2018年12月5日

フィッシャーマンジャパンの「トリトン・プロジェクト」?

今朝は「漁業をカッコよく!」をコンセプトに、東北の若手漁師や、水産加工業の担い手が活動する「フィッシャーマンジャパン」、その活動の中心コンテンツとなっている「トリトン・プロジェクト」という取り組みです。

このプロジェクト、漁師によるシェアハウスや漁業体験プログラム、インターンシップなど、さまざまな活動を行ない、成果を上げつつあります。

フィッシャーマンジャパンの松本裕也さんに話を聞きました。



◆「約20名が石巻に移住し、漁師となった」 
「漁師の担い手を増やす、漁師になる人を増やすということでやっています。すでに4年目。シェアハウスを石巻につくって・・・というのは沿岸部には家が建てられなかったり、住む家がなかったりということがあるので、その周辺にある古い民家を改修して、住むところを提供。同時に漁師の求人情報、親方さんの情報を集めて漁師に就職する人を増やすということをやってきました。お陰様でこれまで20名くらいの人が石巻に移住して、漁師になりました。いまは新しく、都内や全国の大学生に水産業にかかわる機会を増やして、そういった産業に将来的につく子が増えるように、石巻と女川の水産業者にインターンに入ってもらうというプロジェクトも、2017年度からスタートしています。これまで40名ほどが、いろいろな会社にインターンに入りました。水産加工業者や水産商社でインターンを経験した子たちが、東京に戻って豊洲でばりばりバイトをしている、などという変化もありました。」


三陸の若手漁師集団「フィッシャーマンジャパン」による「トリトン・プロジェクト」。松本裕也さんのお話でした。

移住して漁師になった人もいれば、インターンから水産関係の仕事に就いた人もいるということ。漁師がモデルになった「漁師カレンダー」を作ったり、従来の漁師のイメージを覆してきた「フィッシャーマンジャパン」ならではのアイデアだと思います。

お話にあった「漁師体験」や「インターンシップ」ですが、1泊2日のプログラムを開催したり、春には、ほぼ1か月の「春休みインターンシップ」も行われます。興味のある方、ぜひ詳しいことを「トリトン・プロジェクト」のオフィシャルサイトで検索してみてください。

2018年12月4日

Support Our Kidsリユニオン翔(3)

今朝も引き続き、東日本大震災で被災した中高生に、2週間の海外ホームステイプログラムを提供する「サポートアワーキッズ」のレポートをお送りします。

この「サポートアワーキッズ」は、2011年からスタートし、これまでに400名ほどの中高生が海外ホームステイに参加しています。
先月、その活動報告会が仙台市で行われ、フランス、アイルランド、オーストラリア、カナダを訪れた今年の参加者による報告、またこの経験をきっかけに、帰国後、それぞれの夢に向け具体的な活動に取り組んでいるOB・OGのメンバーも登壇しました。

今朝は登壇した一人、塩釜出身で、中3の時にアメリカでホームステイし、現在上智大学2年の、鈴木麻莉子さんのスピーチをお届けします。


◆次は私が誰かのためになりたい。
サポートアワーキッズに参加したのは中3の卒業後でした。それまでの私は誰にも自分の震災経験を話すことができずにPTSDにかかっていました。意味もなく泣いてみたり自分の殻に完全にこもっていました。しかしSOKで海外に行かせていただいた時に初めて自分の震災を他人とシェアすることができました。自分の震災経験を話しちゃいけないと思っていたけど伝えて良いんだ、ということに気づけました。私は震災で自分は可哀そうだとか、言わないまでも、なんで自分は震災を経験してしまったんだろうとか思ったこともあったんですけど、たくさんの人たちが私のことを支援してくれて、7年前の自分ではイメージすることができないほど変わりました。沢山の人たちが私の夢を応援してくれて私の背中をプッシュしてくれました。だから次は、私が誰かのためになりたい。その想いで今も国際協力について勉強しています。これから先自分が何をするのかまだはっきり決まってはいませんが、この想いをきちんと形にできるような大人になりたいと思っています。

5年前、中学3年生の時にアメリカホームステイに参加した鈴木麻莉子さん。その経験からボランティアに目覚め、東南アジアなどの施設で活動するNPOに加わって現在も活動をしているとのことです。

★★★

現在サポートアワーキッズでは、来年3月に出発するスイスのホームステイ参加者を募集しています。期間は来年3月下旬〜4月上旬まで2週間。応募の締め切りは応募期間2019年1月7日(月)。詳しいエントリーの方法は、サポートアワーキッズのサイトをご確認ください。
スイスホームステイ参加 復興アンバサダー募集のご案内
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パーソナリティ 鈴村健一

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