2018年4月24日

4月23日 ハッピーローズアワード受賞、中村雅俊さん

今朝は先日東京ビッグサイトで行われた、東日本大震災の復興支援イベント「フラワードリーム2018」で「ハッピーローズアワード」を受賞した、歌手で俳優の中村雅俊さんのインタビューをお届けします。

この「ハッピーローズアワード」は、“花キューピッド”で親しまれている一般社団法人「JFTD」が主催する「フラワードリーム」の一環として、社会で活躍する60歳以上の方を毎年選んで表彰しています。2011年からは、“東日本大震災の復興支援”というテーマも加わり、今回は、震災後継続的に被災地を訪ねて支援活動、応援活動を続けている中村雅俊さんが受賞されました。

じつは中村雅俊さん、2011年にも受賞されていて、今回2度目の受賞。宮城県女川町出身の中村さん、震災後は女川町はもちろん、東北の各被災地に継続的に足を運び支援活動を続けていること、そして被災した宮城県東松島市の2つの小学校が統合されて出来た新しい小学校、鳴瀬桜華小学校の校歌「花になろう」を作詞家の松井五郎さんと共に書き下ろしたことも評価されました。

今回再び「ハッピーローズアワード」を受賞したことについてまずは感想を聞いてみました。

◆震災後1年経って真っ黒な中で、パッと花が咲いている
こういうのって一回もらうとあとはもう縁がないのかなと。役者なんかの受賞もそうなんですけど、だいたい遠ざかるんですよね。やっぱりちょうど7年前なんであれからまた自分の行動ってっていうかちゃんと見てもらってそして評価をされてるんだなっていうことで素直に嬉しいですね。3月11日に震災があって、町じたいが茶色というか黒っぽい瓦礫だらけだったんですけれども、たぶん被災されたところはずべてそうだったと思うんですけれども、それが1年経って春になった時に芽吹いてきた緑とか、花のいろんなカラフルな色ってのは、すごく被災された方に勇気を与えたと思うんですよね。やっぱり花の持つ生命力っていうんですかね。あの茶色、真っ黒な中で、死んだように見えていた花たちが、春になるとまた芽吹いてくるっていう生命力ってのは、俺達もなんか行くと“花ってすごいなあ”とか、あの何もない野原にパッと花が咲いてるんですよね。それも誰の助けも借りずに。ああうゆうのってのはすごく勇気になるんじゃないかなっていう風にちょっと思いながら、被災地行ったりしてるんですけどね。



こうした「花」への思いも込めて、作詞家の松井五郎さんと中村雅俊さんが作った東松島市の鳴瀬桜華小学校の校歌「花になろう」。この日は東松島から生徒たちがやってきて、一緒に唄うという場面もありました。

◆子供たちの生き方を花に託す、そんな思いで
松井さんと一緒に校歌を作る時に小学校に行って、いろんなこと思ったんですけれども、花に子供達の生き方を託そうみたいな、あの強い生命力とか、そして周りには「キレイ」とか「可愛い」とか「癒される」っていう、そういういろんな顔を持ってる花みたいに、いま幼い子供達もこれから成長をしてく中で、花みたいになれたらいいんじゃないっていう松井さんの発想もあって、俺は俺で花と子供達の生き方ダブらせるのと同時に、ハモれる曲、つまり2つの学校が一緒になるので、そういう2つのハーモニーっていうか、あとは何とかって歌ったら追っかけみたいなメロディがあるとか、そういう2つの存在があるからハーモニーがあったりとか、そういうふうにやろうと。じっさい俺もそういう校歌らしい校歌って作れないんです。フォークっぽくなるんですけど、まぁそれもまた良しと思って、変な曲だったら俺に依頼した方が悪いなとそういう風に思いつつやらさせてもらいましたけど、じっさい今日は6年生が唄ってくれたけど、ああいう姿はいいなと思いながら、子供達26人に囲まれて歌う、すごい説得力違うと思いますよね、感じ方もね。



明日は中村雅俊さんに、ふるさと女川町について伺います。

2018年4月20日

4月20日 南阿蘇村・立野 ニコニコ饅頭(2)

南阿蘇村・立野地区の老舗饅頭屋さん、「ニコニコ饅頭」の4代目、眄ヂ臺紊気鵑里話しです。

立野は南阿蘇村の北西にあって、JR豊肥本線、南阿蘇鉄道が接続する「立野駅」があり、また熊本市と阿蘇を結ぶ動脈、国道57号線も通るアクセスの要所。地震とそのあとの豪雨で土砂災害が相次ぎ、去年秋まで長期避難認定となって、ほとんどの住民が避難生活を余儀なくされていました。立野駅周辺の鉄道は、JR、南阿蘇鉄道ともに今なお不通となっています。

