2019年2月12日

気仙沼「アンカーコーヒー」小野寺靖忠さん?

今週は、2月16日に三陸道が延伸し、仙台からのアクセスが飛躍的に向上!気仙沼市からのレポートをお届けしています。

お話は“お洒落な港のコーヒー店”として地元で愛されている、「アンカーコーヒー」の代表、小野寺靖忠さん。震災ではお店も大きな被害を受けましたが、いち早くお店を建て直し、逆に次々と出店を増やすなど、街の賑わいを取り戻そうと尽力してきた人物です。



まもなく復興計画が完了する港エリア=「内湾地区」にも、港を見下ろすお洒落なお店を開きましたが、そもそもこの「内湾地区」が気仙沼にとってどんなエリアなのか?伺ってみました。

◆「気仙沼発祥の地」

「この店舗があるこの地区に関しては、もうほんと気仙沼を象徴するような「内湾地区」っていって、僕は多分日本でもいちばん嵐の時でも穏やかな場所だと思うぐらい安全な場所なんですね。ま、311の津波が来てその場所も津波で被災したということで、なんとなくあの防潮堤みたいなもので防ぎたいって思ったのかもしれないですけど、普段はすごく穏やかな場所なんですね。で、海っていうのは恵みを与えてくれる側面の方が大きいもんですから我々の生活においてですね。できるだけその防潮堤、必要のないところには断てないというような方向で街づくりをしたいという話をしてたんですけど、どうしてもここの所には建てなくちゃいけないんだ!建てたいと言ってる人もいるんだっていう話があったので、じゃ街づくりとして防潮堤によってその魅力、この内湾地区とか気仙沼の魅力が失われないような作りをしてほしいよねということで、防潮堤の上を越えて、人がゆっくり時間を使えるような、そういう作りにしようということにしました、なのでこの防潮堤の在り方っていうのはこれからのスタンダードになっていけばいいなと思いますし、気仙沼でこれができるんだったら日本全国でこういう素敵な場所が生まれるという、そういう象徴的な場所にしたいなと思って、みんなで頑張って話しあってきました。内湾地区っていうのはもともと気仙沼の発祥の地というか、気仙沼の港として漁港としての発祥の地みたいなところなので、小さい時からこの辺りで遊んでいたっていうのもありますし、ここを大切にしたいなっていうふうに思いました。」




気仙沼湾のいちばん奥。湾の入り口には大島があって、いつでも波が穏やかというのが気仙沼。そんな街の財産でもある港の景色を守るため、防潮堤に反対する声は大きかったといいます。その甲斐あって今は小野寺さんも胸を張れるくらい、いい街並みになっているといいます。三陸道も延伸してアクセスも格段に向上ということなので、ぜひ足を運んで欲しいと思います。そして訪れた際は、まず最初に「アンカーコーヒー」を訪ねてみてください。

『LOVE & HOPE』、明日もそんな気仙沼について小野寺さんに伺います。

「アンカーコーヒー」

2019年2月11日

気仙沼「アンカーコーヒー」小野寺靖忠さん?

今週からは、2月16日に三陸道が延伸、仙台からのアクセスが飛躍的に向上する、美しい海の風景と美味しい海産物の町、気仙沼からのレポートをお届けします。



気仙沼市は町の玄関口である港エリア「内湾地区」の復興計画が、いよいよ終盤に近づき、“復興のシンボル”と言われた「気仙沼大島大橋」も4月7日に開通。明るい話題に湧いている地域の一つです。

この港町で美味しいコーヒーを提供してきた「アンカーコーヒー」は、震災で大きな被害を受けましたが、いち早くお店を建て直し、逆に次々と出店を増やすなど、街の賑わいづくりに尽力してきました。

真新しい内湾地区にも、港を見下ろすお洒落なお店を開きましたが、代表の小野寺靖忠さんに、そんな気仙沼の現状についてお話を伺いました。



◆「防潮堤があってもイヤじゃないよね」

「もうすぐ8年が経つんですけど、計画の8割ぐらいは進んできてるかなという状況にはなってきてます。ただまだ2割の中にはホント手つかずじゃないかっていうぐらい遅れてるところとかもありますので、内湾に関しては、我々の新しい店舗、新しい建物のところは完成したような感じです。気仙沼は港町で、しかも漁船も気仙沼の中の漁船というよりは、ほかの県からの漁船がたくさん入ってくるところなので、海からお客さんを迎えるっていう面がすごく大切になってくるんですよね。その時に海と陸が海側に向かって高い壁があるっていうのは、お客様を迎えるという意味でも、漁船員の方たちが、“何でこんなのあんだ”っておっしゃってたりとかしたので、防潮堤ってのは要らないよなってたんですけど、いま内湾地区の防潮堤に関しては、フラップゲート式といって、1メートルくらいの高さが、いざという時はピョインと立ってくるという、そういう方式ので、出来るだけ圧迫感のないように、できるだけ低く設計をすることになってました。それとあとその他の所もですね、いまウチの新しい店舗があるところの防潮堤は、防潮堤の上を超えるようなカタチで、店があるという・・・2階のところにデッキがあって展望上手のてっぺんのところが2階のデッキの上部にかかるようなカタチの、防潮堤との共生じゃないですけど、防潮堤があってもイヤじゃないよね、というような、そういう作りにしています。」


 

高い壁に囲まれたような港風景にはなって欲しくない・・・以前にお話を伺った時も小野寺さんは話していました。そしていま出来上がった内湾地区の風景に、安堵している感じがうかがえるお話でした。

海からせりあがる高台に「アンカーコーヒー」などが入る、平屋のテナント施設が「91(ナインワン)」。“内湾”とかけて命名されている(のだと思います)。防潮堤の上とはいえまったく違和感ないというかむしろお洒落!!気仙沼を代表するデートスポットになるのではないでしょうか。

明日もそんな気仙沼の現状について小野寺さんにお話を伺います。

「アンカーコーヒー」
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パーソナリティ 鈴村健一

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