2018年5月2日

5月2日 南阿蘇村「おふくろ亭」

今週は震災から2年を迎えた熊本からのレポート。今朝は南阿蘇村で営業を再開した食堂「おふくろ亭」の話題です。

「おふくろ亭」は、南阿蘇村の黒川地区、東海大阿蘇キャンパス近くにある、いわゆる“学生街の食堂”。崩落した阿蘇大橋にも近く、入り口からはその崩落現場が正面に見えます。店主の橋本としえさんは、学生や地元の常連客に腕を振るっていましたが、震災で自宅が崩壊。6時間もの間、自宅の下敷きになりながら九死に一生を得ました。


◆自宅の下敷きに〜救助されるまで
夜中にですね、ちょうどその日金曜日だったんですね、で11時ぐらいにここを閉めて家に帰って、ちょうど地震があった時、電気消して寝ましょう〜で立ってた時に地震。地震というよりですね、落とし穴にぱっと落ちるような、あんな感じなんですよ。へっと思ってあと気が付いた時には、家の中に閉じ込められて、つぶれた家に閉じ込められていたんですよ。うち三人で暮らしてまして、主人と私と一階にいて閉じ込められて、息子が二階に寝てて二階にいたから息子は無事だったから、私たちを呼んで、私は声が出なくて主人が話せるような状況だったので、それで私たちが中に閉じ込められているっていうのが分かったもんですから、息子が近所の人とかと一緒に、田舎だからまあチェーンソーとかそういう道具があったから助かったんだろうと思うんですよね。で主人のところは切ってもらって、自分で出たそうなんですけれども、自分の状況はどんな状況かなって考えて、風が来てるから呼吸はできるから大丈夫だなと思って、で左足はちょっと動く、右足は完全に股関節脱臼ではずれてて、もう足がくの字に曲がってて、左手はちょっと動く、右手はまあ完全に動く、右手がちょっと空間があるから手で探って、これガラスだから危ない、触っちゃダメだと思ったら、木が一本あって、これはしっかりしてるから触っても大丈夫だと思って、でその木をしっかり右手に握って、揺れる時に耐えて、足がもう痛くてたまらなかったんですけれども、それ握って耐えて、で、ゆっくりゆっくり狭くなってくるんですよね。あ、このままじゃ頭がつぶれると思って、頭がつぶれたらダメだと思って、その間に東海大の学生さんがたまたま通りかかって、ずっと助けられるまでそばにいてくれて、ずっと声掛けしてくれて、そういうのが力になってですね、頑張って、そうこうしてるうちに救助の人がチェーンソーで切ったりして四角く開けてもらって、そこから引っ張り出してもらったんですよ。


橋本としえさんは現在、ご主人とともに「みなし仮設住宅」で暮らしています。自宅は再建する予定だが、まだ水道などのインフラが復旧しておらずいまなお避難生活が続いています。

それでも橋本さんは、震災から5か月で「おふくろ亭」を再開しました!明日に続きます。

2018年5月1日

5月1日 『アウトドアクラブ南阿蘇 knot(ノット)』

昨日に引き続き、熊本地震で大きな被害を受けた南阿蘇村のレストラン「まるでん」オーナー、増田一正さんのインタビューです。

南阿蘇の玄関口、“阿蘇大橋”のすぐ目の前にあったレストラン 「まるでん」は熊本地震で全壊。 現在お店があった場所は更地になっています。お店だけでなく自宅も被害をうけて解体となる中、現在は仮設住宅で暮らしながらお店の再開に向け “キッチンカー” での営業を続けています。

そしてもう1つ、増田さんの心の支えとなっているのが南阿蘇村でのアウトドアガイド、『アウトドアクラブ南阿蘇 knot(ノット)』の存在です。中でも人気なのが、子供から大人まで体験できる『ツリーイング』です。

◆見ているだけで楽しいアクティビティ
ツリーイング=木登り体験です。久木野キャンプ場に12mぐらいの木があってそこをザイルとハーネスと特殊なシステムを使って自分の力で登ってもらいます。途中で枝ぶりが良いところは枝に座ったり、座りながら飲み物を飲んだり、高いところだと阿蘇五岳が見える木もあるのでがんばって登ってもらって。今日は風が気持ちいいんですけど、木の上で流れる風はまた違うし、今時の葉っぱの色や樹の皮の色だったり、たまには虫がいたり鳥の声が聞こえたり、そういった楽しみがこのキャンプ場ではできるのでしてもらえたらなと思います。腕じゃなくて足の力で登っていきます。ロープを使って地面に立つイメージで。だいたい規定は小学生以上となっています。
面白いもので子供も一回目登りはじめて「あ〜怖い」と言って、一回降ろして。友だちとか周りの子が登ってるのを見てると「私もまたやろう」って登っていって。一線超えるとどんどん登っていくんですよね。それが見ていて楽しいです。きっと家族でお父さんお母さんやじいちゃんばあちゃんが一緒に来てそういった子供たちの姿見ると喜びもあるんじゃないかな。だからこのツリーイングは木に登らなくても周りで見てるだけで楽しいアクティビティかなと思います。

もう1つGWに久木野キャンプ場とは別なところに草原の中にある木でイベントをさせてもらいます。場所はここは森の中なんですけど、そこは高台の草原のまん中に大きな赤松の木があって、そこがスゴイんです。それことその木に登ったら阿蘇のカルデラ中が見えるような、そんな場所でツリーイング体験してもらえたらと。名前が「天空の草原ツアー」で、草原で遊べるハンモックやトレッキング、草原でコーヒーやお茶が飲めるようなのを楽しんでもらおうと思っています。4日間ぐらいできたらいいなと思って今進めています。


GW期間中に体験できる「天空の草原ツアー」は5月3、4、5、6日と行われますが、すでに予約でうまってきており、現在5月6日のみ予約可能とのこと!詳しくは『アウトドアクラブ南阿蘇 knot』のサイトでご確認を。


また夏に向けて、ツリーイング体験やキッチンカーの 「あか牛のローストビーフキーマカレー」を食べにぜひ南阿蘇村に足を運んで、久木野キャンプ場へ立ち寄ってみては!
南阿蘇村 キッチンカー『minaaso マルデン』facebook
営業曜日 木・金・土・日 
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パーソナリティ 鈴村健一

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