2020年1月16日

復興バー・銀座店 1月31日まで開催!

今日は、銀座に1月13日にオープンした「復興バー・銀座店」のレポートです。

東日本大震災の被災地、宮城県石巻市に2011年にオープンした「石巻・復興BAR」。カウンター席だけの小さなバーですが、世界中から来たお客さん、ボランティアの方々の交流の場となり、未来への熱い会話が交わされていました。そんな石巻の復興バーを東京・銀座でやろう!と生まれたのが「復興バー・銀座店」。2013年に期間限定でオープンし、今回で7回目の開催となります。
元祖・石巻復興バーを立ち上げた、ISHINOMAKI 2.0の松村豪太さんにその想いを聞きました。

◆「世界でいちばん面白い街を作ろう!」未来を熱く語り合う石巻復興バー
僕はISHINOMAKI2.0という活動をしていて、それは単に東日本大震災の最大の被災地・石巻を元の状態に戻すのではなく、地方都市って元気がないですけど石巻もそうで、そういう元気ない石巻に戻しても仕方ない、「世界でいちばん面白い街をつくろう!」というコンセプトで、今までなかったような自由闊達な街づくりのアイデアを実現しようということをやっています。その最初のプロジェクトの1つが石巻復興バーです。2011年、まだまだ瓦礫に囲まれているようなところで手作りでバーをオープンしました。そこでは最初僕がマスターとしてボランティアの方や来場者にもてなして地元の方などと会話を楽しんでいたのですが、町の水産会社の社長とかボランティアをきっかけに町に移住した人とか、町の呉服屋の若旦那とか、そういう人たちに日替わりマスターとして立ってもらい、自由にメニューを作ったり交流を楽しんでもらう企画がこの復興バーではじまりました。ここには世界中、全国からお客さんが来てくれたんですけど、東京の方たちもこの復興バーのファンになってくださって、とくに中央区銀座を中心とした経営者の皆さんが「東北を応援したい、東京と石巻をつなげたい」と、2013年に期間限定で銀座復興バーがスタートしたのです。2013年の銀座8丁目から、今回とうとう銀座のど真ん中、銀座4丁目で実現するということで、僕も最終日1月31日に登場させてもらいます、楽しみにしています。



銀座4丁目で行われている「復興バー銀座」。今月31日までオープンしています。
場所は銀座三越の裏手にある「nu dish Deli & Café 」
石巻2.0の松村豪太さんはじめ、日替わりマスターが東北や熊本、昨年の台風で被災された酒蔵、農家の方々への支援にもつながるメニューも提供しています。
美味しく食べて呑んで、日替わりマスターとの会話で復興支援にご参加ください!

今日、1月16日のメニュー!


復興バー銀座 Facebook

2020年1月15日

福島県の新成人 佐藤勇樹 ?

今朝は引き続き、今年の新成人のひとりで、福島県富岡町出身、現在、福島大学2年生の、佐藤勇樹さんのインタビューお届けします。



小学5年の時に東日本大震災に遭い、原発事故の影響で一家は茨城県に避難。その後“少しでも故郷の近くに戻りたい”と、佐藤さんは福島県広野町の「ふたば未来学園」に進学。

高校時代は、避難指示解除から間もない富岡町へ原付バイクで通い、お年寄りの世話をするなど交流を重ねました。高2の時には、広野町で農産物直売会の「ファーマーズマーケット」も開催。大学生なった今は、郡山市に住みながら福島市のキャンパスへ通い、“いつかは故郷へ戻る”という思いを胸に富岡町へ足を運び続けています。

2017年に一部が避難指示解除になった富岡町。今年3月には帰還困難区域の一部地域も解除となる見込みで、富岡駅周辺などは新しい建物も増えて来て街並みが徐々に整備されつつあります。

高校、大学という時期に、故郷の変貌を見てきた佐藤さんにとって、いまの富岡町はどう映っているんでしょうか。


◆「嬉しさ半分、寂しさ半分」

「個人的に、本当に個人的なところだと、その震災の時、小学校5年生。その時ってあんまり覚えて・・・10年目に入るから色々忘れてるところがあって、ちょっと少ない思い出、田んぼでホタルを採りに行ったとかイナゴ採りに行ったとか、そういう覚えてるような思いでの場所が、太陽光パネルが設置されて田んぼじゃなくなっちゃったとか、よく行ってたお店がなくなっちゃったとか、なんかそこら辺て新しくどんどんいろんなものが変わっていくのがいいなって思う反面、なんかその自分が覚えてる思い出が少しずつなくなってく、変わってくってのは、ちょっと寂しい部分もあったりはするんでなんか複雑ではありますね。 」



一時は住む人がいなくなった富岡町。新しく生まれ変わるその途上に今もあるわけですが、その変化の中で、佐藤さんも大人への階段をのぼってきました。

震災から間もなく9年。この月日を振り返って思うこと、佐藤さんに聞いてみました。


◆「故郷を見つめ直す、出会うはずのない人と出会う機会を与えてくれた」

「なんか震災があったことで自分がいた富岡を改めてなんか見つめ直すきっかけになったのかなっていうふうに思ってて、その小学校、震災前って富岡がすごい田舎だと思ってて、もうすぐに都会に出たいっていう風に思ってたんですね。こんなところ出ていきたいみたいなことを思っていて、ただなんか避難をしてその避難先とかと比べると、富岡めっちゃいいところだったんだなっていうのとか、なんか離れたからわかることとかもあったりしたので、でその今、高校生の時からずっと関わってる方とかとも、たぶん震災がなかったら話きっかけもなかったかなっていうのが正直なところだったりするので、そういった意味でもいろんな人と話すきっかけだったりとか、改めて富岡を考えるっていうきっかけだったのが、あの震災だったのかなっていうふうに思います。」



津波に加えて原発事故の影響がこれからも続く福島の浜通り。長くかかる地域の復興には若い力が欠かせません。佐藤さんの活動やこうした地域へ思いは希望の光となるのではないでしょうか。

『LOVE & HOPE』、今日までの3日間は、福島県の新成人、佐藤勇樹さんのインタビューをお届けしました。
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パーソナリティ 鈴村健一

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