2018年10月15日

復興グルメシリーズ〜北海道編「はやきたチーズ工房夢民舎」

今週の『LOVE & HOPE』は「復興グルメシリーズ〜北海道編」ということで、北海道胆振東部地震で震度6強を観測した安平町のチーズ工房、「はやきたチーズ工房夢民舎」のレポートをお届けします。



「夢民舎」は創立から28年。酪農と乳製品づくりが盛んな北海道にあって、若いほうのチーズ工房ではありますが、大手航空会社のファーストクラスの機内食にも採用されるなど、その品質と味わいは高い評価を得ています。

まずはどんなチーズ工房なのか?を、副社長の吉川絵理子さんに伺いました。


◆日本のチーズ量産発祥の町
「うちの「夢民舎」っていうのが、夢見る民の舎と書いて「むーみんしゃ」って読むんですけど、平成2年に私の父である社長が、町にもう一度チーズの灯火を点したいっていう思いで、仲間を募って始めた会社なんですね。安平町ていうのが昭和8年に日本で初めて大規模なチーズ工場が行われた町でして、それが工場が老朽化したってことで大樹町に移転してしまって、チーズ作りの製造の町として一瞬、“消えてしまった”そうなんです。それを残念に思っていた父が、町の町長と掛け合って、じゃあもう1回この町を・・・当時は早来町だったんですけれども、チーズの町としてもう一度盛り上げたいって言って、それで会社を設立したんです。なので商品名にも「はやきた」ってひらがなでつけて、チーズを通じて町も知ってもらって、町の活性化にもつなげていきたいんだ!ってことを父が言ってました。もともとはお菓子製造をしてたんですよ。その後に「レストランみやもと」をはじめて、で、チーズをやっぱりやりたい!ってことで、50歳からのスタートだったんですけど、雪印さんの技術者にチーズ製造を教えてもらいながら、本当に初心者というかゼロから始めたって言ってました。苦労したって言ってました〜。」




合併して安平町になる前の“早来町”が、じつは日本で初めてチーズの量産が行われるようになった町。その伝統を絶やすまい!と設立されたのが「夢民舎」ということでした。50歳で思い立ってチーズ作りを1から始めたお父さん(現社長)は、もともと「レストランみやもと」を家族で営んでいましたが、雪印でチーズ作りを学んで会社を立ち上げ、今や多くのファンを抱えるチーズ工房に育てあげました。現在その「みやもと」でもチーズを販売し、とくにカマンベールチーズを使った濃厚コク旨のソフトクリームは大人気商品の一つなのだとか。

そして「夢民舎」の数ある商品の中でもとくに人気なのが、看板商品でもあるカマンベールチーズ「はやきた」と、クリームチーズとブルーチーズをブレンドした「ダブルチーズ」。




とろける舌触りと濃厚でまろやか、それでいてクセのないカマンベールチーズは、あの高倉健さんも毎月取り寄せていたんだとか!

そこで今週は、毎日3名様に、この「夢民舎」の人気商品2トップ、カマンベールチーズ「はやきた」と「ダブルチーズ」をセットにしてプレゼントします!

ご希望の方は、こちら『LOVE & HOPE』ブログのメッセージフォームから「夢民舎のチーズ希望」と書いてご応募ください。当選者は後日ブログで発表、そしてプレゼントの発送は今月末か来月上旬になります。なぜそんなに遅くなるのか?というと、そう、地震の影響で一時生産がストップして、いまチーズの“熟成待ち”の状態なんですね。熟成し次第、最高に美味しい状態でお送りします。

そしてそうした震災の影響や復活までの歩みについても、明日以降の『LOVE & HOPE』でお届けしていきます。

2018年10月12日

馬産地観光の拠点「ノーザンホースパーク」

引き続き北海道胆振東部地震の被災地レポート、今朝は震度6強を観測した安平町の観光拠点「ノーザンホースパーク」の現状についてお伝えします。



競馬が好きな人には耳なじみの場所でもある「ノーザンホースパーク」。競馬の世界で活躍した馬が見られたり、ホーストレッキングやポニーショー、馬車にも乗れたりする、馬と自然のテーマパークです。

じつは今回の地震の震源地周辺は、ディープインパクトやキタサンブラックがいる「社台スタリオン」をはじめ、日本を代表する一大馬産地でもあって、“馬産地観光”が盛んな場所。そしてその中心拠点が、この「ノーザンホースパーク」です。

9月6日の地震のあと、北海道ではツアー客のキャンセルが相次ぎ、その数94万人以上、損失は300億円に迫るとも言われています。「ノーザンホースパーク」も大きな影響を今なお受けているということなのですが、詳しいお話しを、「ノーザンホースパーク」マーケティング室セールスプロモーション担当の高宮望さんに伺いました。


◆「キャンセルは1万人以上」

「ノーザンホースパークに暮らしてる馬は全部で80頭ぐらいなんですけれども、地震の影響は一頭もありませんでした。建物も特に影響がなかったので、地震発生後からも馬は元気に暮らしています。で、地震が発生した9月6日の未明から9月8日の夕方まで停電が発生してしまいまして営業が出来なくなってしまいました。日中は日の光があったのでスタッフが片付けをしたりしていたんですけれども、営業はお休みしておりました。再開したのは9月9日からですね。電気が点いた翌日からですね。まず電話が通じなかったので、お客様との連絡が取れなくなったっていうことと、電話が通じた後もキャンセルの電話が相次いで、結果的に9月末時点で1万人以上キャンセルが出ております。例年通りでいきますと今の時期は海外からのお客様はもちろん修学旅行のお客様が多くいらっしゃいます。今少しずつ予約は戻ってきてはいるんですけれども、今は例年の5割程度の予約となっています。」


       


一時は停電で営業できなかったものの、今の季節であれば、紅葉の中を馬に乗ってトレッキングしたり、可愛くて芸達者なポニーショーを見たり、のんびり馬車で自然豊かな園内を巡ったり、まったく平常通りに楽しめる状態に戻っている「ノーザンホースパーク」。しかし来場者は例年の5割程度に留まるといいます。

北海道も“ノーモア自粛”を呼びかけているとおり、足を運んで楽しむことが被災地の復興支援にもつながります。是非、足を運んでほしいと高宮さんも話していらっしゃいました。

人懐っこい馬たちと触れ合えて、これから冬にかけては雪の中を馬に乗って歩くトレッキングも人気なのだそうです。北海道ならではの風景と体験が味わえる「ノーザンホースパーク」、馬もスタッフの皆さんも元気に来場される方を待っているので、ぜひ足を運んでください。

「ノーザンホースパーク」







さて来週の『LOVE & HOPE』でも引き続き北海道からのレポートをお届けしますが、来週は「復興グルメシリーズ〜北海道編」。地震の被害を受けながらも製造を再開したあるチーズ工房のレポートをご紹介します。某航空会社のファーストクラスでも供された絶品カマンベールチーズのプレゼントもありますので、ぜひ放送を聞いてご応募ください。

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パーソナリティ 鈴村健一

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