この立野駅前で、1907年・明治40年から製造販売を続けているのが「ニコニコ饅頭」。震災の約1か月後にお店を再開して、いま熊本市内のスーパーにも卸しています。

国道が通れるようになって、長期避難認定が解除。着実に立野地区の復興は進んでいるように見えますが、現状はどうなのか?眄イ気鵑吠垢ました。聞き手は中西哲生さんです。

◆住民の戻り、今は7%
(いま実際に避難されてる方はこちらに戻ってこられたり出来てるんですか?)いま7%です。やっぱり山に囲まれてますからいつ崩れがあるかどうかわからない危険地区指定になってるんですよね。今年のまた梅雨も怖いんですよね。それが明けてからだと思います。それが明けて、仮設、みなし仮設の方々がもう2年、期限の2年が経ちますから、もうそこ出なくちゃならない方は帰ってこなくちゃならない。家を持ってらっしゃる方ですね。それ以外の方は、たぶん1年延長になってると思います。その方々がこれから先どうするかは、ここに家を建てるのか、復興住宅が来年あたりできるんですよ立野に。そこに住まれるのか、またはもう立野地区外に住まれるのかですね。それはぜんぜんあと2年くらい経たないと分からないんじゃないかと思います。(町としての計画ってのは?)村づくり協議会っていうのがあってですね、それが月一回話し合い。そこで今から先の立野の地区をどうやって行くか。JR も通って南阿蘇鉄道も通って、観光、いろんな人がまた戻ってきて、そういった未来の展望の話でしてますね。
JRは聞くところによると来年の春ぐらいにはここまでは来るっていう話は聞いてましたけど、南阿蘇鉄道はあと4年。そこに向けて逆算して、ちょっとずつちょっとずつですね。


いま現在も、ハザードマップで「危険」を示す赤い区域が多い立野地区。帰還住民は7%に留まるという話でしたが町をぐるりと囲む山々には、土砂崩れの跡がそのまま残っています。「ニコニコ饅頭」がある立野駅前は、「警戒」を示す黄色の区域になっています。

徐々に道路が通り、一時帰宅する人も多くなってきたとか。その時、立野住民の皆さんは「ニコニコ饅頭」に立ち寄られているそうです。

明治40年創業の老舗の味「ニコニコ饅頭」。一口サイズの饅頭で皮がふわっふわで、甘さをおさえたこしあんがしっとり。何個でもいけちゃう美味しいお饅頭でした。

◆ニコニコ饅頭、110年変わらぬ美味しさ!
これサイズ的にはどうでしょうね、両手にちょうど乗っかるぐらいのひとパック8個入っていて「ニコニコ饅頭、阿蘇立野名物、創業明治40年!」いいじゃないですか!じゃあちょっと失礼して、あーまたいいわ、これ。タコ焼きよりもちょっと大きいくらいの。すごいしっとりしてますね、このしっとり感が・・・いただきます〜〜うん、美味しいですこれ、甘さが優しいですね(そうですね甘さをちょっと抑えてはいます)すぐもう一個食べなくなるような、あと軽いですよね、しっとり感はちゃんとあるけれども軽いし。トロッコ列車に乗って食べたかったですね。(それ是非来てください)これはいい!これだけでも食べに来る価値ありますね。このやっぱり立野の空気感っていうか、すごく静かで風が穏やかで山見ながら食べるだけですごい気持ちいいし、今お店のちょっと半分外の上のところで座って食べてますけれども、このあと、ニコニコ饅頭だけは変わらずに、皆に食べて頂けるようになるといいですね。ちょっとこれプレゼントできないのがもったいないな〜これはもう現地に来て頂いて食べて頂くということで・・・(もう是非そうして頂ければ嬉しいです)。


無添加なので消費期限はわずか1日。なので番組プレゼントは出来ませんでした。お許しを・・・。立野の景色を楽しみながら食べていただきたい。

熊本地震から2年が経ちましたが、今なお仮設住宅や借り上げ住宅などに住む避難者の数は約38000人。復興はまだまだ道半ばです。東北と同じく、行って観光するだけでも、支援につながります。GWや夏のお出かけにいかがでしょうか。
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パーソナリティ 鈴村健一

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