2018年6月1日

6月1日 「ツール・ド・東北 2018」

今朝は9月に行われる東北最大級のサイクリングイベント「ツール・ド・東北 2018」についてお伝えします。

「ツール・ド・東北」は、東日本大震災の復興支援、そして震災の記憶を後世に伝えていくことを目的に、2013年に始まったサイクリングイベントで10年の継続開催を目標に続けられ、今年で6回目の開催となります。そんな「ツール・ド・東北」に毎年「東北応援大使」として参加している中西哲生さんと電話を繋ぎました。

速水 「ツール・ド・東北」毎年この番組でもお伝えしていますけど、中西さんもじっさいに乗って走ってるんですよね?

中西 距離の短いものから、200キロ以上の気仙沼フォンドまでいろいろあるが、おもに65キロの女川・雄勝フォンドに参加しています

速水 坂も多そうだし、けっこうきついんですか?

中西 きついけど楽しい。まず景色。登り坂を越えると見えてくる海や、森の緑も清々しい。そして各エイドステーションでは、地元ならではの美味しいものが楽しめます。女川のお母さんたちが作るサンマのすり身汁や、
雄勝のホタテの焼きなど。。。

速水 今年はどんなコースが用意されているんでしょう?

中西 今年は新たに2つのコースが新設されて、計9コースで行われます。
まず大会1日目の9月15日(土)は3コース。
「牡鹿半島チャレンジグループライド」(100km)
「奥松島グループライド&ハイキング」(ライド:70km、ハイキング:560m)
「仙台発グループライド&クルージング」(60km)

大会2日目、9月16日(日)は、6つのコース、
「気仙沼フォンド」(210km)
「南三陸フォンド」(170km)
「北上フォンド」(100km)
「女川・雄勝フォンド」(65km) 
「気仙沼ワンウェイフォンド」(100km)
「南三陸ワンウェイフォンド」(50km)

新しく加わったのは、仙台を出発地点に、自転車で塩釜まで行って、奥松島まで遊覧船に乗って、さらに石巻のゴールを目指すという「仙台発グループライド&クルージング」コース。そして、2人1組のグループでエントリーして、南三陸町を出発地点に、北上川沿いを走りながら南三陸近辺の観光ツアーも楽しむという、「南三陸ワンウェイフォンド」コースの二つ。

速水 まだエントリーは間に合う?

中西 間に合います!
5月26日から先着順販売が開始され、ほぼ完売。
「抽選販売」は6月7日(木)と8日(金)の2日間に分けて行なわれます。抽選販売はそこでエントリーをして、あとは結果待ちになります。

全国から東北の復興を応援したいとう方が年々増えています。そして、沿道の声援の中を走る、被災地の方と言葉を交わすのがうれしい!ぜひ9月、一緒に東北を走りましょう!

***

9月15日・16日に行なわれる「ツール・ド・東北」東北応援大使、中西哲生さんに伝えて頂きました。

「ツール・ド・東北」への抽選エントリーは、6月7日(木)と8日(金)の2日間に出走コースを分けて開始。参加コースや、詳しいエントリー方法は、オフィシャルサイトで確認を。

2018年5月31日

5月31日 女川駅前広場が「都市空間大賞」に!(2)

昨日に引き続き、宮城県女川町の駅前広場一帯が、優れた街づくりや都市デザインを表彰する『都市景観大賞』を受賞したという話題をお伝えします。

この受賞は駅前広場や、駅から海に真っすぐのびるレンガ道、統一されたデザインの商業施設「シーパルピア女川」や公共施設などその一体感ある街並み全体が高く評価されたもの。

インタビューに答えてくれたシーパルピア女川を運営する女川みらい創造の近江弘一さんは、「この街づくりデザインには、町民も大きく関わっているんです。」と話します。『女川にもともとある景観を活かしたい』『津波で倒れた建物=震災遺構を活かしい』『口説ける街にしたい!』など、行政と町民が一体となってアイデアや想いを持ち寄り、協議しながら街づくりが行われてきました。

◆未来に責任をもてる街づくりをしようと
シーパルピア女川も我々第三セクターが町と一緒に計画的に作っているけれど、その周辺は自立再建のお店が今いっぱい出来てきているんですね。やっぱり民間が立ち上がれるようになると大きな看板付けたりするじゃない? だけどそれも商工会とか我々民間企業とかが中心になって、もちろん女川町も入って
?景観デザイン協議会”みたいなのをつくって、交番でも郵便局でも銀行でも「こういう建物や色合いにしたい」というデザインをまず出してもらう。そこで協議会から「これ屋根の向き違うよね、四角い建物はやめようね、看板でか過ぎだよね」など強制力はないけどガイドラインを提案する。土地の使い方も例えば「右寄りじゃなくて左寄りにした方が海が見えるよね。隣との境には壁は作らないでくださいね。必ずシンボルツリーを1つ置いてくださいね。」というように、みんなでやっている。それで例えば植栽がきれいな使い方をしてくれた事業者や、建物自体がきれいなものにはそれぞれ賞を与えながら街づくりをしているんです。だから関係者全員で街づくりをみているんです。(みなさん協調性はありますか?)ありますね。その事業者の設計を担っている人たちも町がこうなったんだから理解できるんです、きちっと書き直してくれます。それは未来をちゃんと渡すためにしっかりやっている。女川町は震災直後「60歳、還暦以上は口出すな」というのがあって、町長含めて30代40代の人が街づくりしているから、自分たちの未来に責任もてる街づくりをしようと、そこは曲げないでやっているんじゃないですか。僕もあしたで還暦なんで、もう口も出さない・・・とはいかないけど、やっぱり未来の人たちに自分たちが持っているものを最高のままで渡すための人たちだと思っているから、僕の中で成功する必要はないし、だから、作り始めた人たちなんです。次の世代へ使いやすいようにお渡ししましょうというのが僕の立場です。


女川町が平成26年にまとめてた「100年先を見据えた街づくり」の計画案には
(1)どこからでも海が見える景観軸
(2)もともとの地形を最大限生かす
(3)神社仏閣などの歴史的遺産、被災を免れた遺産を最大限生かす
この「3つの基本方針」があります。例えば(1)の「海が見える景観」のために、女川町では高い防潮堤は作らないと決めています。これが、100年後の未来の人たちに残したい風景であると。まだまだ進化の途中である女川町。今ある風景をぜひ味わいに出かけてみてはいかがでしょうか。
«前の記事へ || 1 | 2 | 3 |...| 234 | 235 | 236 |...| 1066 | 1067 | 1068 || 次の記事へ»

パーソナリティ 鈴村健一

メッセージ、ご意見、プレゼントご応募はこちら

特別番組 LOVE & HOPE ~10年目の春だより

TOKYO FM 特別番組 HANABI

「LOVE&HOPE~防災ハンドブック2015」PDF版ダウンロード配信中

アーカイブ

  • いのちの森
  • Support Our Kid's
  • TOKYO FM
  • JFN