2017年9月25日

9月25日 福島県楢葉町 鮭が遡上する木戸川(1)

今朝は福島県楢葉町から、木戸川の鮭の現状についてお伝えします。

町の面積のほとんどが、福島第一原発から20キロ圏内の楢葉町では、2014年に除染実施計画に基づく除染が完了。おととし2015年の秋に避難指示が解除となって住民の帰還が始まりましたが、震災前の町の人口約8000人のうち、今年8月末までに帰還した人の数は1019世帯1906人。4分の1に満たない数となっています。

今なお復興途上にある楢葉町ですが、町を流れる木戸川は全国有数の“鮭が遡上する川”として知られ、町民にとって自慢の場所でもありました。
間もなく鮭の遡上の季節を迎える木戸川について、木戸川漁協 鮭 ふ化 場長の鈴木謙太郎さんにお話しを伺いました。

◆鮭、産卵までの物語に感動する
震災前は本州でも有数な遡上数で、過去には本州でいちばん遡上が多い河川にもなりました。遡上してきた鮭を網で捕獲して、生かしたまま鮭の孵化場に運んで人工授精させて、それを木戸川に次の年の春に放流し、その放流した稚魚が早いのは1週間くらいで出て、その時に自分の河川の「匂い」を覚えて、海へ旅立ってオホーツクからベーリング海へ回遊して、成長して産卵できる身体になったら4〜5年後でようやく産卵のために自分の川の「匂い」を覚えて戻ってくると言われています。魚の中でもそうやって自分の川に戻ってくるっていう「物語」があるので、そういう意味では戻ってきたときの感動というのはあんのかな〜なんてふうには思ってますね。


震災前、木戸川では年間7万匹から10万匹のサケを捕獲、1200万匹から1500万匹の稚魚を放流していましたが2011年、震災による津波と福島第一原発の爆発事故の影響で、一切の事業休止を余儀なくされました。

◆鮭の孵化事業から始めよう
津波と地震の影響もかなりあって、それに追い打ちをかけるように原発事故があって、楢葉町にも立ち入りが出来なくなったのでそこで4年間、鮭の孵化事業も出来なくなって、やはり稚魚の放流を行わないと鮭の遡上が途絶えてしまうという、今までかつてないことだったので不安もあったり。楢葉町と言ったら「鮭」だと思うんです。当たり前のように木戸川の鮭を町民の方も食べてくれたり、当たり前のことが出来なくなったということは、僕もそうですし町民の方もかなりガッカリしてると聞いてますし、そういった中で何がなんでも鮭の孵化事業から始めようという目標を立ててきましたね。


津波と地震で「川」も「ふ化場」も被災したものの、原発事故の影響で避難指示となって以来4年間、ほぼ何も手を付けられなかったそうです。しかし鈴木さんによると“避難指示が出ている間も鮭たちは故郷の川に帰ってきて、産卵をしていた”ということ。

明日も、木戸川漁協 鮭 ふ化 場長の鈴木謙太郎さんのお話しお届けします。

2017年9月22日

9月22日 おながわ秋刀魚収穫祭2017

今朝は記録的な不漁で東北各地の「さんま祭り」が相次いで中止や延期に追い込まれる中、今週末、予定通り開催されることが決まった『おながわ秋刀魚収穫祭』についてお伝えします!

番組おかかえ女川女川広報大使!高政の高橋正樹さんにお話し伺います。

この収獲祭。さんまの町として知られる女川町が毎年この時季行っていて去年は4万人以上が訪れた、まちをあげての一大イベント。
今年は20回目の節目の年だったのですが、秋刀魚が女川港に初水揚げされたのは20日。例年より15日遅く、震災後最も遅い初水揚げとなりました。20日以降今週末24日までに次の水揚げされる目途が現時点で立っていないのが現状のようです。

しかし、収穫祭では「サンマの炭火焼きは昨年の倍となる1万匹を無料提供!」「サンマのすり身汁も5000食を無料でどうぞ!」「サンマ詰め放題もあるよ!」と大盤振る舞い!大丈夫なのでしょうか?

『おながわ秋刀魚収穫祭』は、あさって、9月24日(日)朝9時からスタートです。
女川の旬を楽しみにぜひ女川へ出かけてみてはいかがでしょうか?
当日車で向かう方は大変込み合うそうですので、電車がおススメ。
詳しくは公式サイトをご覧ください!


お土産に高政のかまぼこいただきました〜!右は現地でしか味わえない激レア「おながわEgg」
宮城県女川町のかまぼこ屋【蒲鉾本舗 高政】
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パーソナリティ 鈴村健一

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