2017年8月22日

8月22日 復興グルメシリーズ〜北三陸編「小袖屋の『海女の磯汁』」

今週1週間は、復興グルメシリーズ〜北三陸編!
火曜日のプレゼント、『海女の磯汁』
当選者は以下の3名さまです。

「厚木の摩耶」さん
「みわ」さん
「冬生まれのなっちゃん」さん


以上3名様、おめでとうございます♪

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今週は東北各地で見つけた“美味しいもの”をご紹介する「復興グルメシリーズ〜北三陸編」!もちろん紹介するだけじゃなくてプレゼントも有ります!
今日は、あまちゃんの町・久慈市から『海女の磯汁』をご紹介します。

久慈市は東日本大震災による津波で大きな被害を受けましたが、去年夏にも台風10号の影響で川の水が溢れ、市街地まで浸水するなど大きな被害を受けました。ちょうどあれから1年が経過しますが、街は現在もとの日常が戻ってきているといいます。

◆台風10号の爪痕
そうですね戻りましたね。ホテルもロビーは完全に水に浸かってしまったんですけれどもだいぶ回復して旅館ももう開業してます。あとお土産センターも復帰しましたね。だから後爪は街なかはほとんど見えなくなりましたね。ただやはり上流の方へ行くと流木が引っかかったままとか家が壊れたままとか、そういう所は見かけますけど、街なかはもうほとんど傷跡見えなくなりましたね。


お話しは、久慈市で「海女の磯汁」を作っている会社、小袖屋の武井大光さん。当時は久慈川と長内川が氾濫して広い範囲が浸水しましたが、いまは市街地に関しては平穏を取り戻しているとのこと。去年は中止になってしまった久慈市最大のお祭り「久慈秋まつり」も、今年は9月15日から3日間行なわれる予定になっています。

「小袖屋」は青森や岩手の名物であるいちご煮(ウニとアワビを使った潮汁のこと)の缶詰で有名な、久慈を代表する企業の一つですが、2011年3月11日の津波で工場が壊滅的な被害を受け、一時は閉鎖も覚悟したんだそうです。

◆もう久慈ではやれない
3月11日は津波と地震に襲われたんですけれども、いち早く従業員を高台へ送迎バスですぐ運んだんですよね。というのは工場から町へ逃げる道路ってのは狭いので一気に皆さんが集中すると渋滞になります。それは前もって理解していたので、すぐに社長が送迎バスで避難しろという事で避難させて、人的被害は全くありませんでした。常々避難経路は確保というか、こうしなきゃいけないという意識は持っていました。やっぱりむかしチリ地震もありましたから、そういう被害をしってはいるので。でも工場が悲惨な状態、機械も全てパーでした。で、もう久慈ではやれない、やっぱり従業員を解雇せざるを得なかったんですね。でもう取り壊しをしてたんですね。バックホーが屋根をグサッと刺した時に、社長がストップをかけて、やはりやるもう一回やる!ということで再建しようと決意したんですね。そこでもう一回もとの従業員たちを集めたんですけど、まあ建物も半分従業員も半分ぐらいでようやくスタートできるようになって、いま80名ぐらいで営業できるようにまでなりました。


当時、工場はむきだしの鉄骨くらいしか残っていなかったそうなんですが、解体を決めて、重機が入って取り壊しが始まったとたんに「ちょっと待った!」をかけた社長。それから翌年には規模を縮小して操業を始めたんだそうですが、元の通りに商品は作れないから、試行錯誤しながらいろんな商品を作ったんだそうです。中には失敗作も数々。その中から、ついに看板商品である「海女の磯汁」が生まれました。

◆海女の磯汁
小袖屋の看板商品は「海女の磯汁」です。いちご煮をベースにして、久慈で作れるものはなんだ?くじで採れるものはなんだと探したら、ホタテがある、つぶ(貝)がある、ウニがある、じゃあ三つ合わせていちご煮と同じような缶詰ができるんじゃないか?で久慈工場にじつは北限の海女さん、現役の海女さんが3人ぐらい働いてもらってたんで、じゃ海女さんをPRしながら久慈の代表の一つを作っていこうということで、「海女の磯汁」っていう名前を付けたんですね。いちごによりも実は美味しいと自負しております。やっぱコクがありますし、磯の香りがします。何より具が多いです。炊き込みご飯もいいんですけれども茶碗蒸し作っていただけると料亭の味に近い、そんな茶碗蒸しが出来ます。たかが缶詰でもされど缶詰です。ちょっとお値段見て驚くかもしれません1缶だいたい1360円の「海女の磯汁」です。え?1000円以上もするのってびっくりされるかもしれませんけれども、中に使っている具材がウニだ、ツブだ、ホタテだという高級食材ばっかりが入っております。しかもスープが命のお吸い物ですので、これをぜひ堪能していただければなと思います。


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LOVE&HOPE「復興グルメシリーズ〜北三陸編」、
今朝は小袖屋の「海女の磯汁」2缶に、「いちご煮」1缶もお付けした3缶セットを3名様にプレゼントします!


