2018年8月7日

ほやほや学会(2)

今週は、赤い怪獣、海の幸「ほや」の話題です。
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東日本大震災で水揚げが減ったり、販路を失ったりした「ほや」。そんな「ほや」の魅力を全国に伝えようと活動を続けているのが「ほやほや学会」です。

「ほや」の性質を知ると、もっと「ほや」をおいしく食べることができるという「ほやほや学会」会長、田山圭子さん。日本と韓国では、「ほや」の扱い方にも違いがあるそうです。

◆韓国では「活魚」として生きたまま運ばれるから、刺身が人気
関東では、ほやのことを知っている方は多いが、不名誉にも「嫌いな食べ物」に上げる人も多い。それも、ほやの鮮度管理があまりできていなかったものを食べて「わっ」となってしまった方が多いみたい。なので、おいしいほやを食べるには、できるだけ水揚げから時間が経たない新鮮なものを食べること、もしくは生きたまま海水に入れて運び、生きている鮮度のいい状態のものから内臓やフンをとって、海水やほや水に漬けておくことが理想。そういった扱い方をまだご存知ない方もたくさんいるのが現状です。ほやは真水に弱いので、お店で発泡スチロールを開けて、氷が解けて、真水のなかにほやが浸かってしまうと臭みが出てしまう。
割と多くの方が、韓国ではほやをキムチに入れていて、キムチに入れるから多少悪くなっても大丈夫なんだろうと思っているけれども、それは全くの嘘。韓国も日本と同様、ほやはお刺身で食べています。韓国のほうが、ほやの特性をよく理解していて、あちらでは「鮮魚」と言う形ではなく、「活魚」として扱われていて、居酒屋でもほやが生きたまま水槽に入っていたり、注文があってからさばくなどしています。日本の場合は活魚として扱うほどのニーズがないということもあって、いまのところ鮮魚として運んでいるので、どうしても劣化の問題というのがあります。


「ほや」は日本では鮮魚、韓国では活魚の扱いのようです。鮮魚は氷にホヤを入れて運ぶ。活魚は海水に入れて生きたまま運ぶ。ホヤはとにかく鮮度が命なので、今後は活魚として扱われるとよいですね。

一度おいしい「ほや」を食べれば、きっとファンになるはず、と田山さん。明日はそんな「ほや」のおいしい食べ方を教えてもらいます!

「ほやほや学会」はコチラ

2018年8月7日

被災地で気をつけたいポイント「ダ・ゲ・キ・虫、持ち込むな」(2)

西日本豪雨の被災地で自宅の片づけをする方、そしてボランティアで活動する方へ、「夏の被災地で気をつけたいポイント」をお届けします。

お話は、関西福祉大学教授で感染症のスペシャリスト、勝田吉彰さん。
今日のキーワードは、「ケガとホコリに注意」です。
      
◆「ケガとホコリに注意」
自宅片付けてる時にけがしやすい。釘が刺さったりしやすいです。そういうことを一番防ぐというのは大事。手袋は軍手ではちょっと本当は頼りないけど、もうちょっと分厚いやつとかあればベストです。服は長袖長ズボン。靴をちゃんとはく。サンダル履きはやめましょう。
もう一つは空間を舞っているホコリ。なるべく吸わないことが大事。理想は「防塵マスク」なんだけども38度くらいの中で防塵マスクをすると嫌になって外してしまう人いる。ワンランク下げて例えば「サージカルマスク」をしてやる。無防備に空気をいっぱい吸い込んだりしないように。
粉塵っていうのは色んな化学物質とか生活物質、流されてきたものを含んでいることもありますからアレルギー性の結膜炎、喘息持ってる人がより悪くなったとか、アレルギー症状出てくる。あるいはの肺炎とか気管支になる恐れもある。息がちょっとくるしい、あるいは咳が止まらないとか、長引くとか、医療機関やボランティアで入ってきてる近くの医療者に見てもらってください。


※「サージカルマスク」…花粉症やインフルエンザの予防につかう医療用マスクのこと
※「防じんマスク」…ちりやほこりが入るのを防ぐ為のマスクで、立体的な形で口元を覆うため、顔とマスクの密着性が高く、より粉塵が入りにくい。
防じんマスクがベストですが、このように暑くて外してしまうなら、何もつけないよりは、せめてサージカルマスクは付けてください、ということでした。

暑くて大変とは思うが、片付けなどの作業は、長袖・長ズボンの上、できるだけマスクを着用してほしい。もちろん熱中症対策も欠かさずに。
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パーソナリティ 鈴村健一

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