2018年10月5日

福島県南相馬市小高区の「厩舎みちくさ」?

引き続き、福島県南相馬市、小高区にできた乗馬クラブ、
「厩舎みちくさ」についてお届け。

もともと乗馬インストラクターをしていた脇坂南さんが、
東日本大震災による原発事故のあと、
被災馬の世話をしに福島を訪れたことが縁で立ち上げることに至ったという「厩舎みちくさ」。

ボランティアのサポートを受けつつも、
基本、彼女一人で13頭の馬を世話しているということで、
いろいろ大変なことや、不安なこともあると思うんですが、
どうなんでしょうか?


「不安はありません!」

不安は当初に比べたら無いですね。
まずは借りた借金を去年やっと完済したので。
それまでは、朝、ここの牧場の仕事が始まるまえに、
5時とか6時から小高駅前の双葉屋旅館さんで仕事させてもらって、
そっちの仕事が終わって、で8時からこっち仕事やって・・・
っていう感じでやってたんですね。
なのでそのあたりでだいぶ楽になったし、
いちばん最初なんかお風呂とかもなかったんで
バケツ風呂とかやってたんでボンビーガールとか言われてたんで。
なのでその時に比べたらぜんぜん大変じゃないですね。はい。



いくら馬が好きとはいえ、厩舎を作る時に借りたお金を返すため、
早朝にアルバイトをして、お風呂もないからバケツ風呂で済ませていた・・・
でもなんだかこうして話す中にも、どこか苦労を楽しんでいる雰囲気がありました。
本当は大変だったんでしょうけど。。

そんな脇坂さんに、番組を通じて、
リスナーに伝えたいことはありますか?と聞いたら、
こんな答えが返ってきました。


「Facebookに『いいね』を!」

んっと、いちばんはFacebookの「いいね」が増えると嬉しいんで、
Facebookに「いいね」してもらえたら(笑)。
あとはもし気になったり、見てみたいなと思ったら、
遊びに来てもらえるだけでも。
ここがあるから南相馬に足を運んでもらえるってところは嬉しいので、
来てもらえると嬉しいかなと思います。



「厩舎みちくさ」がある南相馬市の小高区は、
2016年7月に避難指示が解除されましたが、
住民の帰還は3割程度となかなか進んでいません。

人々が訪ねる“にぎわいをもたらす場所”として、
地域の期待も大きいのではないでしょうか。

そしてまずはFacebookに「いいね」を!ということ。
馬たちの様子がアップされているので、ぜひアクセスしてみてください。
動画とかめっちゃ可愛いです・・・



開業から2年、現在、隣に新しい放牧場をつくっていて、
今後より施設が充実していく予定だそうです。

脇坂南さんが一人で営む「厩舎みちくさ」。
よかったら訪ねてみてください。

2018年10月4日

福島県南相馬市小高区の「厩舎みちくさ」?




引き続き、福島県南相馬市、小高区にできた乗馬クラブ、
「厩舎みちくさ」について。

もともと乗馬インストラクターをしていた脇坂南さんが、
東日本大震災による原発事故のあと、
被災馬の世話をしに福島を訪れたことが縁で、
ここを立ち上げることに至ったそうなんですが、

開業した2016年は小高区の避難指示解除直後。
移り住むのにも不安はあったと思うんですが・・・?


「馬のために進路を選択してきた」

それはまったく無かったですね。
あまり放射能とか気にするタイプだったら被災馬の世話とかも来ないんで、
あまり気にならなかったんですね。
あとは引き続きこの被災馬たちのことで必要な仕事があるってことに加えて、
南相馬がすごく好きでこっちに来たいなと思ったんですごく気に入ってます。
南相馬が好きな理由は、
私ずっと馬が好きで小学校中学校は乗馬クラブで乗ってて
高校は公立高校で馬術部がある高校が県内で一校だけあったんでそこに入って、
で高校卒業したあとはJRA馬事公苑って世田谷にあるところで
一年間、専修生という制度で勉強して資格を取ったりして、
ぜんぶ馬のために進路を選択してきたんですけど、
こっちに被災馬の仕事で来たら、
生活の中に馬が溶け込んでいるっていうのもいいなと思ったところの一つで、
たとえば野馬追の時期になると家族総出で準備したりするんです。
野馬追から一年が始まって野馬追で一年が終わる、
だからそういう感じで馬と一緒にやる伝統行事っていうのが生活の中に入っているので、
そこも魅力的だなと思ってます。であとは、たとえば2011年って、
草刈りとかしてもけっこう放射能の心配とかもいろいろあったんですけど、
田んぼでお米つくれないのに農道とかもきれいに草刈りしてるから、
“なんで何もつくれないのに草刈りしてるの?”って聞いたら、
“見た人が気持ちよくないべ”って言ってて、“あ、なるほど”と思って、
自分たちが住んでるところをちゃんと手を入れて大切にしているんだなと思って、
そこもすごく感動したところだったんですね。





子供の頃から馬とともに生きてきて、そして野馬追の里でもある南相馬に出会った。
“導かれた”と言ってもいいかもしれません。ちなみに脇坂さんは広島県の出身なのだそう。

今年の野馬追にも「厩舎みちくさ」にいるマロン君が参加しました。
この子はおととしの野馬追の記念切手の表紙にもなったハンサムボーイ。

でも震災の時は津波に流されて、発見された時はガリガリに痩せて瀕死の状態だったのだそう。

そんな壮絶な物語をもつ馬がいるかと思えば、やたら人懐っこい甘えん坊な馬がいたり、
見ていて飽きない「厩舎みちくさ」。
馬たちの様子がFacebookページにアップされていますので、よかったら見てみてください。




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パーソナリティ 鈴村健一

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