオープンして私も感じております。そういうのを見るとすごく“やってよかったな、嬉しいな”と思いますし、これがお盆だったりお正月に皆さん帰省した時に再会を喜び合うとか、そういうお買い物をするだけでなくそういう場になってるなという感じがします。震災前はいま建っているところ、陸前高田の中心市街地の大町通り商店街というところでした。このアバッセを中心に新しいまた賑わいを作っていこうということでいまやっております。
これまでになかった“皆が集える場所”の完成。これは陸前高田の皆さんも嬉しかったはず。伊東さんももともとは市内で書店を営んでいた方。もちろん「アバッセたかた」にもお店を出店しています。
長くかかったかさ上げ工事から、ようやく完成した街の核となる商業施設。ここまでの月日と、「アバッセたかた」周辺の現状についても伺いました。
◆街づくりはこれから
この陸前高田の場合はもともとあった市街地が全滅してしまったような感じだったので、そこの上に10メートルから12、3メートルかさ上げしたところに新しい中心市街地を作るということでスタートしていますので、やはりこの6年というのは、それくらいの年数はかかってくるのかなという思いがあります。ただやはりここに来るまで新しい中心市街地をどうしようか?とかっていうことでいろんな計画を立てながらやってきてましたので、6年というのもあっという間に経過したなという感じの方が強いですかね。まだまだ何もないところにアバッセがオープンしてますので、それと周りの道路がまだ本当の道路が出来てないということもあって非常に来づらい場所にはなってるんですけど、図書館がオープンしたり、そういったお店が7月8月9月にどんどんオープンしてきますので、そうすることによっていろんな方もここに集まりやすくなってくるのかなと思っております。
そんな陸前高田では、夏の風物詩、気仙町の「けんか七夕まつり」と、高田町の「うごく七夕まつり」がきのう7日月曜日に開催されました。一時は存続も危ぶまれた陸前高田の名物ですが、町の皆さんの協力によって続けられ、とくに「うごく七夕まつり」は、新市街地「アバッセたかた」を会場に開催されました。
◆動く七夕への思い
むかしはこの中心市街地もですね、かなり賑わいのあった中心市街地でしたけど、どんどん車社会になって郊外型のショッピングセンターとかいろんなお店が出来て、中心市街地も正直ちょっと寂しくなってきてた街ではありました。どんどん商店街はさびれていきましたけど、やはり昔からあそこで生活しながら商売をしながらという方々が多かったので、そういう横のつながりとか町内会のつながりというのはものすごく強いのがありましたし、七夕まつりになりますと町内が一丸となってお祭りをしていくというのがありましたので、震災後もそういうお祭りが継続してやっておりますけど、やはりどうしても震災前の、みんなで一緒にやってた時の思いが、こう思い出されてくるので、皆さん、涙を浮かべながら、今年も七夕やってるんだよ、というのを亡くなった方に伝えるような思いで、七夕を見てるんじゃないかと思っております。
中心市街地のほとんどが津波で流された陸前高田市。復興に時間がかかっている分、人口流出が大きな課題になっています。ただし、若い世代のUターン、Iターンは他の地域と比べて多く、子育て世代が増加しているという現象も起きているようです。
「アバッセ高田」