2017年11月1日

11月1日 ふくしまキッズフェスタ2017(1)

今朝は、先週土曜日にいわき市で開催されました、10月28日、29日に福島県いわき市の「いわき海浜自然の家」で開催された「ふくしまキッズフェスタ2017 in いわき」のプログラムの一つ、元・サッカー日本女子代表の丸山桂里奈さん、来年ナショナルトレーニングセンターとして再開する「Jヴィレッジ」の専務、小野俊介さんをゲストに迎えたトークショーの模様をお届けしました。

太平洋を見下ろす「いわき海浜自然の家」を会場に、丸山さんも一緒にまず運動場で子供たちとサッカーボールを使った運動を少しました。

そして特設ステージに場所を移してトークショーを行いました。丸山桂里奈さん、サッカー選手としてのキャリアは、福島県楢葉町と広野町にまたがる「Jヴィレッジ」がホームグラウンドだった「東京電力女子サッカー部マリーゼ」から始まっています。まずはそんな丸山さんと福島のつながりの部分からスタートしました。

◆「東北の方のためにゴールを決めました」あの言葉の背景には
丸)私は大学卒業してマリーゼに入ったんですけど、ひとり暮らしとか寮に入るとか親元を離れるのも初めてだったので町の方にすごく支えられて、食堂とかすごい行ってたんで、そういう美味しいご飯を食べてサッカーしてって感じでほんとに“私を作ってくれた町”かなって思ってますね。
中)で丸山選手が福島の方々に認識された、より深く理解されたのが2011年のドイツW杯。中でも決勝ゴールを決めたドイツ戦。「東北の方のためにゴールを決めました」とコメントした・・・
丸)そうですね、私も福島に居たので、福島に居る方たちに元気を与えられたりというのをずっと考えていましたし、選手も監督も東北の出身の方が居たので、そういう話は常にしていたのでそういう思いがこもったゴールになったんじゃないかなって思います。
中)じっさい決めた瞬間、頭の中はどうだったんですか?
丸)決めた時「光」が見えたんですよ(笑)。嘘だろ〜とか言われるんですけど、蹴る瞬間、澤さんからボールが来て、走って行ってボールを見た時「光」が見えたんです、蹴ったところに。
中)左隅ですか?
丸)そうです。それでそのままの想像で蹴ったら入ったという・・・
中)じゃその「光」は誰かの導きだったんですかね。
丸)目に見えないものがゴールに、吸い込まれたじゃないですけど、そういう気持ちが乗ったのかなと。
小)その直前に起こった福島の原発事故、大震災の影響があってですね、選手たちにもすごく“やらなきゃいけない”というモチベーションが高まったんだと思います。そういったものが一つになって、本当にいい結果を残してくれた、日本中に希望を与えるような結果を残してくれたなと大変うれしく思ったのは間違いなかったです。
中)丸山さんは帰って来てからこちら福島には来たんですか?
丸)来ました。私、大熊町にお家があるんですよ。なので一時帰宅を4回くらいしました。
中)一時帰宅、大熊町はまだ・・・
丸)そうですね、まだ戻ることは出来ない・・・
中)当時の一緒に働いていた方には顔合せたんですか?
丸)はい。大熊町に一時帰宅してその帰りに「Jヴィレッジ」によって、働いてる方とか多かったので、みんなと連絡をとって会うという形で。


そして震災後、Jヴィレッジは福島第一原発の廃炉に向けた基地となるため閉鎖されることとなります。Jヴィレッジの職員だった小野さんが目にした光景とは。明日もトークショーの続きをお届けします。

2017年10月31日

10月31日 ニュージーランド出身の女性、アンジェラさん2

今朝は引き続き、YouTubeを通じて日本の姿を海外に発信しているニュージーランド出身の女性、アンジェラさんについてご紹介します。

アンジェラさんは現在、日本の名所や様々な文化を発信するYouTubeのチャンネル「internationally ME」を手掛けています。サブスクライバーの数は世界に13万人。この夏には、ドキュメンタリー・チャンネル、ディスカバリーチャンネルの「フクシマダイアリーズ」という番組で福島を訪ねました。

はじめは福島を訪ねることに不安もあったというアンジェラさん。じっさいに訪ねてみて、どんなことを感じたんでしょうか?

◆ふたば未来学園の生徒との交流で食べ物へのイメージも変わった
なんていうんですかね、言葉よりも皆さんの行動を見てすごく感動しました。いろんな新しい行動をしようとしていますし。新しい学校にも行ってきたんですけど、ふたば未来学園っていうところなんですけど、そこの生徒さんたちとか先生たちとお話しをさせて頂いて、生徒たちはやっぱり自分で考えないといけなくて、それに対して行動も自分でしないといけなかったのでそれはすごく素晴らしいと思いました。ファーマーズマーケットにも行きまして、そこである生徒とお話しさせて頂いて、で彼はアメリカに行って、そこで初めてファーマーズマーケットに行ったっていうことで、それを見て感動して、日本に戻ってそれをやりたいと、行動力がすごいですねやっぱり。インスパイアされました。生徒たちも先生たちもすごく元気で、コミュニティ感がすごくしましたね。あと四倉のワンダーファームに行ってきたんですけど、そこの桃とトマト、すごくおいしかったです。子供たちと一緒に野菜狩りしてました。すごくジューシーで美味しかったです甘くて。行く前にやっぱり、“福島の食べ物大丈夫かな”ってちょっと不安あったんですけども、ぜんぜんまったくそういうのは無かったっていうことは、今回、終わって分かりました。


広野町の「ふたば未来学園」の3年生、佐藤勇樹くんが夏に開催したファーマーズマーケット、そしていわき市四倉の“トマトのテーマパーク”「ワンダーファーム」、以前『LOVE & HOPE』でも紹介しました。こうした震災後の福島に生まれた新しい息吹にふれたアンジェラさん。今回の訪問を終えて感じた思いとは・・・

◆これからフクシマをどう伝えていきたいか
そうですねやっぱり今はネットでも、福島といえば原発のイメージが出てくる方が多いと思いますので、福島県の魅力をこれからYouTubeを通じて伝えていきたいと思います。たとえば食べ物もそうですし、観光地もそうですし、あと、やっぱり地元の方の優しさも伝えていけたら嬉しいです。福島といえば原発だけじゃない。


アンジェラさんは今回、ドキュメンタリー・チャンネル、ディスカバリーチャンネルの「フクシマダイアリーズ」という番組で福島を訪ね、広野町のふたば未来学園や、いわき四倉のワンダーファーム、福島第一原発などを巡りました。番組は日本を含む東南アジア全域、2700万の受信世帯へ向けて、11月末に放送されます。

“福島=原発というイメージを変えていきたい”
アンジェラさんがこれから発信していくYouTube「internationally ME」へのリンク

アンジェラさんの活動についての感想もお待ちしています。
『LOVE & HOPE』ブログのメッセージフォームまでお寄せください。お送り頂いた方の中から抽選で5名様に、3000円分の図書カードをお送りします。
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パーソナリティ 鈴村健一

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