2017年10月9日

10月9日 三陸けせん希望ストリート2017


今朝は、一昨日〜今日までの3日間、都内の「有楽町駅前広場」で行われている「いわて・三陸けせん 希望ストリート2017」の模様をお伝えします。岩手県の三陸・気仙地方の食材を、生産者自らが販売する即売会、連日盛り上がっています!

主催する大船渡商工会議所 会頭、齋藤俊明さんに伺いました。

◆商店の再開はまだ33%
震災前は170店舗ぐらいありました。新しく57店舗が本設のお店を開設しました。震災前の33%。
震災前の業績に戻らないところも結構ございまして、これは震災の復旧復興の間に得意先やお客様を失ってしまった。そういった中で流動・交流人口を増やしながら、またこのように首都圏で大船渡市、陸前高田市、住田町の商品を紹介し、知って頂いて今後ともお買い上げいただくように懸命にがんばっていかなきゃなと思っています。


齋藤さんは岩手の銘菓でおなじみ「かもめの玉子」のさいとう製菓 会長でもいらっしゃいます。さいとう製菓も津波で本社や工場、5店舗が流失。それでも震災後1か月で「かもめの玉子」の製造を再開。その年に被災した店舗、全てを再開させたのは同じく被災した地元の方を勇気づけたのではないでしょうか。

そんなこの地方の特産品を首都圏で紹介し、販路を広げたいと始まったのがこの「三陸けせん希望ストリート」。毎年開催して今年で6回目を迎えます。
今日が最終日です!その魅力を伺いました。


◆早いもの勝ちの商品、東京限定商品など!
恋し浜という、男と女の関係の「恋し浜」のホタテが非常に肉厚で大きくて、焼いたやつが食べられます。本当は刺身が一番美味しいね。海のものはやっぱり生が一番!とくに真水で洗わないで海水で洗ったやつが本当に美味しいな。幸せを感じます!(それを食べるには行かないと?)そうだね現地に行っていただいて。アワビもこの世にこんな美味しいものあったのかと。アワビのステーキはバターで焼いたやつ。生は非常に硬いですので、このようにステーキにすると食べやすくてアワビの本当の味が出るかなと。早いもの勝ち。あとはうち(さいとう製菓)の商品ですけど、大船渡では売ってないブドウ味のかもめの玉子。東京の人たちにブドウ味を楽しんでもらいたい。東京限定です。それだけ気を使っています。あとはお酒で「雪っこ」という昔で言うどぶろくですね。絞らないやつ。3日前に蔵出しした人気商品です。


◆来場者の声「うんめ〜〜〜」
焼きホタテと日本酒買って、そのまま飲んじゃってます(笑)。アワビも美味しかった。肝が最高でしたね。(どちらから?)東京です。毎年ボランティアに行ってるんです東北に。なのでこういうイベントがある時は絶対に行ってお金を落とさなきゃって。それでまたボランティアに行こうという活力をいただいていますね。最高でございますよ!

【三陸けせん希望ストリート2017】
今日はこの後10時〜夕方5時まで。会場内では、震災の「語り部」の方が復興の現状と課題を皆さんにお伝えします。

詳しくはコチラから。

2017年10月6日

10月6日 岩手県大船渡市「Three Peaks Winery」(3)

今朝は引き続き、岩手県大船渡市に「スリーピークスワイナリー」を立ち上げた及川武宏さんのお話しです。

東北沿岸部に、ワインツーリズムの文化を根づかせたいと、及川さんは震災後、東京での仕事を辞め買ったばかりの家も引き払って、ふるさとの大船渡に帰郷。大船渡でブドウを、陸前高田でリンゴを育てながら委託生産のような形で、これまでワインやシードルづくりをしてきました。シードルは陸前高田の畑を借りて、ワインはこれまで奥さんの実家がある甲州のブドウを使っていましたが、収穫するまで3年はかかるというブドウも今年がその3年目でようやく大船渡産ブドウの本格的な収穫もスタート。そして今年春に完成した大船渡市の新しい中心市街地、「キャッセン大船渡」の中に工場を建設中。いよいよ及川さんの描いた夢、始動の時を迎えます。大船渡産のブドウを使ったワインの完成も楽しみなんですけど、陸前高田の「米崎リンゴ」を使ったシードルもじつはかなりおススメなんだそうです。

◆食事と一緒に楽しめるシードル
シードルは隣の陸前高田市がリンゴの産地であり、県内でもいちばん古い130年くらいの歴史があるリンゴの地域なんですけど、そういったところのリンゴの新しい出口を作るというか新しい商品を作る部分でシードルをいままで作ってきたんですけど、日本で飲まれてるシードルって比較的甘いものが多いかなという感じがして、どうしても食事と共にっていうようなイメージではないような気がしてましたし、ぼく自身、辛口がすごく好きなので、シードルも思い切って辛口に寄せてみまして、そうすると、ワインで言ったらスパークリングワインみたいな感じで、食事と共に飲んで頂けるような味に、いま徐々に出来てきてるかなと。なので工場が出来て自分で醸造する時も辛口のきりっとしたシードルを作っていきたいなと思ってますね。


いつか東北沿岸部に、ワインツーリズムの文化を根づかせたい・・・という及川さんの夢、これからへの思い、あらためて伺いました。

◆ワインアカデミーへの夢
県内でもワインアカデミーというワインを作りたい、ワインを勉強したい方々の小さなスクールみたいなのが出来たり、岩手県はかなりワインが盛り上がっていく地域でもありますし、沿岸部で言いますと北の方では野田村であったり釜石ですとか、私の大船渡や陸前高田ですとか、ワイナリーとかワインをやりたい方がかなり増えてきていますので、そういった横のつながりをこれからも密にしていって、観光客の皆さんだったり、再来年には釜石のラグビーW杯もありますので、そういったところを一つの目標として、観光客を誘致できるような、そしてそれだけではなく、もともと僕が描いていたスペインのリアス海岸との連携ですとか、そういったところまで具体的に進めていければいいなと思ってます。


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今朝はスリーピークスワイナリーの海の幸にも合うドライなシードルを3名さまにプレゼントします。ご希望の方は、『LOVE & HOPE』ブログのメッセージフォームから「スリーピークスワイナリーのシードル希望」と書き添えてご応募ください♪

いま「キャッセン大船渡」の中に、工場を建設中の「スリーピークスワイナリー」。初めて商品化される大船渡産ブドウのワインは、もう少し時間がかかりますが、今日ご紹介したシードルをはじめ、「スリーピークスワイナリー」の商品、オフィシャルホームページで購入することも出来ます。
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パーソナリティ 鈴村健一

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