2019年2月21日

唐桑半島の牡蠣漁師、畠山政也(3)

今朝も引き続き、気仙沼の唐桑半島で牡蠣漁師をする、畠山政也さんのインタビューです。

震災後、牡蠣養殖の5代目として地元にUターンした畠山まさやさん。現在は漁師をしながら、観光業や地元の「街づくり団体」にも携わり、UターンやIターンを希望する人との交流を、積極的に行っています。

◆移住者が増えました。
気仙沼もそうだけど唐桑はやっぱり年に数人ずつ移住を決めて訪れてくれるんです。不思議なんですけど、震災前にはなかった傾向。唐桑は遠洋マグロ船が栄えていた街だけあって、すごくよそ者に対して免疫が低いというか、ウェルカムな気質というか。誰が来ても過度なもてなしをするんです(笑) 飲めや食えやすごくやるので、たぶん都会にいる子達にはすごく新鮮に映るみたいで、唐桑の人に魅了されて来るのかなと思います。大学卒業の子が多くて、繋がりが繋がりを呼ぶ感じで、来て楽しんでいる人がいるから面白そう。じゃぁ自分も行ってみようかなとなるんですって。やっぱり30数年(地元に)住んでて嫌いではないけど良いとこあるかな?と思ったことはあるんです。でもその子達が来て、唐桑は良いとか言うので、あ、唐桑だけだったんだなそういうのって(笑) そうやって自分も見返したときに、やっぱり唐桑って良い街なのかなって再発見、気づかされることが多いですよね。


移住者が増える一方で、唐桑を出る人が多いのも現状で、地元の小学校で行われる海洋教育を通じて「一度は出てしまっても、また唐桑に戻ってくる若者を増やしたい」と話していました。

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2019年2月20日

唐桑半島の牡蠣漁師、畠山政也(2)

今朝も引き続き、気仙沼の唐桑半島で牡蠣漁師をする、畠山政也さんのインタビューです。

震災後、牡蠣養殖の5代目として地元にUターンし、漁師となった畠山まさやさん。今34歳の若さなんですが、昨年「船のような大っきな仕事をしたい」と、大きさ9トンの船を新造船させました!そして養殖業だけにとどまりません。その船を使って「唐桑の観光にも役立てたい」と将来を見据えています。

◆観光船を兼ね備えた漁船に外国人観光客も増加
三陸道が気仙沼まで繋がることによってアクセスが良くなると思うんですよ。そうなった時に、船を新しくしたとお話ししましたが、将来を見据えてクルージング向けの船にもしたんです。観光で筏案内とかやっているんですけど快適に船で過ごしてもらいたいので、居住空間を作って、もし雨が降ったり風が吹いたときその空間でくつろいでもらって、ウォシュレット付きのトイレも備えたり、後ろにはカモメとかにエサやれるように見晴台も作って。もちろん養殖業がメインだけどそういった観光業にも特化した新造船にしたんです。
新しく船を造って外国人観光客が増えたように思います。今シーズンに入ってもう5〜6組の外国人観光客を筏案内しましたね。面白いのが日本だと大きな牡蠣が喜ばれるんですけどヨーロッパの方は大きな牡蠣を見るとビックリして食べないんですよ(笑)確かに外国のオイスターバーでは水っぽくて小さい印象があって、日本の白身のふっくらしたカキはビックリするんじゃないですかね。でもこれから将来的な観光を見据えた場合に海外の方を受け入れていくのもすごく必要になってくると思うので特に力を入れていきたいと思っていますけど。


畠山政也さんの船で牡蠣筏を観たい!という方は 気仙沼の観光コンベンションか、唐桑の観光協会までご連絡を!

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パーソナリティ 鈴村健一

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