2017年10月30日

10月30日 ニュージーランド出身の女性、アンジェラさん

今朝は、YouTubeを通じて日本の姿を海外に発信しているニュージーランド出身の女性、アンジェラさんについてご紹介します。

アンジェラさんは現在、日本の名所や様々な文化を発信するYouTubeのチャンネル「internationally ME」を手掛けています。サブスクライバーの数は世界に13万人。この夏には福島県を訪ね、現在廃炉に向けて作業が進む福島第一原発へも足を運びました。ニュージーランド出身のアンジェラさん、どういう経緯でこうした活動をするようになったんでしょうか?

◆日本の良いところをYoutubeを使って発信
元々ニュージーランド出身で17歳の時に日本に来てホームステイをしました。名古屋に。その時私のホームステイ(ホストファミリー)がすごく優しくて感動しました。そのとき全然日本語喋れなかったんですけど、なので結構悔しかったんです。なかなかコミュニケーションとれなくて。で、ニュージーランドに戻ってもっと頑張ろうと思って、大学に入って1年間日本語を勉強して、また日本に来て東京の大学に留学しました。大学卒業してから最初は日本の企業に入って海外展開をやってまして、1年半くらいその仕事して辞めていまクリエイターとして活動しています。やっぱり外国人の日本のイメージはちょっと変なイメージがあるんですよ。例えばオタクだったりアニメだったり、マンガだったり、変な食べ物・・・納豆とか。でも私は日本のどういうところが好きかというと、田舎とかおじいちゃんおばあちゃんのホスピタリティ。それをもっと外国人に知ってもらいたいと思ってYouTubeを始めました。


YouTubeで日本の魅力を発信し始めたアンジェラさん。
今年の夏に福島を訪ねました。

◆福島へ行く前と行った後でイメージが変わった
まずはディスカバリーチャンネルに声かけられて福島に行きました。いわきに到着して、原発に見に行ったり、大内宿に行ったり、天神崎に行ったりしました。最初はそうですね、行く前に福島県ちょっと危険、危ないイメージが自分の中にありまして、友達も皆さん心配してくれたりしましたし、ディスカバリーチャンネルから、“アンジェラさんは原発に入る”と言われた時にちょっと、ちょっとびっくりしました。でも行ったイメージはだいぶ変わりました。食べ物とかも美味しかったですし、自然もすごくきれいでした。町もぜんぜんボロボロじゃなかったので、のどかな場所でした。いろいろな地元の方とお話しさせて頂いたんですけど、皆さん優しいですし、コミュニティ感がすごく感じました。福島県を復活しようとする雰囲気がすごく感じました


アンジェラさんは、ドキュメンタリー・チャンネル、ディスカバリーチャンネルの「フクシマダイアリーズ」という番組で福島を訪ね、広野町のふたば未来学園や、いわき四倉のワンダーファーム、福島第一原発などを巡りました。番組は日本を含む東南アジア全域、2700万の受信世帯へ向けて、11月末に放送されるということです。

アンジェラさんも話していたように、海外では福島の現状について、正しく理解されていない面があります。こうした番組や、アンジェラさんのように発信力のある人たちを通じて理解が進んでいくといいと感じました。

アンジェラさんの手掛けるYouTubeチャンネル「internationally ME」

アンジェラさんの活動についての感想もお待ちしています。
『LOVE & HOPE』ブログのメッセージフォームまでお寄せください。
お送り頂いた方の中から抽選で5名様に、3000円分の図書カードをお送りします。

明日もアンジェラさんのインタビュー、お届けします。

2017年10月27日

10月27日 福島県飯舘村 手打ちうどん「ゑびす庵」3

今朝は引き続き、この春に避難指示が解除になった福島県飯舘村に再開した、 手打ちうどん「ゑびす庵」の話題です。

震災による原発事故の影響で全村避難が続いていた飯舘村は、今年3月末、帰還困難区域を除く村の大部分が避難指示解除となりました。しかし放射線量への不安や、商業、医療施設の不足といった理由から、村に帰る人は今なお人口の1割を下回っています。(5946人中515人/10月1日現在)

そんな飯舘村で、いち早くお店を再開させたのが、手打ちうどんのお店「ゑびす庵」です。創業から60年を超える村の人たちに親しまれたうどん屋さんでしたが、全村避難を受けて、店を営む高橋さん一家も福島市に避難、市内に空き店舗を見つけてお店を再開し今年の3月まで営業を続けていました。そして今年春、避難指示解除後の4月23日に飯舘村のお店を再開。いまは約7割のお客さんが村の外から仕事で来ている人、地元の住民は日に2〜3組程度ということですが、そんな皆さんに喜ばれている、ゑびす庵のうどんについて店主の高橋義治さんにお話しを伺いました。

◆人気の五目うどん
うどんはぜんぶ手打ちでやってますので、コシがあってうどんは旨い、ということでやっぱり他からわざわざ来てもらって食べてもらってるから、本当にありがたいなと思ってます。五目うどんかな。それがいちばん出るし、みんなに“いやあ旨かった〜”って言ってもらえるのがいちばん、“ああやっててよかったんだな〜”という感じを持ちますよね。


奥さんのちよ子さん、次男の均さんと3人で切り盛りするゑびす庵。人がなかなか戻らない飯舘村で、日々店を開くことについての思いを聞いてみました。      

◆集える場所に
夕べも若い人、商工会の青年部の人が8人来て、会議をやってたんですけど、やっぱり集会所とかよりも、こういうとこでやらせてもらった方が、安心感というか、後片付けも必要ないし、本当に助かってるっていう話は聞きますけどね。まあいちばん先は赤字覚悟で来たんだから、今んとこ忙しいけどまず頑張っていくべ、と家内と。年も年だしそんなにみんなに頑張れガンバレってなんていうけど、それほど頑張る問題でもないし、まあふつうにやってけば・・・。でも息子ひとり、これが嫁さんもらえばね、よっぽど安心してられんだけど・・・(笑)


ゑびす庵は飯舘村の飯桶地区、国道399号線からちょっと入った場所にあります。
午前11時から午後3時まで営業。火曜日が定休日です。
高橋さんが心を込めて打つ手打ちうどん、ぜひ味わってみてください。
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パーソナリティ 鈴村健一

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