2018年5月14日

5月14日 熊本県益城町 岡本商店(1)

今朝は熊本地震でとくに被害の大きかった地域、益城町からのレポートです。

この益城町で明治の時代から商店を営んでいるのが「岡本商店」。昔懐かしい駄菓子屋さんでもありながら、自家製の「プリン」で有名なお店。地震で店舗は全壊となり、今は町内の仮設団地で仮店舗で営業しています。

そんな岡本商店、益城町の元あった場所で店舗の再建を目指しましたが、町の中心部を走る幹線道路拡大の復興計画が進み、沿線に店舗のあった岡本商店は
立ち退きを迫られています。熊本地震から2年。岡本商店の矢野好治さんを訪ねました。

◆説明ないまま決定 県道の4車線化で県道沿いの家や店舗は立ち退き
僕のかみさんの実家が岡本商店。地震後にもう78歳になるのでもう辞めたいというのと、僕たちに継いでほしいというのもあっただろうし、もともとお店が明治時代から続いていて地域に密着した商店だった。「あんた達若い世代で今風のやり方でやったらどうね」という話になって、それで地震後二人でお店の再建しようかなという状況です。本震がきた時シャッターがくの字になって開かなかったり、壁が落ちて床が地割れして全壊の判定が出て、決断は早くてとにかく明治時代からやっているので、元の場所にお店を再建しようという気持ちが強かったので、公費解体で更地にもうなっています。もとあった場所に戻ろうと思っていた矢先に、県道の道路拡張4車線化の話しが出てきたので、その話も僕たちは事前に説明を受けたわけではなく地元の新聞で、県道の4車線化の話を見て「え!?なにこれ?」って感じで情報が全くなかったので混乱しましたね。その後に慌ただしい中で何回か説明会が行われました。益城町に住んでいる人には説明会の情報がいったんですけど、益城町から県外や熊本市内に避難されている方には説明会の情報はあまり伝わってなかったみたいです。あと益城町のホームページに説明会の情報は書いてあったみたいですけど、あの地震で混乱している中でなかなかHPを見ることもできないので十分に説明がいっていたとは思わないですね。僕はもともとお店が益城町にあったのでいろんな方から今度説明会があるらしいよというのは聞いたのでできる限り説明会には参加したんですけど、納得はいかなかったですねその時の説明では。知らないうちに可決されてもう決定しちゃったという。県道沿いの人たちは立ち退き、ということになりましたね。


この益城町の中心を走る県道の4車線化。もともとは2車線で、地震があって建物が道路ギリギリに建ってたので建物が崩壊したときに2車線の道路を緊急車両が通れなかった、というのが理由の1つ。あとは、渋滞がひどいということで4車線化が決まったそうです。

県が拡張工事をするのだから、その県道沿いにある家や店舗は強制的に立ち退きになり、その分の補償は県が支払うのが理想的。しかしこの補償に関しても県側と折り合いがついていないようです。この続きは、明日お伝えします。

岡本商店facebook

2018年5月11日

5月11日 益城町未来トーーク(3)


「益城町未来トーーク」が発案したジェラート「mashikinto(マシキント)」の当選者は
ラジオネーム るーさん、よしだのさん、ボコのパパさん
以上3名に決まりました!
当選おめでとうございます。
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今週は震災から2年を迎えた熊本からのレポート。今朝は引き続き、益城町で活動する若い世代を中心としたワークショップ「益城町未来トーーク」のレポートです。

益城町は、2016年4月14日と16日にいずれも震度7を観測したとくに被害の大きかった地域。丸2年が過ぎた今もなお、道路や建物などの解体や復旧作業が続いています。そんな中立ち上がった「益城町未来トーーク」は、高校生から20代の男女がメンバーの中心。イベントの企画運営やオリジナル商品の企画販売など、様々なプロジェクトを通じて町の活性化を図っています。先月は東京でマルシェを開いたり、GWには益城町で“マシフェス”というイベントを開催したり、次々とプロジェクトを実現させている「益城町未来トーーク」。いま計画中のプロジェクトについて、事務局代表 戸上雄太郎さんに伺いました。

◆360度カメラで今の益城町を記録
一つ面白いなと思ったのは情報発信のプロジェクト、普通だったら写真とかムービー撮って残そうっていう発想がベターかなと思うんですけれど、360度カメラで益城町の被害状況を上から下まで右から左まで全て残せないかというアイデアが出て、それは実際映像を撮ったんですよ。まだ公開できないんですけど、それはゆくゆく公開していって、10年後とか20年後に当時が状況がどうだったのかっていうのがわかる映像資料としてすごく貴重なものになるんじゃないかなという風に思ってます。この間はそこの県道熊本高森線を自転車でずっと走って全部記録したところなんです。そこは道路が4車線化になって、近い未来違った新しい道路ができると思うんですけど、その時に昔の道路ってどうだったっけって思い返したい時に出せるような貴重な映像データを残せたらいいなと思ってます


「益城町未来トーーク」の今後についても、戸上さんに聞いてみました。

◆この街のキーマンになってくような若い人たちの学びの場に
そうですね先はどうなるか分からないんですけど、自分の望みとしては、5年後も10年後も15年後も20年後もずっと細々とでもいいので、若い人たちがなにか益城の未来のためにアクションを起こすような、そういう場としては残していきたいなと思っています。学校の勉強とはまた違う勉強ができるので、ずっと最初から関わってる女子高生とかも最初はあまり意見言わなかったりしたんですけど、いますごく大人の前でも堂々と自分の意見を言えるようになっているのですごく変わったなと思いましたね。将来はほんとにこの街のキーマンになってくような若い人たちの学びの場みたいな、そんな感じになるといいなと思っていますね。

                                      
震災復興、そして未来の地域活性の面からも、ぜひこうした活動を続けていきたいと話してくださいました。

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「益城町未来トーーク」が発案したジェラート「mashikinto(マシキント)」。『芋とあんこのいきなりサプライズ』、『上品なお茶に黒蜜ドレス』、『つぶつぶお米のミルクカーニバル』、『大人になれるカボチャティラミス』の4種類、中身お任せの6個入り。直送で3名にプレゼントします。『LOVE & HOPE』ブログのメッセージフォームから、
「マシキント希望」と書いてご応募ください。今日いっぱい受付。当選者はブログで発表します。
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パーソナリティ 鈴村健一

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