2018年12月28日

三陸情熱界隈(4) 気仙沼・加藤航也

今朝も引き続き、移住者や新しいチャレンジをする人を “地域を越えて”応援しようというチーム、『三陸情熱界隈』 をご紹介します。

宮城県の沿岸部、気仙沼市、南三陸町、石巻市、女川町の4市町が手を組み発足した『三陸情熱界隈』 。先日東京の麻布でスタートアップイベントが開かれ、各地のローカルベンチャーたちが集まりUターン・Iターンを考える人との交流会が行われました。

気仙沼の移住を支援している29歳、加藤航也さんも移住者の一人です。

◆顔が見える人たちと送る日常
気仙沼でまちづくりをしている一般社団法人まるオフィスの加藤航也です。具体的に移住センターを通して移住してきた数でいうと、昨年度が12名。今年度が10月末で16名。もう既にこっちで移住やUターンしてきている人がそれなりにいて、コミュニティが出来ている中でそれに飛び込みたいなという人が増えている、輪が広がっているんじゃないかなという感じがあります。なかなか今の気仙沼は、移住に対しての補助金があるわけでもないし、移住者を受け入れる体制というのは他の市町より見劣りするかもしれないですけれど、やっぱりこの街でこの人達と一緒に働きたい、暮らしたいという人は徐々に出てきている感じはあります。
僕自身も移住者で出身は福井県、大学が大阪で就職で関東に来て、それを経て気仙沼に来ています。スローライフには程遠いんですけど、移住する前はそういう生活もあるかなと思ったんですけど程遠いんですがそれが辛いわけでもなく、こんなにやることや求められることは多くはなかったなと思っていて、それが感じられるだけで楽しい部分もありますし、ぼくは人も含めて日常というか、6万人ぐらいで人間関係が育まれていてそういう顔の見える人たちとおくる日常がすごく大事なポイントなので、それを感じながら忙しくも過ごせているのは幸せなことかなと思います。


三陸情熱界隈 公式サイト

2018年12月27日

三陸情熱界隈(3) 南三陸町・中村未來


震災から7年。
被災地では、復興ボランティアをきっかけにして移住して面白い取り組みをしている方がたくさんいます。
その中の一人、南三陸町に移住した、一人の女性に出会いました。

◆南三陸町に6年前から移住
皆さんこんにちは〜。南三陸町31歳。中村未来です。私は南三陸町に6年前東京から行って、現在合同会社でんでん虫カンパニーという会社を昨年3月に立ち上げて、藍染の藍の事業をしていたり、古民家の小さな宿を開くのが夢なのでその準備を現在進めています。


先日、宮城県の気仙沼市、南三陸町、石巻市、女川町が地域を越えて移住やチャレンジを応援するチーム 「三陸情熱界隈」が発足し、そのキックオフイベントにゲストとして出演した、東京出身の中村未來さんです。中村さんは大阪で建築の仕事をする中、東日本大震災のボランティアに参加したことがきっかけで南三陸町に移住することを決意。現在は、藍染の藍を栽培し、藍染製品を販売しています。

◆「百姓暮らし」がしたい
ちょうど私が入ったのが気仙沼の小泉地区という場所で、ここで感じたことは“暮らしがそこにある”ということに気づいたんですね。たまたま行った時に夏祭りが開催されていて、そこで暮らしている人がそこをこの先も離れずになんとか暮らしを取り戻そうと考えている方々と出会ったときに、私も微力だけどその暮らしを取り戻す何かお手伝いが出来たらなという想いを抱えて大阪を離れることを決めて、6年が経っています。私は「百姓暮らし」というのを目指していて、百姓というと農家というイメージがあると思いますが、私の百姓のイメージは「小さな生業」。南三陸町って農家さんだけど山へ行って木を伐ったり、漁師さんだけど野菜を育てていたり、暮らしに必要な小屋を建てたり道具を直したりという方がいっぱいいるんですね。そういった暮らしにまつわることを仕事と暮らしのバリアを外して生活していきたいなと思っていて。今は9ヶ月の赤ちゃんがいるので子供のことだらけなんですけど、いずれは仕事をしながら周りにある暮らしをやっていきたいなと思っている31歳中村未来です。


南三陸町の奥地、田束山の麓に広がる集落で、耕作放棄地を耕し藍を種から育て、煮出して染めた生地を川の水で引き締め、藍染めのTシャツや手ぬぐいを作っている中村 未來さん。藍染体験も通年で行っていて、藍を通して、ヒト・もの・地域が繋がり、居心地いい未来をつくっていきたい、と願っているそうです。

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パーソナリティ 鈴村健一

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