ご希望の方は、『LOVE&HOPE』のブログのメッセージフォームから、『小袖屋の缶詰希望』と書いてご応募ください。
本日いっぱい受け付けます!(当選者はブログで発表します。)


久慈の小袖屋 オフィシャルサイトはコチラ

『LOVE&HOPE』「復興グルメシリーズ〜北三陸編」、明日は野田村から、外洋で育てたプリップリの「荒海ホタテ」をご紹介します。

2017年8月21日

8月21日 復興グルメシリーズ〜北三陸編「洋野町の粒ウニ」

今週は東北各地で見つけた“美味しいもの”をご紹介する「復興グルメシリーズ〜北三陸編」!もちろん紹介するだけじゃなくてプレゼントも有ります!

初日の今日は、本州最大のウニの産地・岩手県、中でもスペシャルに美味しいと言われる洋野町の『うに』です。洋野町は岩手と青森の県境に位置する、岩手県の最北の町。東日本大震災では10メートルを超える津波が押し寄せましたが、住民の避難対応がよかったことと、高さ12メートルの防潮堤があったことで三陸沿岸の市町村では唯一、人的被害がゼロだった町です。ただし基幹産業の漁業は壊滅的な被害を受けました。

◆県栽培漁業協会 震災からの再開
ここの施設よりも町の方向に防潮堤がございまして防潮堤で津波が止まったので町の方は浸水はしなかったんですけれどもここってすぐ海の目の前ですので、もう全滅です。瓦礫の山でしたね。そこで地元の種市高校の生徒さんとか漁師さんたちが再開目指して手伝いに来てくれまして、漁業者漁師さんに言われたのは、ここ広野町は海の町だと。ウニの放流なくして継続的なウニ漁はできない、ぜひ早く再開してくれと皆さんから訴えられました。ウニというのは9月10月が産卵期です。その産卵期までに仮復旧させないと、また1年遅れるわけです。何が何でも卵を採りたい。そのためには秋9月までに一部復旧させなければ間に合いませんよという事でもう一生懸命復旧作業したわけです。おかげさまで間に合って震災の半年後に一部復旧して卵を採って種苗生産してウニを育て始めました。でそのウニを震災1年2ヶ月後の5月、放流したということになります。その時はみんな喜びましたね。まさかあの震災の翌年にウニを放流できるとは思わなかったなと、こういう感じでしたね。


お話しは岩手県栽培漁業協会・種市事業所所長の箱石和廣さん。震災による津波で漁業施設のすべてが壊滅しましたが、わずか半年後に一部復旧してウニの卵を採り、翌年には生まれたウニの子どもを放流した、ということでした。その後徐々に港の施設も整備され、2014年には客船をイメージした外観の「ひろの水産会館UNIQUE(ウニーク)」もオープンしました。水産物直売所や研修会議室、食堂や展望ホールもある、町の復興のシンボルです。

どこまでもウニ押しな洋野町。港にはずらりとウニの生け簀が並んでいます。

◆天然の生け簀である「増殖溝」がある
ここでは受精ふ化させてから約一年間育てて海に放流します。それを3〜4年後くらいに漁師さんが素潜りで漁獲をするシステムになってます。で、洋野町のウニの美味しい秘密は、遠浅の平らな岩盤がありまして、そこに増殖溝と呼ばれる溝を掘ってあるんです。水路みたいな。そこに秋に移殖といいまして来年(翌年)採るウニを入れておくわけです。そこは浅くて海水の流れもあって、日当たりもいいもんですからひじょうに昆布の生えが良い。その昆布をたくさん食べて美味しいウニに育つわけです。なのでただ海に居るウニを採っているだけじゃなくて手間をかけている分、美味しんです。すごく身入りのいいやつは、パカッと開けた時に、ぜんぶがウニの身で殻が見えません。ふつうウニには5つ身が入っているんですけど、殻が身の隙間から見えるのが当たり前なんですワタを取った時。それがぜんぶ身になってる、真っ黄色でもうほっこりしてすんごく甘くて美味しいですよ。


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LOVE&HOPE「復興グルメシリーズ〜北三陸編」、
今朝は牛乳瓶にウニ3本分がギュッと詰まった塩ウニ、「洋野町の粒ウニ」を3名様にプレゼント!

ご希望の方は、『LOVE&HOPE』のブログのメッセージフォームから、『洋野町の粒うに希望』と書いて、お申し込みください。
本日いっぱい受け付けます!(当選者はブログで発表します。)

『LOVE&HOPE』「復興グルメシリーズ〜北三陸編」、明日は久慈市の「海女の磯汁」をご紹介します。
もちろんプレゼントも有りますので、明日もお聴き逃しなくう!

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パーソナリティ 鈴村健一

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