2018年8月14日

STAND UP SUMMIT2018(2)

きょうも、昨日に続いて、今月東京ビッグサイトで行われたイベント『STAND UP SUMMIT』をご紹介します。

「これからの時代を担っていく若者たちが、等身大で復興を考えよう」 という趣旨のイベント。毎年、この番組でもお伝えしています。
中西さんも参加した「復興ディスカッション」。今年、中・高・大学生と一緒に話し合ったテーマは、「観光復興」です!どうすれば東北は、オンリーワンの観光地になれるのか?

ゲストで参加した、グリズデイル・バリー・ジョシュアさんが、きのう、アイデアを提案してくれました。「外国人は、いま、ガイドブックじゃなくて、インスタグラムを情報源にしている」「だから、東北のバリアフリー情報を、ハッシュタグで、世界に発信すればいいのではないか」他の地域がやっていないので、「東北は、いまが、チャンス」というお話でした。

◆ソフト面から。東北が世界と繋がる
中西)東北が観光地としてオンリーワンになるためには、「バリアフリーな地域になる」というのが、ひとつポイントかなと思いますし、あと、2020年には、東京オリンピックとパラリンピックがありますから、2年後には、確実に、需要が山ほどあるわけですから、そうやって考えたら、いろんなことをみなさんに考えてほしいんですが、工藤さん、いかがですか?

工藤りほ(岩手県/宮古第一中学校2年生)
観光地とかが、たとえば、宮古なら、市役所とか観光地であるところには点字ブロックがあるんですが、それ以外の、山に入った方とか、田舎のいいところがたくさんあって、そういうところにも行ってほしいのに、点字ブロックやスロープがないので、まずは、ハード面も都会に負けないようにしないといけないんですが、復興でお金も使っているので、ハード面とソフト面があって、どっちで勝負できるかといったら、ソフト面のほうが先に手をつけられると思うんですね。

中西)そうですね、自分たちがまずパッと動くとかね。

工藤りほ)2020年までっていうことなんで、もしかしたら、スマホを持っているかもしれないので、そうすると、インスタグラムを使って自分の宮古とか岩手とか、それこそ、自分が旅行した場所とかの分も、日本語版だけじゃなくて英語版も作ってみようかなって思いました。

中西)ひとりで「accesible_tohoku」を作ったら、それがもしかしたらいつか、外国人の方々たちにとっては、宮古が一番いきやすい場所になるかもしれないですよね
工藤りほ)いまはフェリーが室蘭とつながっているので、もしかしたら、室蘭から世界とつながるかもしれないので、それを狙ってやってみようかなって思います。

中西)うん、そういうことができる時代ですもんね。



いま、日本を訪れる外国人のうち、東北6県を訪れる人は、たった、1%!「どうしたら、この数字を増やせるか」というのが復興ディスカッションのテーマでした。

たとえば、中西さんは毎年、「ツール・ド・東北」という自転車レースに参加しています。沿岸部は、たしかに急勾配で大変。でもこれ発想を変えると、パラの自転車の選手がトレーニングするには最高の場所となる!つまり難しい場所は、アイデアが溢れる場所でもあるということ。

どうしたら、みんなに、来てもらえるか。「東北の人は、障害者へのサポートが手厚い」という情報を発信するだけでもいい。ハード面を整備するにはお金がかかるけど、ソフト面の充実は一人一人の意識次第。今日からできることではないか、というのがディスカッションで語られました。

以上、昨日ときょうは、『STAND UP SUMMIT』、復興ディスカッションの模様をお送りしました。

2018年8月13日

STAND UP SUMMIT2018

今日と明日は、今月、東京ビッグサイトで行われたイベント
『STAND UP SUMMIT』をご紹介します。

「これからの時代を担っていく若者たちが、等身大で復興を考えよう」 という趣旨のイベント。毎年この番組でもお伝えしています。イベントの最後におこなわれたのが、「復興ディスカッション」です!ここに、中西さんも参加。中・高・大学生と一緒に話し合ったテーマは「観光復興」。
どうすれば東北は、オンリーワンの観光地になれるのか?ゲストでお迎えした、グリズデイル・バリー・ジョシュアさんが、ヒントをくれました。カナダで生まれて、子供の頃から車椅子生活のジョシュアさん。現在は日本で暮らしながら、日本のバリアフリー情報を、海外の障害者に発信するウェブサイトを運営しています。ジョシュアさんは、「東北は、いまがチャンス」だと話します!

◆「#accesible_tohoku」
ジョシュア)この数字は、94%。これは、障害を持っている方が、どこかに行く前に、その場所のバリアフリー情報を調べる方の割合。94%の人が調べます、行く前に。でも、残念ながら、54%が、あきらめて違うところへ行くんですね。それは、日本は問題点かなと思います。たとえば、これは、観光スポットのホームページ。日本語のページには、バリアフリー情報、たとえば、「トイレはここにありますよ」とか「エレベーターはありますよ」とか書いてありますが、英語のページを見ると、ぜんぜん書いてありません。それで、観光を考えている人は、これは危ないかな、違うところへいこうかな、とビジネスを失ってしまうんですね。でも、いまは、東北はチャンスだと思います。
世界中の13億人が障害を持っています。その家族とヘルパーさんを入れると、30億人になります。それで、障害を持っている人のグループは、一般の健常者よりも長く滞在します。そのグループの人数も多いんです。で、一番大事だと思うのは、障害を持っている人はいけないところが多いんですね。行けたところがあれば、みんなに伝えたくなります。たくさんの世界中の人に、簡単に、情報が届きます。たとえば、インスタグラムを使って、新しいハッシュタグを作りましょう。「#バリアフリー東北」、そして、英語で、「#accesible_tohoku」。それがみんなわかったら、安心して、94%の人が行けると思います。

中西)とくに、東北は、風光明媚な美しいところが多くて、海岸沿いも電車に乗っていても綺麗で、だいぶ電車も普及して来ましたし、路線自体も。そういうのもいいですよね。

ジョシュア)最近は、みんな、ガイドブックよりもインスタグラムで旅行先を決めています。海外の方は。


障害を持っている人は、行けないところが多い。だからこそ、バリアフリーなのかどうか、情報を発信すれば観光客は増える!
実際、日本語では書かれていても、英語では、ほとんど、情報がありません。これは日本全国の話。だから、まずは、東北が取り組むことには大きな意味があります。

「LOVE&HOPE」。明日も、「復興ディスカッション」の模様をお送りします!
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パーソナリティ 鈴村健一

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