2018年9月24日

南三陸 里山×里海サイクリング『みなチャリ!』について?

宮城県南三陸町では、新しいアクティビティ、自転車で町内を巡るガイドツアーの「南三陸 里山×里海サイクリング『みなチャリ!』」が、今年の5月にスタートしました。南三陸町のきれいな景色や、町の復興の様子を自転車で巡りながら見学、道中、地域に暮らす一般の方の家に立ち寄って休憩、“お茶っこ”を楽しむ、という内容のガイドツアーです。

南三陸町観光協会の、佐藤慶治さんに、まずは「みなチャリ」立ち上げの経緯などを伺いました。


◆南三陸町観光協会「みなチャリ」担当 佐藤慶治さん

佐藤)これ自体は、震災から時間が経ちまして町の中の方でも観光拠点ですとか出来たんですけど、結局レンタカーや自家用車、高速バスとかの公共交通機関で来る方が多くを占めていまして、車を持ってる方ですと目的地まで一直線に行ってしまう、バスとかで来る方だと駅周辺でしか動けない。もう少しその方々に足を提供できないかというところから始まりまして、ただレンタルサイクルはもうやってる、それ以外で、じゃガイド付けて町なかを案内するプランはどうだ?っていうところで、この「みなチャリ」は動き出しまして、でもただ単に沿岸部をガイドさせるとか、一緒に海鮮丼食べに行く、だと、ほかの近隣市町村とかぶってしまう、それを回避するために、そうじゃない場所に連れて行こうというところで、今回の「みなチャリ」は、休憩所として、コース沿いの民家にお邪魔するというのを立てました。

中西)(笑)ものすごく斬新だと思うんですけど、逆に住民の皆さん大丈夫なんですか?

佐藤)もうほんと皆さんウキウキとして“いつ来るの?”みたいな・・・(笑)・・・僕らも最初、懸念してたというか、なんかそのずかずか入り込んでいっていいのかな・・・って思ったときに、何回かやったあとに話を聞いたら、いろんな所から人が来てくれる、面白いし、あと来た方が道中の景色とか、自分の生業とか、それをすごく肯定してくれる。“自分たちがここで生きている意味というか、喜びというものに繋がってるかもしれないよ”って言われて、すごく安心したというか、じゃあもっともっと人を連れてきたいなっていうふうにはなりましたね。




市街地の整備が少しずつ進み、新しい商店街も、今年、来場者が100万人を越えるなど、観光などの交流人口がかなり増えてきた南三陸町。今回、佐藤さんにお話を伺った海水浴場、「サンオーレ袖浜」も、夏にはかなりの人出でにぎわったといいます。そんな中、今年から立ち上がった「みなチャリ」。自転車を使ったガイドツアーはほかの地域でもありますが、“一般の民家にお邪魔してお茶っこする”のは聞いたことがありません。佐藤さんによると、民家にお邪魔して、牡蠣とかムール貝とかの手料理や、自家製のお漬物なんかを頂きながら“お茶っこする”んだそうです。旅人もふだん味わえない体験になるし、受け入れる方もそれが楽しみになっているというか、生きがいにさえなっているのかもしれません。

『LOVE & HOPE』、明日も「みなチャリ」のお話し。明日は2つあるコースの内容などについて、お届けします。


南三陸町観光協会「みなチャリ」のページ

「みなチャリ」申し込みページ「みなたび」

2018年9月21日

危機管理のプロ・自衛隊のノウハウを詰め込んだ「自衛隊防災BOOK」について?


危機管理のプロ・自衛隊のノウハウを詰め込んだ本「自衛隊防災BOOK」。人命救助はもちろん、水や食料の確保、緊急措置など、災害時に役立つテクニックやアイデアが収められています。備えておくと便利なものの一例を、防衛省 陸上幕僚幹部 募集広報係長の林田賢明さんに伺いました。。


◆林田賢明さん/備えておくと便利なものについて
「たとえば今回の北海道の地震においても、夜中に起きました、且つ停電もしていたということで、灯りをとるということがひじょうに大事だと。なのでとある食品を使ってローソク代わりにする方法や、もしくはふつうのライトってなかなか周りを明るくは出来ないと思うんですけど、これ懐中電灯にビニール袋をかぶせることによって光が乱反射をしてランタンのように周りを照らすというのも紹介したりしています。でこれから季節も秋冬とだんだん寒くなってきます。我々もやっている防寒術ですとか、本当に簡単なものを使って寒さをしのぐ方法も紹介しています。たとえばコンビニとかで売っているビニールカッパ。あれを服の中に着こんで上から服を着る。するとサウナスーツのような効果でひじょうに暖かい。ずっと待ってなきゃいけないですとかそういう時にひじょうに便利な知恵になると思います。」



コンビニのカッパがサウナスーツに。動くときは逆に暑くなるので、避難所とかで寒さをしのぐときに活用して欲しいということでした。そして北海道の地震では停電が多くの人を苦しめました。灯りをとる方法として、ツナ缶などの缶詰をローソクにする方法や、懐中電灯にコンビニの白いビニール袋をかぶせてランタンにする方法が紹介されています。

豪雨の被害に、台風、地震と、立て続けに災害が起こる昨今、あらためてこころがけておくことについて、林田さんからのメッセージです。


◆林田賢明さん
「やはり災害というものはいつ起こるかわからないというものもありますので、やはり皆さんが一人一人、“こういう場合にどうしたらいいか”というものを備えて頂くというのが非常に大切かと思います。でもし仮にそういう災害が起きた場合は、我々自衛隊もしっかりと災害派遣活動を実施いたします。その中でやはり、自らを守るという気持ちも大事だと思いますので、日ごろからの備えというものをやって頂ければと思います。その備えのために、たとえば「自衛隊ライフハックチャンネル」であったり、この「自衛隊防災BOOK」が備えの助けになればというふうに思っております。」



「自衛隊ライフハックチャンネル」、そして「自衛隊防災BOOK」、災害に対する心構えとして、ぜひチェックをしてみてください。

「自衛隊ライフハックチャンネル」



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パーソナリティ 鈴村健一

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