2020年1月8日

丸森町の観光スポット「蔵の郷土館 齋理屋敷」

今週は、昨年10月の台風19号で大きな被害にあった、宮城県丸森町のレポートです。

丸森町の観光スポット、『蔵の郷土館 齋理屋敷(さいりやしき)』。七代にわたって繁栄した豪商である齋藤家の屋敷を改装した博物館で、広い敷地内には居宅1棟と蔵6棟、石造りの浴室などが立ち並んでいます。

お話は、齋理屋敷 館長の佐藤さんです。

◆養蚕で栄えた斉理家
(金屛風、お正月の展示、目の前に火鉢がある大きな和室。ここは普段から公開しているのですか?)
公開しています。全体で2000坪。入り口から奥まで120mある。創業が220年前。江戸末期からシルク産業が発達してシルクがアメリカに輸出されて、明治にはとてつもなく屋敷が大きくなったんです。昭和60年に最後の旦那さんが子どももいなくて、最後の貢献としてここを町に寄贈したいと7つの土蔵に貴重品を置いたまま町に置いていって。開ければこういう貴重品がいっぱい。今はお正月の道具を飾って、年間2万人ぐらい来ています。一番人気なのはお雛祭り。江戸時代中期のお雛様を150点くらい飾ります。じつは東日本大震災の際にお雛様だけ残ったという人がたくさんいて、どうしても捨てられないからということで、たくさんもらったんです。それを街中やこの蔵に全部飾るのでとてもにぎわいます。俺はここで餅焼いて「ほれ、餅くわれぇ」なんて言ってご馳走しています。


齋理屋敷では「シルク和紙や紙漉き体験」も定期的に行われています。
お話にあった特別展示の「雛まつり」は、2月〜3月開催。
詳しくはコチラから。

LOVE&HOPE、明日は丸森の美味しいものを紹介します。

2020年1月7日

宮城県丸森町「阿武隈ライン 舟下り」

今週は昨年10月の台風19号で大きな被害にあった、宮城県丸森町のレポートです。
昨日は今も続くボランティア活動についてお伝えしましたが、一方観光業はおおむね営業を再開してお客さんを待っています。
その中の1つ。なんと1964年、第一回目の東京オリンピックの年にスタートして以来55年間運航を続けている「阿武隈ライン 舟下り」があります。
“山に囲まれた阿武隈川を、1時間かけて舟でゆったりと下る” その魅力と台風19号の被害について、船頭 瀧野さんに伺いました。

◆阿武隈ライン舟下り「こたつ舟」
台風19号が来た10月12日は、通常水位だと海抜14mですが、今回は24mまで上がったので10mぐらい水位が上がりました。お陰様で舟自体は被害はなかったけど町の中では亡くなられた方もいますし、未だに避難所生活している方もいる中で、運転を再開してもいいのか心配したところもあったのですが、少しでも前向きに、この舟から元気だということを見ていただきたくて運行を再開しました。
12月からは「こたつ舟」で温かい鍋を食べながら。そしてこれから寒くなって雪もどんどん降ってくると、舟から見る雪景色という、この阿武隈川ならではの風景も楽しんでもらえればと思います。

◆舟下りの風景
阿武隈急行線の緑の鉄橋が見えてきて、その下をくぐってまだまだ上流へ行きます。すごく穏やかな川で、川幅も広くて水もきれい、そんな川を見ながらお鍋も食べて船頭さんの説明も聞きながら贅沢な時間ですね。左右を見てみると木にゴミが引っかかっていたり土砂崩れがあったり電柱が倒れていたり、台風の被害の大きさがわかる。でも皆さん、ニコニコと鍋を食べています。鍋も美味しいしな〜


「こたつ舟」は3月まで。お鍋は「寄せ鍋」と「キムチ鍋」が選べます。
船頭さんの「丸森音頭」を聞くのも、この舟下りの楽しみの1つです!

「阿武隈ライン舟下り」の情報は、コチラから。

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パーソナリティ 鈴村健一

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