2018年10月9日

OPEN JAPAN緊急支援プロジェクト

今朝も北海道胆振地方の被災地、厚真町からのレポートです。

『私は東京からです。OPEN JAPANという団体です。
依頼者さんがその奥のお宅なんですけど、思い出の物は取りだしてほしいということで。入口だけ重機を使わせてもらって、つぶれた家屋の上をどかさせてもらってあとは手作業です。基本的に手作業じゃないと重機で引っ掻き回しちゃうと全くわからなくなっちゃうので手探りで。』


大規模な土砂崩れが発生し、多くの家屋が巻き込まれた吉野地区では発災直後から、専門的な技術を持ったボランティア団体が入り災害現場の最前線で活動を続けてきました。「OPEN JAPAN」もその1つです。重機を使った土砂の撤去から、地域のコミュニティ再生まで支援を行っています。

発災から1ヶ月の厚真町の様子について、OPEN JAPAN、副代表 肥田浩さんに伺いました。

◆目に見えにくい災害被害
どこの被災地もそうですけど、ひと月経って疲労度が出てきています。避難所にしても。あと北海道は「冬が来る前に、雪が降る前に」という、熊本地震とは違う季節の区切りがあるから気持ちが焦るのはある。あと水害と違って余震の可能性があるから家に帰れない方=自主避難する人が多い。避難所というと大きい避難所が脚光を浴びて支援も手厚いんですけど、自主避難の人は自力でなんとかしなければ、みたいなところがあってその方々の食事面とか。あと見えない災害もあり、在宅被災者=避難所に行かない人たちが、とくにここは瓦がないし建物も雪国で頑丈に作っているから倒壊家屋があまりないわりに、家の中がガタガタとか。配水のパイプが切れているとか浄化槽が壊れちゃっているから水が使えない家、食事作れないお風呂入れない人たちが結構います。とにくこの辺は牛を飼っているとか、農作物が今収穫時期だから家から離れられない人たちが、まだ家の中手つかずだけど牛の世話や農業をやっている人がいるから、支援としてできることはまだ続くかなというのはあります。


現在オープンジャパンでは、西日本豪雨の被災地である愛媛県西予市でも復旧作業をしつつ、厚真町でも支援にあたっていますが、重機やダンプのリース代だけで、月80万円かかっているとのこと。
私たちにできることの1つとして、このように現場で活動してくれる団体へ寄付する、それを住民の方への力に代えていただく、という支援もあります。

OPEN JAPANの活動についてはオフィシャルサイトをご覧ください。

2018年10月8日

厚真町災害ボランティアセンター

今朝は北海道胆振地方の地震発生から1ヶ月、震源地に近い、厚真町のレポートをお届けします。

震度7を観測し、大規模な土砂崩れが発生した厚真町。山肌はむき出しのまま、流れ込んだ土砂でいまだ、一部通行ができなくなっています。ライフラインは一部水が回復していない地域もあり、自衛隊による給水活動が続いています。

そんな厚真町の避難所生活の様子、今後の支援の課題について。厚真町災害ボランティアセンター 副センター長 山野下誠さんに伺いました。

◆今後も復旧の歩みに寄り添った支援が必要
今避難所は6か所あって約300人の方が避難されているということで、人口が4700人の町でまだまだ多くの方が避難所にいらっしゃいますし、町外の親戚や身内の方のところに身を寄せている方もいらっしゃるので、まだまだ厚真の町に帰ってこられない方もいると考えています。寒さ対策でいうと暖房もすでに避難所では朝晩入れているようです。ただ個別に温度設定ができるわけではないので高齢の方は寒かったり、車の中で避難されていたり、あるいは仮設住宅の具合が、結露はしないのか、すき間風がないのか、そういった対策も施しながら寒さをしのげるような支援もこれから必要かなと思っています。
仮設については10月末に第一期のものが完成することと、みなし仮設や公営住宅等に入居というのもどんどん進めていますので、できるだけ早く避難所から出られるということも大事なのかなと思います。避難所を出て終わりではなくて、そこから先の人間関係やコミュニティの中で暮らしにくさが生じないようにするのが大事。あるいはこれから仮設に入る方や自宅にいて外に出る気力がない方だとか、そういうことからくる不活発病とかが懸念されているので、専門方の助言や様々なボランティアの力も借りて病気の予防にも取り組んでいく必要があるかと思います。


厚真町では、10月以降のボランティア活動については、<土日、祝日>に変更して道内の方を対象に募集しているとのこと。
詳しくは、厚真町災害ボランティアセンター facebookでご確認ください。
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パーソナリティ 鈴村健一

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